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小さなネックレスに、大きなストーリーが詰まってました。今日はジュエリーのお磨き会。屋久島 花とジュエリーと。

お磨き直しやメンテナンスでジュエリーをお預かりすると、

その際にメッセージやお手紙のやり取りがあって、

「そういえば、どうされているかなあー」などと、

久しぶりに思い巡らせてみたり。

少しの間離れていた繋がりが

再び近しくなったような気がして、いつも嬉しくなる。

 

実は結婚しまして。。とか、

ずっとお守りのようにつけてます。。などなど、

そこにサプライズや感動があることもしばしば。

 

一つの素敵なストーリーと共にあるジュエリーは

もう前のジュエリーとは違っていて、

作った本人であるわたしとしても

いつも新鮮な気持ちに包まれている。

 

ツユクサのネックレス ひまわりのネックレス シルバー、ゴールド 屋久島の花モチーフ ハンドメイドジュエリー

今日は小さなお花のネックレスをお預かりして、

メンテナンスの作業を進めておりました。

 

経年で弱くなってきた金具部分を取り替えて、

チェーンを洗浄して、紙やすりで磨き直す。

シルバーの表面を囲う薄い膜を取り去ってあげたら、

ピカピカの新しい質感が現れた。

 

こうして定期的に時間をかけて磨きながら使う行為って

実は既に、今だからこそとても貴重なものとなっているのかも。

そして、この先それはより大切なものとなってゆくのだろうと感じている。

ジュエリーを作って、それを使っていただくという経験を通して、

じっくりと過ごす時間の大切さを学び、

よし!

それならオレは一つ一つ丁寧にジュエリーを作ってゆこう。

ここにきて更に、職人気質がふつふつと湧き上がってきています。

 

 

ツユクサのネックレス ひまわりのネックレス シルバー、ゴールド 屋久島の花モチーフ ハンドメイドジュエリー

left: ツユクサのネックレス 18k yellow gold, sv925, aquamarine
right: ヒマワリのネックレス 18k yellow gold, sv925, citrine

 

ツユクサは7月の花。

ヒマワリは8月の花。

大きさは約1cmほどの小さなネックレスは

屋久島の季節を飾る12ヶ月の花をかたどって作ったジュエリーなんです。

 

これから2月となって、

森ではオオゴカヨウオウレンの花が、

3月には里で小さな小花、ルリハコベなどが咲き始め、

4月にミカンの花、5月に百合の花、6月の紫陽花へ。

そして、ツユクサ、ヒマワリに。

季節って、お花ってホント素敵!

いつも変わらないはずの巡りの中で、

いつもワクワクした気持ちに包まれている。

 

 

屋久島の桜 屋久島花とジュエリー

今、屋久島で満開なのがこちら緋寒桜。

毎年2月に入る時期が見頃となるので、そろそろかと思って車を走らせると、

ああ!

 

屋久島の桜 クローズアップ 屋久島花とジュエリー

熱いお茶を持っってくればよかった。

おいなりさんとかも作ってくればよかった。笑

 

こちら屋久島も

まだまだ寒い日が続いておりますが、

ところどころに始まりの予感、感じています!

 

シダ模様を内側に彫り込む新しいスタイルで。ありがとう!かけがえのない出会い。一つだけの結婚指輪作り。

オーダーメイドマリッジリング屋久島のシダモチーフ 屋久島の緑バック プラチナ、ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

シダ模様を内側に彫り込む新しいスタイルで。

去年の春にしずくギャラリーに来てくれたお二人に作る結婚指輪が出来上がった。

 

お二人のリングには緑に囲まれた場所が似合うような気がして、

夕暮れ時、出来上がったばかりの指輪を持って、しずくギャラリーまで車を走らせることに。

ギャラリーのディスプレイにリングを並べて眺めていると、

一年前にプロポーズからのしずくギャラリー直行(なんと!)でお会いしたことや、

そのあと裕子さんの東京に来てくれたことなどを思い出して

胸の奥があたたかくなってきた。

 

初めてお会いしてからちょうど一年。

多分お二人にも、オレにもマジでいろんなことがあって、

もっともっと月日が流れたような気がしたり。。

流れ行く時間の中で、三人でコツコツとデザインを作り進めて来たのが、

今となっては少し懐かしき思い出でもあります。

 

 

 

屋久島のシダ オーダーメイドマリッジリングのモチーフ

指輪を作っている間はちょうどシダの若葉が次々と現れる頃だった。

シダにスミレにレンゲにミツバチに。

こちらはもう春の予感たっぷり。

始まりの季節であります。

 

オーダーメイドマリッジリング完成品 ジュエリーのアトリエ 作業場に指輪 プラチナ、ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

left: 2.3mm wide, platinum900
right: 2.0-1.2mm wide, champagne gold

 

今回は彼がプラチナと彼女がシャンパンゴールドという組み合わせ。

 

結婚指輪は長く生活に寄り添うことから、

硬く耐久性のある金属であることに加えて、

柔らかく、優しい付け心地であると、

親しみや愛着がいっそう大きくなるもの。

 

お二人の暮らしにフィットするようにと、

メンズの方はしっかりと、レディースはしなやかで繊細なスタイルで、

シンプルで柔らかいアウトラインに大きなカーブをもたせて仕上げました。

 

 

オーダーメイドマリッジリング 手のとって 屋久島のシダバック 作業場に指輪 プラチナ、ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

結婚指輪は

二本が寄り添った時に初めて

素材や造形、細部のこだわりなどが合わさって一つとなるのが素敵だと思う。

 

それって、わたし達の暮らしに似ているような。ホントに!

 

角度2 オーダーメイドマリッジリング 手のとって 屋久島のシダバック 作業場に指輪 プラチナ、ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

大好きなデザインで、何度か創作を繰り返して来た流線型のリングですが、

作るたびに新しくなっている。

お二人との出会いがかけがえのないものであるから、

出来上がるリングも一つだけのものとなるのですね!

 

流線型のリング、内側にシダ模様、シャンパンゴールドとプラチナ、打ち合わせにピザ笑

たった一つの結婚指輪となりました。

楽しい制作をありがとうございました!

 

目に見えない特別な力を感じました。二人だけの約束。結婚指輪、内側に彫り込むシダ模様。

 

 

屋久島の椿 屋久島花とジュエリー

今日、ギャラリーの入り口で椿の花が咲いていたのですよ。

それもたくさん!

今年もいいことありそうな予感です。

 

それを一輪いただいて、お二人に。

ご結婚おめでとうございます!!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

目に見えない特別な力を感じました。二人だけの約束。結婚指輪、内側に彫り込むシダ模様。

蜘蛛の巣に雨の雫 屋久島の雨 オーダーメイドジュエリーのモチーフ

こんにちは!

今日の屋久島はしとしと雨降りでした。

 

そういえば、まとまった雨って久しぶりなのでは。

心地よい雨音に誘われて庭に出てみたら

世界を覆う雫に魅了されて、

雫から雫へと辿るうちに、気がつけば遠くまで歩き続けていた。

レンゲに雨の雫 屋久島の雨 オーダーメイドジュエリーのモチーフ

咲き始めたスミレ。

 

シダの葉に雨の雫 屋久島の雨 オーダーメイドジュエリーのモチーフ

淡い緑色をまとったシダの葉っぱ。

 

シダの葉 見上げる構図 雨の雫 オーダーメイドマリッジリングのモチーフ

くるり。

シダの若葉を見ると、いよいよ春も近づいてきたなと思うのは毎年のこと。

それがいつもフレッシュに感じるのだから、自然ってすごい。

今日から再開した指輪作りのモチーフがちょうどシダということもあって、

きのこ写真家の新井文彦さんに教えていただいた、きのこ目線ならぬ

シダ目線で、低く低く地面に這いつくばっていた。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景  作業場に指輪 シダ模様 プラチナ、ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

pt900, round shape
k18 champagne gold, round shape

 

アトリエです。

シンプルなラウンドシェイプのリングに彫り込んだのはお気に入りのシダ模様。

 

これまでもシダ模様をリングに彫り込んできたけれど、

内側にシダ模様というのは初めての試みで、

「シンプルなアウトラインのリングに、アクセントとしてシダ模様を内側に施せますか?」

実はこのアイデア、お二人にかけていただいた声から生まれたものなのです。

 

リングの幅が約2.0mmほどなので、

このシダ模様もかなり繊細ですね!

 

小さいながらにも象徴的に感じるのは

一目でシダ全体を視界に収めることのできるようなサイズとしたからだろう。

手にとって作業をしていると、

内側にあるものなのに、不思議と大きな大きな存在感が伝わってきた。

 

イニシャルや記念日などの刻印にしても、

このシダ模様にしても、

なぜ内側に、なぜ見えないのに、

わたし達はそこに装飾を施すのだろうか。

おそらくそこには二人の暗号というか、約束というか、

目に見えない特別な力が働いていて、

内側に刻印があること自体にデザイン以上の重みを感じることができるからなのだろう。

デザインとして誰かに褒められたり、目立つものではありませんが、

そこに間違いなく、心に響く何かを感じることができるのが

わたし自身も気に入っている。

自分たちだけに、内側に向かう作業もまた素敵であります。

 

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景  作業場に指輪 シダ模様 プラチナ 屋久島で作る結婚指輪

アウトラインに動きを与えるために、リング全体に曲線を与えているところ。

シダ模様にも変化が加わって、さらに生き生きとした躍動が生まれてきた。

 

去年の4月にしずくギャラリーに来たくれたお二人の指輪作りもいよいよ終わりが近づいてまいりました。

また春がやってくるのですね!

 

屋久島でつくる結婚指輪 お二人の素敵なストーリーで、こちらまでハッピーになったお話

 

 

 

軽やかで、自由で、

そして、春のシダに感じるのは始まりのイメージ。

 

始まりを祝福するために、指輪作りの最後を迎えよう。

これまでの時間を味わいながら作業机に向かってます。

 

 

 

シダの若葉 雨の雫 屋久島の雨 オーダーメイドマリッジリングのモチーフ

水にまつわるジュエリー作り。 ゴールドのしずく、ダイヤモンドのしずく、しずくのしずくネックレス編

屋久島の海 海とジュエリーと オーダーメイドマリッジリングのモチーフ

今日の水遊び。

朝はいつものビーチに形の良い波が運ばれていていたので、久しぶりに仲間たちも集まってきた。

入って見ると思ったよりも温かい水。底まで見える水の透過。太陽の眩しさ。緩やかな北風。

ここで1時間ほど波に乗ってから今日の制作を始めることとした。

 

前に見えている水は川エリアで、

海に入るまでにここを渡って行くことになるのだが、

この川部分の水の冷たいこと。

反対に海水は泳いでいると暑く感じるほどに暖かいので、

川水で冷えた足を海水で温めると良し、

というおかしなルールが成立している。

 

 

屋久島の海 水面 海とジュエリーと オーダーメイドマリッジリングのモチーフ

 

ここが冷たい部分。

山から冷たい水が海に流れ込み、海水にいっぱい混ざり込んで温度が下がりきるまでに約2ヶ月かかるとされているので、

この寒さが海水に反映されるのはもう少し先、3月の中頃となるのだろう。

冷たい水は透明感があって、キラキラゆらゆら、魅惑に満ちておりました。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ しずくのペンダントトップ ゴールド オーダーメイドジュエリー

海の余韻を残しながらの、アトリエでの制作時間。

ゴールドの板を曲げて、曲げて、その両端を接続し、出来上がったのは小さなしずく型の予兆。

ちょうど今は水にまつわるジュエリー作りを進めているところなんです。

 

今回素材となるのはこのゴールドとダイヤモンドという

シンプルな組み合わせで、

歴史的に見ても、もちろんわたし自身も、親しみ深さでいうとトップクラスとなるものだろう。

そのフレンドリーな素材で、

最高にシンプルなデザインのジュエリーを作り出すイメージを抱きながら机に向かっている。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ しずくのペンダントトップ ゴールド、ダイヤモンド オーダーメイドジュエリー

しずくの中にダイヤモンドの台座となるものを組み合わせて、全体にざっと磨きをかけたところ。

朝の良波のおかげか、今日は集中がどこまでも深く、

気がつけば工程も半ばを過ぎていた。

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ しずくのペンダントトップ ゴールド、ダイヤモンド オーダーメイドジュエリー

形作られてきたパーツにダイヤモンドを添える瞬間がご褒美のように感じます笑

ダイヤモンドが約3.0mm弱。

ペンダントトップが約7.0mm。

小指の先に乗るほどの小さな小さなジュエリーに、

いっそう目が惹きつけられるのはなぜだろうか。

ここに無限の輝きが詰まってるように感じます。

 

さて、作業の方はここから大切な石留め作業へと。

はやる気持ちはあるのですが、明日から次なる作業を進めることになるので、

しずく作りは一旦ここまで。

またここでご紹介いたしますので、どうぞお楽しみにしていてくださいね!

 

屋久島の空 鳥 屋久島日々の暮らしとジュエリー

明日は日曜日ですね。

皆様はどんなご予定がありますか?

こちらは天気も良さげなので、オレはカメラでも持って長い散歩にでも出かけようかと考えてます。

寒い日が続きますが、

まあ、気持ちよくいきましょう。

水が好きです。屋久島水仲間に作る、小さな小さなしずくネックレス。

「風強めですが、いい波来てますよ」

早朝に波乗り仲間のきんちゃんからショートッメセージが入った。

 

今日から新しいジュエリー作りが始まるということもあったので、

これはいいタイミングだぞと

朝一番でいつものビーチへと出かけることに。

暮らしの中で何か区切りがある時は、いつもこうして海に入ってから新しい作業を始める、

というのが気づけば習慣になっている。

まあ、朝は5度近くて、驚くほどに寒い日でしたが、

ウエットスーツに着替えて

思い切って海に飛び込みました。

ドボンっ!!

 

屋久島の山、海、空 屋久島日々の暮らしとジュエリー

海に入ってからの

温泉に向かう道。

水から水への水コースでありました。

 

屋久島といえば森の美しさが際立って世間でも知られているけれど、

海に温泉に、

川も滝も、そして雨も。

水に魅せられて集まる人たちが多いことは密やかに語られている事実。

わたくしもまた、その屋久島の水に魅せられた一人なのであります。

 

屋久島、葉っぱに宿る雨の雫 オーダーメイドジュエリーのモチーフ  

 

雨が降って山から森を抜けて川が流れて、海に入り、また雨に戻る。

この循環の中で、島の暮らしの中で、

耳をすませると

必ずどこかで水の音が聞こえてくる。

 

雨の雫はここではとても身近な存在で、

これまでに何度も雫をモチーフとしたジュエリーを作ってきました。

 

今回声をかけてくれたのはその水仲間の一人。

ギャラリーに並ぶジュエリーを見てくれた時、

自然と、雫をかたどったジュエリーに手が伸びていたことがとても印象的だった。

 

オーダーメイドマリッジリングの素材 ジュエリーのアトリエ 作業場にゴールド 屋久島で作る結婚指輪

さて、アトリエです。

準備したのは金色に輝く細い棒。

18金イエローゴールドです。

 

昨日届いたダイヤモンドとこちらのゴールド。

シンプルで大好きな組み合わせで作り進めるのは

小さな小さな雫型のネックレス。

 

このゴールドに火をかけて、柔らかくして、曲げてまた火をかけて、叩いて、曲げてを何度も何度も繰り返してゆきました。

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ 作業場にゴールド 屋久島で作る結婚指輪

少し雫に近づいたかな。

ここまでくるために使った道具は奥に並んでいるものと、その倍くらい。

約8mmほどのペンダントトップに、アトリエの道具総動員でありました。

 

 

野菜サラダ 屋久島日々の暮らしとジュエリー

先日、サラダのことを書いたら、

えっ、サラダにミカンですか?という声をいただいたので、

今日のお昼ご飯を写真と残してみた。

ポンカンをザクザクと切って乗せてあります。

 

正直わたしも、おかずの中に甘いものなんて!という派閥だったのだが。。

不思議なもんです。

この調子だと、ポテトサラダにリンゴとか、最終的には酢豚にパイナップルとかもいけてしまうのではと考えて、ドキドキ。

 

 

屋久島のレンゲ 屋久島花とジュエリー 

寒波が続くものの、ところどころに出会う春の気配。

とはいうものの、

まだまだ寒い日が続きますので、どうぞ暖かくしてお過ごしくださいね。

素敵な週末となりますように!

明日もまた、ジュエリーです。

 

胸がキュッとなる!ダイヤモンドから始まるジュエリー作り。

屋久島のハイビスカス 屋久島花とジュエリー

嵐の合間を縫って、二日ぶりにフェリーが到着。

待ちに待った荷物がアトリエに届いた!

 

受け取った紙袋をはやる気持ちで開封し、

出てきたのは小さなダンボール箱。

長編はおよそ30cmくらいだろうか

そのダンボール箱を開けると、透明のプチプチに何重にも包まれた5cm角ほどの小さなケースが現れた。

むむむ!これはロシアのアレのようだぞと、慎重になり、小さなケースの中身をチェックしてみると、表側のガラス面越しにキラリと輝くダイヤモンドの姿が確認できた。

 

オーダーメイドマリッジリングの素材 ジュエリーのアトリエ 作業場にダイヤモンド 屋久島で作る結婚指輪

clear color diamond, brilliant cut, 0.09ct

 

出てきたのはこちら。

クリアカラーのダイヤモンドで、大きさは3.0mm弱。

これをずっと待っていたんです!

 

この小さな粒がはるか東京から海を渡ってきた。

そして、その東京にやってくるまでどれだけの海を渡り、どれだけの旅路を経てきたのだろう。

そう考えると、ただただ、“ありがとう”という言葉だけが浮かび上がってくる。

 

このダイヤが屋久島にあって、オレがいて、使ってくれる方がいる。

それって奇跡のようじゃないか。

 

 

 

オーダーメイドマリッジリングの素材 ジュエリーのアトリエ ルーペ越しにダイヤモンド 屋久島で作る結婚指輪

キラキラと光の反射を眺めていたら、心の奥の方がキュッとなってきて、

さらに大きく大きく見てみたい!

そのような衝動に駆られてルーペを取り出した。

ああ、、石ってホント魅惑です。

 

いつまでも石を見ていたい。

ずっと石と近くに在りたい。

そのような思いを叶えるためにジュエリーを作って、

同じような考えを抱く方とそのジュエリーを分かち合えたらいいなあ。。

このイメージがジュエリーを作り始めた第一歩だったことを、不意に思い出しながらの

始まったネックレス作り。

今回は島の仲間にお作りいたします!

 

 

 

 

 

 

結婚指輪ができるまで、宝探しのような3ヶ月。屋久島日々の暮らしとジュエリーと。

屋久島の桜 屋久島花とジュエリー

昨日訪れた桜の木。

この桜は緋寒桜という種類のもので、

屋久島では1月から2月の寒い時期に毎年開花を見ることができる。

屋久島の地図を時計がわりにすると、

3時30分あたりの場所に平野というエリアがあって、ここがわたしのお気に入りの場所。

緋寒桜は下を向いて花を開くので、

大きな樹の下に潜り込んで空を眺めると、

こちらを向いて一斉に開く花に囲まれていることに気がついた。

世界が一瞬にして変わる。

まるで祝福を浴びているような心地でありました。

 

昨日のマリッジリング完成

からの、

緋寒桜の流れがあって、

今日はその余韻を味わいつつ

アトリエでサンプルリングの発送準備などを進めていた。

結婚指輪のサンプルリング 屋久島のシダモチーフ ゴールド、プラチナ、シルバー 屋久島でつくる結婚指輪

 

左から右へ

シダ模様を彫り込んだリング 18k yellow gold
シダをかたどったリング 18k yellow gold, platinum900

 

こう見ると同じモチーフを使った指輪でも、

“彫り込む”のと“かたどる”ので大きく違ってくるのがわかる。

ただ、どちらも屋久島の暮らしから生まれたジュエリーなので、

雰囲気というか纏うオーラのようなものに、とても近しい部分があって、

2本を結婚指輪と婚約指輪に!

というアイデアは相性最高であることは間違いないだろう。

 

結婚指輪のサンプルリング 誕生石 シルバー 屋久島でつくる結婚指輪

シンプルなラウンドスタイルのリングに誕生石をセットしたいのです!

そのようなリクエエストに答えて準備したのはこちら。

彼女と彼に合わせて作ったリングに、石のセット見本、

そして誕生石のサンプルは2月のアメジストと3月のアクアマリンであります。

 

アウトライン、素材、天然石。

このシンプルな組み合わせから生まれるジュエリーの可能性は無数にあって、

その中からお二人に合うものを、

お二人と一緒に探してゆく作業はまるで宝探しのようで、

シダの指輪も、誕生石の指輪も、

ここだ!というポイントに出会うために、

今少しずつ調整を加えながら進んでいるところ。

指輪が出来上がる前の、この道のりもまた楽しいものなんです。

 

グリーンサラダ 屋久島の緑バック 屋久島日々の暮らしとジュエリー

作業の合間に食べたサラダ。

特に菜食というわけではないけれど、お昼はこんな感じで軽く済ませることが多いです。

屋久島サウスは鬼塚農園さんのたっぷり青野菜に

アボカドと砕いたアーモンド、カシューナッツ、クコの実をミックスして、

レモンと塩コショウ、醤油、オリーブオイルで作った簡単なドレッシングにザクザクと和えて出来上がり。

最近は大人になったからか、サラダにミカンを乗せて頂くのがやたらとウマく感じていて、

子供の頃はあんなにも嫌な組み合わせだったのになあなどと苦笑しながらモリモリ食べている。

 

屋久島の海、空 屋久島日々の暮らしとジュエリー

夕暮れ時、

風が強く吹いてきたので、いつものビーチへ。

ここで30分ほど波に乗ってからの

アトリエに戻り、

すっきりとした気持ちで今このブログを書いています。

東京では大雪と聞きましたが、

みなさま暖かくしてお過ごしくださいね。

こちらも明日から少し、寒くなりそうです!

 

 

大好き!屋久島時間の中で作りました。波リング 山リング #屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドマリッジリング メンズ 屋久島の山モチーフ ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

屋久島の山と海。

自然が作り出した美しい曲線をイメージしながら進めてきた結婚指輪作り。

今日は山の方、メンズのリングをじっくりとヤスリで磨き上げて、

ここに完成。

 

アトリエの窓から山々の稜線を眺めながら、

作業の合間に、いつものビーチに出かけて波に乗ったりしながら、

大好きな屋久島時間の中で作ったジュエリーです。

 

 

オーダーメイドマリッジリング  屋久島の山海モチーフ ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

早速レディースのリングと組み合わせてみて。

 

シャンパンゴールドとイエローゴールド

使ったのは2種類のゴールド。

隣り合わせに並べてみると、色合いや質感の違いをしっかりと確認することができた。

 

場面2 オーダーメイドマリッジリング  屋久島の山海モチーフ ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

上から眺めると現れたアウトラインのカーブ、新しい表情。

 

自然の美しさに少しでも近づけるように。

これはジュエリーを作り始めた時からずっと変わらず抱いているイメージ。

 

自然の中で暮らしていると、ふと、背筋がゾクゾクするくらいに美しい瞬間に出会う事がある。

そのようなフィーリングを

自然の中での活動が大好きなお二人と、

指輪作りを通じて分かち合えたような気がして、

その喜びに包まれながら進めた指輪作りは

とても心地よい経験となりました。

旅先で指輪を作りたかったんです。しずくギャラリーで結婚指輪のご相談会

 

 

 

オーダーメイドマリッジリング 手のひらに乗せて 屋久島の山海モチーフ ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

手に取ってみると、その色合いも共鳴しあって、お互いが少し近づいたような。。

二つが合わさって一つとなる。

なんだかパートナーそのもののようだなあ。

これからもずっと響き合ってくださいね!

 

屋久島の緋寒桜 屋久島花とジュエリーと

最後に、

つい最近咲き始めた緋寒桜の花をお二人に。

ご結婚おめでとうございます!

楽しい制作をありがとう!!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

手を加えるたびに、指輪に息吹が吹き込まれてゆく。シャンパンゴールドで作る結婚指輪。制作編

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ 作業場に指輪 ゴールド 屋久島で作る結婚指輪 場面2 オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ 作業場に指輪 ゴールド 屋久島で作る結婚指輪 場面3 オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ 作業場に指輪 ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

指輪を造形するときは

鉄鋼ヤスリでガリガリと、紙やすりでじっくりと、

手の中で、

ただ感覚に任せて作業が進んでゆきます。

少しずつ、少しずつ

手を加えるたびに、指輪に息吹が吹き込まれてゆく。

そんな時間は、自分の鼓動が聞こえるほどに静かな気持ちとなる。

びっくりするくらいのあたたかい冬の中で、

シャンパンゴールドで作る結婚指輪が出来上がろうとしています。

 

屋久島の空 屋久島暮らしとジュエリー

10年、30年 いつもフレッシュな結婚指輪、制作編。 シンプルデザイン、フィットするアウトライン、なじみよい素材。

屋久島のスミレ 屋久島日々の暮らしとジュエリー

わ!スミレも咲きました。

暖かい日が続く屋久島です。

 

かれこれもう10日以上の小春日和が続いているだろうか。

今年は稀に見る暖冬で

ストーブなし、昼間はアトリエの窓を開け放って、毎日シャツ一枚で作業をしている。

 

熱々のお鍋に焼酎というよりかは、お好み焼きにビールといった具合で、

昨日お邪魔したkiinaさんでも

熱いお茶にぜんざいというよりかは、カフェオレにちょっと冷たいロールケーキの組み合わせに目がいってしまった。

ちょっとした気候や温度で食べ物や服装の趣が変わってしまう。

そう考えると季節があるのって楽しいものですね。

 

一方、季節によて変わらないもの、ずっと一緒であるものもあります。

ジュエリーでいうと、それはマリッジリングだろう。

朝起きてから夜寝る時も、

日曜日も木曜日も、

結婚指輪の場合、どんな季節でもずっと同じ指輪をつける事になる。

なので、結婚指輪は

長く、いつもフレッシュな気持ちでお使いいただけるように

シンプルなデザインのものを、

体の一部のようにフィットするアウトラインを選んで、

なじみの良い素材でお作りするようにしています。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

今作っている結婚指輪。

シャンパンゴールドの地金に火を当てて柔らかくしたものを力一杯ぐるりとリング状に巻きつけたところ。

これが頑丈で結構硬いのです。

 

メンズのリングはシンプルなフォルムに切り返しを入れたデザインを選びました。

これなら表情を感じられるし、シンプルなので使い込むうちに味わいが出てくるだろう。

そう、10年、20年と使ってゆくと

経年変化はまるで季節のように、新しい趣を与え続けてくれるのです。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ ゴールドのリング 屋久島で作る結婚指輪

火を当てて、しっかりと繋ぎ止めて、そして黒かった酸化膜を落としてあげると

ここに綺麗なリングが出来上がりました。

 

金属の硬さと柔らかさ、輝きと渋い味わい、

ああ、

この小さなリングの中に詰まっている可能性に、今日もまた魅せられてしまった。

 

ここからさらに柔らかく、柔らかく。

アウトラインの造形を進めてゆきますね。

早く出来上がりを見てみたい!でももっと制作を楽しみたい!

シャンパンゴールドで作る結婚指輪

作業はちょうど折り返し地点を過ぎたあたりです。