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屋久島と響きあう、オーダーメイドする結婚指輪。お二人だけのお揃いプラチナリング。

案外と長く続いた晴れ間はこれで一旦区切りとなるだろう。アトリエの窓の向こうに広がる青空を目を細めながら眺めて。雨に包まれる屋久島の深い緑を少しワクワクしながら想像して。

長く雨が続いてほんの数日晴れ間が訪れる、島に暮らしているとそこには繰り返すリズムがあることがよくわかる。自分自身もその一部といったフィーリングだろうか、体感すると言う感じなのだけれど、お二人の結婚指輪作りはその晴れ間の訪れとともに始まった。

屋久島と響きあう、オーダーメイドする結婚指輪。さあ、造形の時間だ。

気象の大きなリズムがあって、そこで営まれる生命活動のリズムがある。海や月、花々の周期と共に本来は私たちの暮らしもあるのだろう。そう考えると、その暮らしの中で創造されるお二人の結婚指輪もまた大きなリズムの一部ということになるのでは。絡み合い繋がり合うマトリョーシカ感。大切なことはきっととてもシンプルで、そのリズムの中で作業のタッチを進めてゆけるかどうかなのだろうとも思う。

 

さて、アトリエです。今日も呼吸をするようにジュエリーを作る。

彼女の幅広のと、彼の細いの。サイズもこんなにも違っている!

同じプラチナのリングを同じデザインに造形してゆこう。

つけた時にお揃い感を感じられるように、厚みだったり表面のカーブ具合やボリュームを少しずつ全域に渡って変えながらタッチを重ねてゆく。少しずつ違っているからこそ近しくなれるのだなあと、いつもながらに小さな感銘を受ける。

どうだろう。造形のひと段落したリングのアウトラインを眺めながら、先月お会いしたお二人のことを想う。

彼にはシンプルで、ふわりと自由なフィーリングが似合うだろう。間違いない。

夕暮れ時のオレンジに染まった雲が鳥のように姿を変えて、深いブルーの空を渡ってゆく。

朝からの制作いろいろを思い出しながら、次の工程をイメージしつつ。今日も屋久島にありがとう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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