屋久島サウスのアトリエです。あと少し、あと少しでリングが一つに繋がるんだ。小さなゴールドのリングをただただ無心で増殖させてゆくアプローチは、案外好きな作業だ。心穏やかに、静謐に。
そう考えると、作業机に向かっている時が一番平安な気持ちでいられるのかも。指輪作りの間は、しとしと雨の音も集中を助けてくれた。このささやかな感動をジュエリーを介して分かち合うことができると嬉しい。
そして、ついに一つに繋がったゴールドのリングを作業台の上に置いて、静かに眺めている。
ゴールドの細い線を丸くして、同じ形を連ねる。ジュエリーはできるだけシンプルに作りたい。デザインや想い、素材のエッセンスがキュッと浮き上がる造形のスタイルは和風なのか、京風なのか。いつもの料理のアプローチにも似ているような気がする。
雨の止み間に庭先にリングを持ち出してみる。ひかりのドットのような、集まって一つになる様子は花のようにも感じる。小手毬みたいな。
そうそう、今日は小さな発見があったのですよ。小雨降る中たんぽぽの綿毛を眺めてみると、しずくを抱いてむっちゃ素敵。嬉しくなって綿毛を探して歩く 笑
みなさま、今日もありがとうございました。素敵な金曜日を。
ここで作業をひと段落して、明日から次のジュエリー作りです。
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