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緋寒桜が咲きました。屋久島の冬とお花のエタニティーリング作り。#屋久島で作る結婚指輪

毎年お決まりの場所に咲き始めた冬の桜を愉しむ。

雨の雫と相まって、ピンク色のドットのような世界にうっとりでした。

 

ここにきてようやく島にも冬がやってきたような。

しんと張り詰める空気の中でお花をモチーフにしたエタニティーリングを作っている。

 

元気になる!紫陽花をかたどるエタニティーリング作り。#屋久島でつくる結婚指輪

 

プラチナとゴールドを手に作業机に向かったり、冬の花々を眺めて冬の海に波を求めたり。

あと、ポンカンにサツマイモを朝の市場に買いに出かけたりして。そして家族の食卓を囲んで。

ささやかではあるけれど、温かで満ち足りた時間は本当にすぐ近くにあるのだなと。

いつも思うけれど、もうこれ以上はイメージできなかったりするものです。

 

花々にはなぜ癒されるのかなと考えるのだけれど、それは今を感じられるからではないかと思うのです。

今、ここに幸せがあるのだなと思えると、なんでもないはずだった一日が素敵に彩られる。

道端で出会う小さな躍動にインスパイアされる。そうだ、今日も精一杯やっていこう、と。

 

ジュエリー作りはそんなささやかな日常の延長にあって欲しいもので、

特別であったり外に向かうような煌びやかさももちろん素敵ではあるけれど、

自分自身をあたたかくしてくれるようなフィーリングもおすすめしたい。

 

咲き始めた紫陽花に出会って、なんだか嬉しくなってしまうような。スマホで写真を撮って大切な人に伝えたくてワクワクするような。ほっこりとした幸せを感じていただける指輪が出来上がるといいなと思います。

 

さてさて、今日のアトリエです。

かたどったプラチナの花は、ほんの5ミリほどだろうか。ピンセットとルーペを片時も離さずに、精密な宝飾の作業は続いている。

小さな花が集まって、一つになって、それがまた集まって大きな一つになってゆく感覚が好き。

 

むっちゃ寒いけれど、細やかな作業の前には窓を開け放っておく。

 

丸い線に圧をかけたり、伸ばしたりして厚みが1.1mm、幅が1.7mmほどの角ばったリングを作った。とても繊細なのだけれど、ゴールドなのでかなりしっかりとしている。プラチナの花を散りばめる土台となるリングだ。

サイズを合わせるために何本かのサンプルをお送りして微妙な調整をしてきたので安心感もある。

なかなかなれない作業にお付き合いいただきましてありがとうございました!

 

夕暮れ時には霰が降って窓の向こうに虹が出た。こんな風にふわりとした雰囲気も良いなと思った。

虹が出てもラッキーだし、出なくてもラッキーだ。明日もまたいつもの屋久島でありますように。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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