屋久島サウスのアトリエです。島に芽吹き始めた春とともにお二人の結婚指輪を作っている。今日は造形作業がひと段落したので庭先にリングを持ち出してみた。気がつけば緑も深くなっている。
アーカイブを辿ってみると、お二人からお便りをいただいたのは秋の終わる頃だった。沖縄と屋久島、南国の冬を丸々ご一緒した、指輪作りの時間にありがとう。
庭先ではもうこんなに開花が進んでいたのか!と春の躍動に驚く。季節の移ろいを感じつつ。今日は指輪作りとともにあった花々を一緒に眺めていこう。
小さな鈴のようは花はドイツにも咲くことを知っている。屋久島はあたたかな南の島でもあるし、きりりと冷たい山岳地帯でもある。お二人の暮らしている沖縄には咲いているのかな。
彼女のリングのリングはピンクゴールド。彼のリングがプラチナ。ラウンドシェイプ の柔らかさと、側面をすっきりと仕上げたシャープな印象と。
庭いっぱいのタンポポ越しに小さき者たちを眺めている。
小さくて、でも確かな存在を感じられるのは、自然の素材ならではの魅力だと思う。
手の中で角度を変えるたびに、ピンクゴールドとプラチナが周りの緑を写し込んだり。
柔らかな光を吸収したりしている。
そしてとっておき。シダの造形は3人で一緒に抱いているイメージだ。シダは沖縄でも屋久島でも身近な存在だろう、確かに。この大地と、季節とつながるようなフィーリングを感じつつ、最後のタッチを進めていきたい。指輪作りの間に合言葉のようでもあったシダの葉をリングに刻み込むように
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