浜辺のような、夕暮れ時のような雰囲気もあるだろう。たしかにそうかもしれない。お二人と海にまつわる物語を思いながらお作りしたシャンパンゴールドの結婚指輪のお話を。
わたしもまた海に通いながらの制作の日々だったなあ。大好きなことで繋がりながら進める結婚指輪作りは楽しい。
出来上がったリングはやっぱり海辺で眺めたくなるわけで。どんな出会いを見せてくれるのだろう。屋久島サウスはいつものビーチで過ごした時間を回想していこう。
浜辺と黄昏とシャンパンゴールドと。小さなリングを手に取ると、まるでこの場所から生まれてたようにも感じられて。
ある冬の最後のほうの1日。
アトリエでの相談会で、お二人の気持ちがすーっと近づいて、とても自然にデザインが生まれた感じをよく覚えている。すっきりと細身、お揃いデザインのリングが並んで心地よさげに潮風を浴びている。
金属は鏡のように世界を写し込むところが素敵。
これから始まるお二人の暮らしと共にありますように。この小さなリングがお二人の時間をたくさん映してくれると嬉しい。
リングのアウトラインは緩やかにカーブしていて、ラウンドした表面はとても柔らかに見える。実際、ずっとこのままでいたいような手触り感がある。手作業から生まれた親密なフィーリングだと思う。
彼女のスタイルに呼応して、彼のリング幅にもほんの少し強弱のリズムを付けたのもよかった。お二人とは何度もメールを交換したりサンプルリングをお試しいただいたりしてここまでやってきた。なかなか慣れない作業にお付き合いいただきましてありがとうございました!
風が暖かくなってきて鳥たちがまた別の場所へ移り始めると、もうすぐ春がやってくる合図。
そしてまた次の冬になると鳥たちは帰ってくるのだけど、その時に、同じ情景に新しい何かを感じることができると素敵ですね。お二人の暮らしがいつもフレッシュな時間に包まれますように。
ご結婚おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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