朝早い時間に指輪の仕上げ作業を終えて、
そのリングをお試しいただく待ちあわせの時刻になった頃、
しずくギャラリーを小さくオープンさせました。
小さく、というのは
ご予約を頂いて予定を合わせてお越しいただいての時間限定オープンだったので、小さく。
「日曜日なら家族揃って指輪を試しにいけます!」とお二人。
「じゃあ、昼前に11:00でどうでしょう?」オレ。
お二人は同じ屋久島の、しかもお隣の地域にお住いだったので、
待ち合わせもリズムよく決まったのです。
結婚指輪の相談会では特に、
お二人でのゆっくりとした時間の流れを大切にしています。
たとえば、オーダーメイドのジュエリー作りのきっかけが
お二人のイメージや、小さなひらめきであることは
これまで出来上がってきた結婚指輪を見るとよくわかる。
オーダーメイドの結婚指輪は
時間や体験的なもの、
お二人の、ということに価値観を移せば
最高のジュエリーなのかもしれません。
2.3mm and 2.6mm round shape in silver
「シンプルで優しいスタイルが好きです!」
シルバーのリングをお揃いで
お二人が選んでくれた。
ギャラリーのディスプレイに置かれた
2本のリングを眺めていると、
お二人の雰囲気に近しい何かを感じることができました。
これがオーダーメイドの持つ力なのかもしれない。
そこに屋久島らしくワンポイント、
大切な日付とともにアイデンティティーを記すことにいたしました。
それは同じ屋久島に暮らすお二人と、
わたしの時間や体験を感じるものとなるにちがいない。
お話を終えて、アトリエに戻ろうとしたら
スコールが降り出した。
激しく、短く降った雨のせいでモワッと蒸し暑い。
まだまだ夏なのだ。
アトリエに帰ると、
椅子の上に大きなスイカ!
夏はここにもありました。
皆さまもどうぞ素敵な夏の続きを。
今週もよろしくお願いします。