material: platinum
size: 2.3mm and 1.7mm-2.6mm
Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.
こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
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Kei Nakamura Jewelleryでは、お選びいただいたジュエリーを永く美しくご利用いただくために以下のアフターサービスを用意しております。
・磨き直し(ポリッシング)、仕上直し(表面加工のリフレッシュ)お渡しから無期限、無償にて対応。(送料のみご負担いただきます。)
・サイズ交換(調整) お渡しから1年以内、無償にて対応。(送料のみご負担いただきます。)
・チェーン切れ、その他消耗に対する部品交換 有償にて対応。
ご購入いただいたKei Nakamura Jewelleryの作品の修理や点検につきましてはメールかお電話にてお問い合わせください。hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
日々の暮らしの中で指輪できる小さな傷は、お二人が過ごしてきた時間の証のようで愛おしく感じることもあります。
けれども、表面に磨きをかけるとまた元通りの輝きを取り戻すところも金属の素敵な特徴だと思います。
長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、
そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。
長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。
実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。
ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。
お預かりしてからは数日か一週間ほどでリフレッシュしたジュエリーをお返しすることになりますが、どんな作業をしているのかは確かに気になるところではありますね。
今日はちょうどお預かりしていた2本のリングのお話を。
左側が彼女のプラチナ。右側が彼のシルバー。結婚指輪にとオーダーメイドのお声がけをいただいたリングです。
今回は彼のリングのサイズお直しをご依頼いただいて、久しぶりに屋久島に里帰りとなりました。
彼のリングはサイズお直しを完了して、表面を磨き直してマットな質感に整え、仕上までげを終了しています。
「せっかくなので、彼女のリングも一緒に送ってください。お磨き直しやりますから!」とお伝えして同封いただいたプラチナリング。よく見ると表面に小さな傷がたくさんついているのがわかりますか?
暮らしの中でお使いいただくものですから、お仕事だったり家事だったりで、リングは特に経年の変化を反映しやすいように感じます。
でも、大丈夫。お任せください。
彼女のリングも紙やすりを使って、荒い番手から細かい番手へ、ざっとお磨き直しをしてまいりますよ!
どうでしょう。つるりとした表情が現れました。
数年前の質感に戻った感じでしょうか。
リフレッシュできてわたしも嬉しい。
小さな傷は全て消えているのですが、大きめの傷はあえて残すように仕上げたのも良かったなと思っています。
リングについた傷もまた、お二人が歩んだ時間の印のようなものですからね。
これからもどんどん味わい深くなってゆきますように。
ずっとお手伝いさせていただけると最高です。
指輪をお届けして、お二人がご結婚されてもう4年が過ぎたのか。
ほんと色々あり過ぎて濃密な日々だったな。
こんな時だからこそ大切にしたいお付き合いがあるなと、最近はしみじみ思います。
いつも本当にありがとう!
そしてリングは海を渡りお二人のもとに。
いつかまた、忘れた頃にお磨き直しのご連絡をいただいて、近況なんかをお伝えいただけると、とても嬉しい!
金属で作ったリングは私たちよりもずっと長くあり続けるのだからすごいです。
金属の長い時間軸を思うと果てしない気持ちに包まれます。
今こうしてお二人に出会えた奇跡に感謝します。
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雨の日が続いている。
秋の終わりから真冬にかけては案外青空の広がる乾いた日が多いので、この湿度を体感すると「ああ、ここはやっぱり屋久島なのだなあ」と認識を見直すことになる。
庭先では小さくて白い花がぽつりぽつりと咲き始めた。
木々には黄緑色をした若葉を見ることができる。
島はこれから長くて深い雨の季節を迎えることになる。
島に暮らすようになって、季節が近い、というよりかは自分自身もその一部分であるように感じるようになった気がする。
2月になれば2月の花が咲いてその花をかたどってジュエリーを作ることは、あるいはとても当たり前のことなのかもしれないな、とも思う。
旬を扱うのは料理もそうだけれど、魚もまた季節を伝えてくれるのだろうなあ、と隣の島でのお二人の暮らしを想う。
屋久島と口永良部島をつなぐ結婚指輪作り。
本当に不思議な巡り合いだと思う。
けれどもそこに何か強い結びつきのようなものを感じながら。
さて、今日も作っていこう。
12月のアトリエでお会いして一緒にイメージしたお二人の結婚指輪だったけれど、
実際にプラチナリングという質量を持って、叩き模様を施してデザインされ、いよいよ形になる時がやってきた。
これから毎日手にしていただく指輪だ。エッジを効かせたスクエアシェイプのデザインではあるが、ここは手触りを一番大切にしていきたい。
リングの内側はつるりと丸くしておく。
最初は鉄鋼ヤスリで大きく削り落とし、サンドペーパーを徐々に細やかにしながらスムーズな曲面を作っていく。
作り手にとっては出来上がりではあるけれど、お二人にとっては始まりになるのだから、
日々が快適になるようにフレンドリーなつけ心地をここにしっかりと残しておきたい。
きっとこの先何十年もお使いいただくことになるだろう。
いつもよりも長い時間を感じながら作業のタッチを進めていく。
作業台の上に散りばめれられたプラチナの小さなかけらがキラキラと輝いて綺麗だった。
内側の後に側面を紙やすりで磨き上げていくと、端正なフォルムが手の中に現れた。
生まれたての小さなプラチナリングである。
日々の中でお使いいただく指輪は使ううちにどうしても小さな傷がついてしまったりするけれど、
このようにして磨き上げると同じ質感や輝きを取り戻すことができるので、記念日や何かのタイミングで時々メンテナンスをするとリフレッシュできるだろう。
ジュエリーが出来上がってこの先もずっと長いお付き合いができるのもオーダーメイドの素敵なところだと思う。
指輪の造形作業は無事に終えることができた。美しく着地できたように思う。
これからリングの内側に刻印を施してお二人が島に来るタイミングに合わせてお渡しすることになるだろう。
お二人から届いたメールに夏に新しい家族が増えると書いてあった。
何よりも嬉しいメッセージだ。
ご家族との幸せな繋がりは実は今始まったばかりなのだ。
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リングの表面に金槌で装飾を施す大切な日。
ずっと雨が降り続いていたのもあって、アトリエに篭っていつかの海の情景に思いを巡らせながら。
海の優しさも、決して及ぶことのできないその圧倒的さも好きだ。
リングは鉄の芯金に当てておいて、その表面を金槌で打ち付けていく。
もうこれ以上出せないくらいのありったけの力を込めて、一打。
プラチナがスタンプのように小さな平面をつくる。
そしてその小さな平面に重ね合わせるように、ピンポイントで狙いをつけてまた次の一打を振り放つ。
時計の12時の位置、その次は6時の位置、くるりと裏返して、出来るだけ均一な力を与えていく。
平らだったプラチナリングにはいくつもの角度を持った小さな面が与えられ、万華鏡のように立体的な輝きを放ち始めている。
プラチナはとてもしなやかな金属である。
力を入れて叩くのに合わせてリングのサイズも少しずつ大きくなっていく。
叩き模様がリングの表面を埋め尽くす時に、彼女の9号サイズよりも少しだけ小さいところにぴたりと着地できるようにうまく呼吸を合わせることが、この作業で一番のチャレンジだったように思う。
とても濃密ではあったけれど、短い時間だったのかもしれない。
無事に一連のタッチを終えることができて、アウトラインに生じた歪みを側面からハンマーで叩いて真っ直ぐに戻しているところだ。
水はその形を止めることがないのが美しいところではあるけれど、
その一瞬をリングに留めることができると嬉しい。
小さな島で海ととても近く暮らしているお二人だ。
きっとどんな時も水の音をどこかに聞いているに違いない。
海を眺めて大切な出来事を思い出すように、
お二人のこれまでと、これからが印にようにリングにも刻まれていく、
あたたかで希望に溢れる未来を思い描いている。
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制作編
散歩道には蓮華が咲いていたし、朝露も春特有の潤しさを纏い始めている。窓を開くとふわりと緩んだ空気がアトリエに漂ってきて心地よい。
それにしても南の島ならではの早い春である。
宝石を纏っているみたいにキラキラだった朝に癒されて一日の作業を始めることにした。
屋久島から12キロ先の島に暮らすお二人と同じ季節を分かち合いながら結婚指輪を作っている。
音、手触り、ゆらめき。島の暮らしでいつもどこかに感じている水に憧れて。
さて、アトリエです。
お二人が選んでくれたのはぴたりとお揃いのデザインである。
すっきりと細身のプラチナリング。ゆらめきの装飾。
シンプルであるが故に、そこには印象的な雰囲気が生まれる可能性が大きくなる。
手作業の確かさがジュエリーに個性のようなものを与えるのだと思う。
くるりと巻いたプラチナはお二人のサイズに合わせてその両端をカットした。
今回の指輪作りのために配合をしたプラチナはとても硬い。
リングの両端をぴたりと合わせて高温の炎に包んで繋ぎ合わせる。
炎を扱う大胆さはもちろん必要ではあるが、なにしろとても小さく繊細なリングである。
足元を確かめながら夜道を歩くように、注意深くタッチを進めなくてはならない。
作業の合間には目を休めるために遠い空を眺めた。
何もないのがここでの暮らしの素晴らしさでもあるように思う。
2本のプラチナリングは鉄鋼ヤスリを使って表面にある荒をざっと削り落として、一日の終わりには端正なフォルムに整えることができた。
その佇まいを作業台の上に眺める。
まだまだ土台ではあるけれど、その内側にはこれから造形するべき姿を見ることができた。
わたしたちが一緒に作り上げたイメージが形になるつつあることが実感できて喜びがこみあがてきた。
思い出してみると小さな作業机の上では実に色々な出来事が起こっていて、その度に一つ一つハードルを越えていくような一日ではあったけど、金属を扱う手作業はまるで生き物と対峙しているようで面白い。
作業はとてもスムーズに流れている。
指輪作りはもう中盤といったところだ。
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