海を渡り 屋久島を旅をする間に
お二人の結婚指輪のデザインを作りましょう。
挙式が六月に控えていることもあり、
屋久島のしずくギャラリーで最後の打ち合わせをできるよう、
これまで海を越えてお二人と準備を続けてきた。
今日はその二日目。
昨日、屋久島の森を歩いたお二人は
深い森の空気をいっぱい吸収したからだろうか
より軽やかでフレッシュな雰囲気だったのが印象的だった。
彼女はもともと屋久島でお仕事をされていたこともあって
この屋久島の空気の中で指輪を作ること
何よりも楽しみにしていてくれたのです。
そして今は海の向こうに暮らすようになり、
そこで彼と出会って
一緒にしずくギャラリーにやって来てくれた。
お二人がいて、わたしがいて、指輪があって
見えないようでも 確かにつながっている何かがある。
こうして指輪を作ることができて
本当にありがとう!!
お二人の大切な想いがたっぷり詰まっている結婚指輪は
やはり特別なジュエリーなのだと思う。
特別なジュエリーだからこそ
お二人とじっくりと時間をとって
わたし自身の手作業で
お二人だけのために指輪を作りたい
そう思って屋久島で指輪を作りを続けていたら
1ヶ月に3から4組ほどのオーダーメイドがちょうど良いペースだということがわかってきた。
いまどき不器用なのかもしれないけれど、
こんな指輪作りがあっても良いのではないかと思う。
今 この時間を 心で刻みたい。
1.8mm round-shape with hammered texture
昨日、お二人が森を歩いている頃に作ったサンプルリング。
初日にお試しいただいた指輪をベースにして、
サイズやボリューム感、質感をお二人のデザインにアレンジいたしました。
「やっぱり彼女と同じ太さで、同じ質感ですね!」
という彼。
最近はメンズレディースの違いがどんどん少なくなっていていて、
どちらかというと彼が彼女の好みに合わせる、
という流れを感じている。
お二人の深い繋がりを求めて
形式からどんどん自由になってゆく結婚指輪。
進化するスタイルをここにも見つけました。
滞在中にお時間とっていただいけたおかげで
挙式までに間に合うこととなって一安心。
「ちなみにお二人はどんな出会いだったのですか?」
不意に気になって聞いてみた。
「おばあちゃんが住んでいた街に引っ越したら、そこが彼の地元だったんです。
屋久島みたいな小さなところで。そこではみんながみんなの名前知っていて。」
また少しだけ、お二人と近しくなれた気がした瞬間。
プラチナとシャンパンゴールドでつくる本番の作業が今からとても楽しみになってきた。
ちょうどギャラリーから帰る頃
携帯電話のsmsに
海仲間のカタヤンとキンチャンからメッセージが入っていた。
「いつものビーチに波がやってきているよ!」
ビーチに出かけると、仲間も集まっていた。
水もかなり温かく、最近ビーチの近くに越してきたタマキは
嬉しさのあまりトランクスで入っていて、
それはさすがに驚きでありました!
雨が降ってまた少し暑くなったようだ。
波があまりにも良すぎて、今日の残りはここで過ごそうと決めた午後。