屋久島サウスのアトリエです。
少しずつ涼しくなってきているけれど、秋は空を眺めているのが楽しすぎる。
生まれたての太陽を眺めると一日を爽やかに始めることができる。
2023年の夏から秋へ。屋久島の季節をお二人と分かち合いながら歩む結婚指輪作り。
彼のリングの造形作業がひと段落したところまでを書きました。
彼のリングに施した造形の印象がまだ手の中に残っているうちに、彼女のリングを作り始めることにした。
お揃いのデザインとはいうものの、サイズも大きく違っているお二人の結婚指輪だ。
それぞれの手の中に収められた後に初めて近しい雰囲気を纏うように仕上げなければならない。
近しくするために、あえて細部に少しずつ異なる寸法を与えていくというのも面白い話である。
鉄鋼ヤスリで削り出しを行う前に、リングの表面に何本ものガイドラインを引いておく。
できるだけ彼女の繊細な指にフィットするようにアレンジをする。
厚みを抑えめにして、リング幅を少し細くして、軽やかな付け心地となるように。
k18イエローゴールドは色鮮やかで明るい。
太陽の光のような煌びやかさがある。
手にすると小さなリングに宿りつつある輝きに鼓舞される。
作業の間にも確かにいろいろな出来事が起こるけれど、
少しずつ、少しずつ歩んでいこう、と。
この癒しをお二人とも分かち合うことができればいいと思う。
夕方にはノースの海まで出かけました。
クワズイモのトンネルをくぐって海辺までの道のりを歩く。
ただそれだけなのに、なんだかワクワクする。
もうすでに授かっていることって、案外たくさんあるように思う。
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