アトリエには春の明るい光に溢れていて、
まるで庭の植物たちが、
小さな世界の全てを祝福しているようだった日。
お花のベビーリングが出来上がりました。
思い起こせば約5年前。
エンゲージリングをお作りしたのがきっかけで、結婚指輪、
そしてこのベビーリングへと、
ジュエリーがお二人と(途中から赤ちゃんが生まれて三人に!)
の繋がりを紡いできてくれた。
ご両親には、生まれて一年のお誕生日を記念して
指のサイズを測っていただきました。
指の上に乗せた感じが
こんなにも小さくて。ああ。
これが届く頃にはもう指に入らないくらいに成長しているのだろうなあ
などと想像を巡らしてみたり(遠い目)
女の子らしくて、お誕生月の季節を感じられて、
誕生石をセットできるように、そして自然を感じられるように
お二人と相談しながら
いくつかのアイデアが生まれてきましたが、
そこから今回のデザインへと繋がったのは
不思議なくらい自然で、一瞬のことだったんです。
屋久島からカナダにEメールで送った三つののデザインから、
満場一致で決定いたしました
お花のベビーリング。
素材はシルバーと誕生石のシトリンで、
シンプルに組み立ててみると、
とても印象的に仕上がった。
お花のベビーリング sv950,シトリン
ご両親に伺うと、
「このリングを20歳のお誕生日に渡したいのです!」
ということで、
これから最後のタッチとして
リング部分に誕生日と名前の彫刻を施して仕上がりとなります。
ベビーリングづくりは
生まれた喜び、
未来への希望、
パートナーへの感謝の気持ち、
たくさんのありがとうがあって、
ワクワク感に満ち溢れてる。
作っていてもこちらが元気になってくるくらいですね!
ハッピージュエリーにありがとう。
ありがとうで繋がる指輪づくり。
これは!と感じられた方はぜひ声をかけてください。
お問い合わせ
mail: hp@kei-jewellery.com or tel: 0997-47-3547
小さな指輪が出来上がったら
なぜか大きなものを見たくなって
島の西側、時計でいうとちょうど7時の短針が指すあたり、
温泉のある場所まで車を走らせた。
この樹も最初は小さな芽だったのだなあ。
できるだけ広く広くカメラのフレームに収めようと
樹の下に潜り込んで距離をとるうちに、
地べたにゴロンとしてしまった!
今日のキラキラ。
フワフワもありました。
このフワフワ、冬に咲くツワブキの花が咲き終わった後にできる綿毛で、
これから飛散する種子を含む部分。
調べてみると、
ツワブキの葉っぱは鹿児島沖縄県を中心に食用として、佃煮となり、豚肉と合わせて炒め物となる、
と記されてあり
さらには、茎と葉を打撲や火傷のお薬として、生薬として使われている万能選手でもありました。
咲いて、種子を作って、芽生えて、咲いて、
植物ってホントすごい!
ゆっくりと、でも休むことなく動き続けている。
さらに美味しいなんて!
オレも一歩一歩。進んでゆかなくっちゃ。
今日のアトリエ。
ちょうど今、そのツワブキの花をモチーフとしてベビーリングを作っている。
昨日までに仕上がった小さなリングとお花部分を組み合わせると、
一気に出来上がりのイメージが浮かび上がってきた。
お花の真ん中には生まれた赤ちゃんの誕生石をセットすることになっていて、
11月の誕生石、シトリンの黄色が
ツワブキの花の黄色とうまくマッチしていたのも
この指輪作りで偶然のような必然を感じたところ。
ちょっとしたきっかけがあって、それが決断につながることってたくさんあるものです。
一つ一つの会話や出来事、天気までも、
全ての瞬間が関わりあって、一つのジュエリーが生まれてくるのだと思うと、
今手の中にあるこの小さなリングが奇跡のように感じられた。
中指の上にちょこんと乗ったリング。
小さいものって、なんでこんなにも愛おしいのだろう!!
このリング、
ご家族が住まいのカナダにお届けする予定、
だったのですが、
彼がお仕事で来週屋久島に来ることになって、
しずくギャラリーでお渡しできることに。なんと!
巡り合いって見えないようで、確かにここにある。
今時、のんびりなのかもしれないが、
その透明に近い線をたどるように、過ごしてゆくのも悪くないだろう。
ジュエリーを作ってくのも悪くないだろう。
ここから磨きをかけて、石をセットして、
いよいよ明日には完成です!
婚約指輪、結婚指輪、そしてベビーリングと
ジュエリーが紡ぐお付き合いがあります。
お付き合いを通じてジュエリーを作っていると、
少し時間が巻き戻って、お二人と初めてメールで言葉を交わしたことを思い出したりして。
そんな時は決まって温かい気持ちに包まれるんです。
ちょうど今作っているベビーリングは
結婚指輪そして婚約指輪を作らせていただいたお二人の間に生まれた赤ちゃんのために、
と声をかけていただいたもの。
カナダにお住いのお二人から初めてエンゲージリングについてご連絡いただいた日付を調べてみたら2013年の2月7日となっていた。
昨日出来上がった小さなリング。
それに組み合わせるのは少しずつ作り進めていたお花のパーツ。
サイズは約7ミリほど。
ピンセットでそっと挟んでみると、その小ささに胸がキュッとなりました。
屋久島にご縁があるお二人には
「島の花をかたどるデザインが好みです!」
と声をいただいて、
赤ちゃんの誕生月、11月に咲くツワブキの花をモチーフと選んだ。
ちなみに、お二人の結婚指輪は月をモチーフとしたものでした。
花鳥風月。この日本的な感覚
もしかしたら、お二人がお住まいのカナダと通じるところがあるのかも。
実はカナダに向けてにジュエリーを作る事は今までにも何度かあって、
この後もカナダつながりのジュエリー作りが続く予定だったり。
森で屋久島と繋がっているのかなあ。。
まだ訪れたことのない場所に、密やかな思いを巡らせている。
そうそう、
月モチーフと言えば今日はこの指輪のお直しをさせていただいたのですよ。
こちらは島の友人のためにお作りした“月と星の指輪”
ここは不思議と月々の人たちが集まってくるところ。
屋久島でのジュエリー作りが続きます。
郵便局へ向かう途中で見つけたレンゲばたけ。
今日も春の中で指輪作りでした。
1歳になったばかりの赤ちゃんの指に合わせて作ったリングは
こんなにも小さかった!
島の季節も、ジュエリーも
新しい始まりの予感に満ちていているように感じました。
今日の屋久島、春の日。キラキラ。
お店ではおいしいイチゴも出始めてきた。
さあ、新しい季節の始まりです。
アトリエも今日から新しいジュエリー作りが始まりましたよ!
先日カナダからエアメールが届いて、
その中に入っていたのが、白くて短い紐。
紐にはマジックで始まりと終わりが記されてあり、
それを束ねてみるとこんなにも小さな輪っかとなった。
実はこちら、
ご家族に赤ちゃんの指の長さを測っていただいいたものなんです。
小さなリングが愛しすぎました!!
カナダと屋久島。
いくつもの海を越えての指輪作り。
今日からは嬉しい!ベビーリング編です。
pt900 山リング
屋久島での暮らしの中から生まれたデザイン、“山リング”
波リングから続いた結婚指輪作りは
気がつけばここでひと段落するタイミングとなっていた。
最後の作業は
柔らかく包み込むように表面に磨きをかけて、ここに完成。
秋から始まった指輪作りのイメージがカタチとなって、
今はとても穏やかな気持ちに包まれている。
山リングはメンズのリングとなるもので、
しっかりとした存在感を感じられるようにと彼と相談を重ねた結果。
幅は2.5ミリとボリュームのある作りといたしました。
しかも、
しっかりと丈夫な作りでありつつも、
すっきりとバランスを感じられるのはこの切り返しのラインのおかげだろう。
力強くすっきりと、繊細に、そして大胆に、
それらを一つにまとめたプラチナ素材。
これはオレもつけてみたいバランスのリングだぞ!
金属で作ったジュエリーは100年持ちますので、
深まる味わいの変化を楽しみながらつけてゆければ最高だろうと思う。
そして、
経年の変化といえば、
今日もこのようなご質問をいただいていた。
「プラチナやゴールドのリングはメンテナンスをどのように行ってゆけば良いのですか?」
長く使う結婚指輪で大切なところですね!
プラチナ、ゴールドはそのままお使いいただいても変色をしない素材なので
ずっとつけっぱなしで使っても大丈夫です。
そこにこだわった小さな傷やなどが味わいとなり深みがどんどん増してゆくのも楽しんでいただいたい。
この傷はあの時についたものだなんて思い出の1つとなったりして。。
でも、定期的に磨き直しやメンテナンスをしてあげると
育つ、と表現するのだろうか
皆様の指輪を定期的にお預かりして、お磨き作業をしてゆくうちに
使う→味わい深くなる→磨いてリフレッシュ
このサイクルを繰り返すと
さらに新しい表情を持つ指輪と生まれ変わることを知ることができた。
そう考えると自分の生活や時間自体が身の回りの物をデザインしてゆくのだから面白い。
結婚指輪、100年持ちますよ!
お磨き直しは少々専門的な技術が必要ですので、
ふと思いついた時に、お気軽に声をかけてみてください。
リフレッシュしてお使いいただけるよう、わたしが作業いたしますのでご安心ください。
ジュエリーの時間ってホント大きくて、素敵ですよね。
自分の作ったものがはるか未来へと繋がっていったり、
全く知らない土地で存在していたりするだろう未来。
お二人の指輪は
ここから最後に刻印などの作業を経るために、
少しの間時間をとって、後日二つの指輪が揃ったところをご覧いただきますね!
レディースのリングにはダイヤモンドもセットされますので、どうぞお楽しみにしていてください!!
場所は変わって、しずくギャラリー。
先日出来上がった指輪をお渡しするためにここにやってきた。
お二人は島に暮らす仲間でもあるのです。
いつもインスピレーションを与えてくれる彼の指輪を作らせていただくことができて最高です!
ご家族と一緒の素敵な写真が撮れたのだが、
映るのはどうも苦手なもので、、と良き作品を作り続けているクリエイターの意外な一面を感じることができて、ほっこりとした平和な気持ちに包まれました。
最後にお知らせです。
しずくギャラリー、今シーズンのオープン日が決まりました。
3/3より。毎週土曜日オープンいたします!
今年はここでどんな物語が生まれるのだろう。
ドキドキ。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています。とっても!
今日の雫。
雨が降ったりやんだりが続く屋久島サウスです。
最近は雨の気持ちよさに任せて、ずっとアトリエにこもって制作を続けているので、
庭先での雫チェックを日課としているこの頃。
久しぶりにクローバーの葉っぱを目にして、
いよいよ春の訪れを感じていた。
暖かくなってくると、葉っぱが雨をよく弾くような気がするのだが、
それは春と関係があるのだろうか。
新しい緑に、たくさんの雨に。
始まろうとしている躍動の季節を前にすると、
ドキドキしてしまうのは毎年のことであります。
よく考えてみると、
水がそのカタチを留める瞬間って、雫のときだけなのかも!
キュッと小さなものに大きな力を感じました。
こちらも小さなジュエリー。
作業が進んで、キュッと力強さが現れてきた。
うまくリング状と形成を終えたので、
いよいよここからアウトラインの造形へと進んでまいります。
お二人とお会いしてから
しずくギャラリーで、メールで言葉を交換して、
長く打ち合わせを重ねて生まれてきたデザインが
今、ここで、手を加えるたびに実際のカタチとなってゆく!
これから始まる大切な作業を前に、屋久島の緑をバックに指輪を眺めてイメージを高めていた。
今日使った紙やすりは120番という相当荒い番手のもので、
磨く、という感覚よりは
ガリガリと削り落としてゆくという作業なのであります。
大胆に思い切りよくガリガリと、
そして、繊細さを保っていることを確認して、またガリガリと。
気持ちの良いラインを作り出すために、
一度きり。手数を少なく。
というのをこの工程でのモットーとしている。
120番のヤスリを片手に、もう後戻りできない工程を進んでゆくと、
手の中で作品がどんどん確かなものとなってきた喜び。
お二人がいて、そこから生まれてくるジュエリーは、その時一つだけのものなのだろう。
このかけがえのないフィーリングに今日もまた夢中になっていた。
1日の終わりに現れたアウトライン。完成の予感。
リング状を斜めに走るラインが
山の稜線のように感じ、山リングと名前をつけました。
山リング、あと少し。
あと少し。
じっくりとまいります。
プラチナで作り始めた
メンズの結婚指輪。
心のずっと奥のほうから
突き動かされるように手が動くのは
多分、すぐそこに
屋久島の山々があるからかもしれません。
日々の暮らしとジェリーと
今日も屋久島時間の中で作ってます。
ふとしたタイミングで片方を見失ってしまい、
「もう片方をどうしても揃えたいのです!」と声をかけていただいて
作れることとなった、“海のしずくピアス”
屋久島の夜光貝とゴールドの組み合わせ!
使ったのは、
もちろん、
屋久島の海からいただいた夜光貝。
貝の個体によって、同じ個体の場所によって、削りかたによって、
その輝きがオリジナルな表情を見せてくれる。
「5メートルか10メートル潜ればゴロゴロ転がっているよ」と素潜り好きの友人は言うけれど、なかなかどうして。
それは近くにあるようで、特別なもの。
島でも貴重な素材なのであります。
その夜光貝と組み合わせたのは
ゴールドとシルバーで、
3種類の小さな粒が連なるデザインに
屋久島の海で出会った水やしずくを重ねてみた。
最近暖かくなってきて、ビーチで貝殻拾いをしたばかりなのと、
今日の雨降りが気持ち良かったこともあって、
水にまつわるこのピアスは今の気分にぴったり。
雨の音、波の音、弾ける水しぶき、ああ!
海のしずくピアス 18k yellow gold, sv925, 夜光貝
キラキラをバックにすると、ピアスも光の一部に見えたり。
家に帰ってきてからも、こうして眺めるのが楽しくなりそうですね。
自然のものを手作業で進めてゆく夜光貝のジュエリーは
その輝き、色彩、微妙なカタチなど、
全てがオリジナルに出来上がるので、
一つ一つ揃えるのも素敵なのですねー。
それぞれにグッときます!
屋久島 海のある暮らしの中で作りました。
海が好きな方、
しずく好きの方、
キラキラ好きの方、
自然を愛する皆様に手にとっていただけると幸いです。
今日の始まり。
プラチナで作るレディースのリングは繊細に、緩やかなカーブを描く仕上がりのイメージとなっている。
屋久島の海で出会う柔らかな波の印象である。
昨日の段階で端正なアウトラインを仕上げておいたので、
あとはここから最後の造形を加えるのみとなり、
朝から少しテンション高めとなっていた。
いよいよであります。。
今日一日の作業で使った道具を数えてみると、
こちらの紙ヤスリを240番から400番と600番。
リングにカーブをつける金型と木槌、
この5種類だった。
それだけのシンプルな道具を手の中に収め、
夢中になって造形を進めてゆき、
イメージの形が現れた頃に時計を確認すると4時間ほどが過ぎていた。
柔らかさ、有機的な質感、そして大地に近づくような感覚、
そのようなフィーリングを指輪に写しこむのはどうすればいいんだろう。
ジュエリーを作り始めてからずっと、このようなテーマを抱いている。
できるだけ自然に近しい部分を使って作るのはどうだろうか。
例えばそれは、手であったり。
直感的に思いついたのは
シンプルな道具を使って手作業で進めることで、
100%のハンドメイド。
この言葉が今のところの答えとなっている。
今日の終わり。
今日の終わりに海を感じるラインが現れた。
100%ハンドメイドの1日。
波リング pt900
波リングは大のお気に入りで、
これまでは何度かゴールドで作っていたのだけど、
プラチナで作ったのは初めてのこと。
指輪から指輪へ。
皆様のインスピレーションが繋がって、
生まれてきたのはさらに新しいインスピレーションでした。
楽しい時間をありがとう!
明日からは海のテーマを山のテーマにバトンタッチして、
いよいよメンズのリング編です!
屋久島サウス、
今日の山サイド。
昨夜から冬の風が吹き始めていて、波が上がる気配を感じていたので
朝からいつものビーチにやってきた。
山から流れ出してくる水は
澄み切っていて、キラキラ。
そして、冷たい!!
年明けの寒波や先日の大寒波で山々に積もった雪が溶けて、
今ようやくここに流れ着いたのだろう。
ポカポカと暖かい日だったので何気ない気持ちで水に足をつけてみると、痛いほどの冷水感覚に驚いた。
このタイムラグがあるのもまた屋久島流であります。
海があって、山があって、それを水がつないでいて、
全てが車輪のように関わっている様を目にして、
ここにあるものは全部で一つでもあるのだ、ということを思い出した。
今日の海サイド。
空の色もずいぶんと明るくなってきた。
しばらく海を眺めていると、
お腹くらいの高さで、気持ちのよい波が運ばれてくることがわかったので、
ここで30分ほど波乗りを。
からの、今日のジュエリー作りとなりました。
アトリエです。
昨日から続いているアウトラインの造形をもう一段階進めることとなり、
鉄鋼ヤスリから番手の荒い紙やすりにとスイッチして作業を続けてゆくと、
リング表面にトロンと柔らかい表情が現れた。
表面に生まれた雰囲気も生々しく、金属そのものの質感を感じられてドキドキしてきた。
よし。この調子で波リングを仕上げよう!
明日にはもっとよくなるはずだ。
もう2月も後半となりましたね。
みなさま、この冬をいかがお過ごしですか?
最後に、今日見つけた春の予感。
どうぞ素敵な日曜日を!