出来上がったお二人の結婚指輪は庭先のミモザの下で。木漏れ日の中でリングを手に取ると祝福の光に包まれる。お二人と屋久島と、そしてわたしと、素敵な出会いから生まれた結婚指輪だと思う。
ゴールドとプラチナで、葉っぱをかたどって、模様を彫り込んで。スタイルは違っているけれど、そこに確かな繋がりを感じられるのは、やはりお二人の大切な想いから生まれてきた指輪だからだと思う。
彼が選んでくれたシンプルなスクエアシェイプ のプラチナリング。表面に刻んだ模様は葉っぱの影が映っているようにも見える。その二葉を摘み取って、彼女のイエローゴールドになったようでもあり。ダイヤモンドは光の粒だろうか、朝露のしずくだろうか。何気ない屋久島の情景がここにキュッと詰まっている。
そういえば、彼女はずいぶん前に島を訪れたことがあるらしい。お兄さんが働いていた魚船にも乗ったと言っていたので、この広い海を覚えているかな。
屋久島と結婚指輪とお二人と、細い細い糸を紡ぐように指輪作りの道のりを歩んできた。素敵な出会いから生まれる何かがあると思う。偶然のようで必然のような繋がりを愛おしく感じながら、今日も浜辺を歩く。
彼はプラチナで、彼女にはイエローゴールドで。ミモザの葉っぱをモチーフに昔ながらの手作業で仕上げました。
お二人はどんな出会いだったんだろう。いつかお会いしたら聞いてみよう。一緒にいるときも、少し離れたところにいても、ふとした瞬間にこのリングからお二人の繋がりを感じてもらえると嬉しい。
またいつか島にも遊びにきてくださいね。
まだまだ夏のムードが残る屋久島のアトリエより。
ご結婚おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました。
制作編
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