屋久島の友人にお届けするペアのリング。お二人との素敵な巡り合いと指輪が生まれたストーリーについて話そうと思っている。いよいよお二人のご結婚20周年の日だ。
そういえば、「ケイさん、指輪を作って欲しいのですが」と言ってくれたのも、いつものビーチだった。「これから制作を始めますよ!」と伝えたのはノースのビーチだったような。お二人とはいつも海で会っている。
同じ波に乗ってはアトリエに戻って指輪をつくる日々だったなあ。屋久島リズムの制作にご一緒いただいてありがとう!
海に入って沖に佇んでいると、そこから望む屋久島の情景をどうしても誰かと分かち合いたくなる時がある。
神々しく連なる山々だったり、エメラルドブルーの透明感だったり、風がぴたりと止まる瞬間も、ハマユウいっぱいのビーチをあるいて、西の水平線に虹の始まりを眺めたり。同じ感動を分かち合うことができることは何よりも幸せなことだなと思う。
お二人がいつもみている景色だったり私たちが一緒にキャッチしているフィーリングのかけらのような、そう、きっとこの指輪は島の情景の一部なのかもしれない。
作り出したというよりかは流れに乗ってきたようだった、お二人とのデザイン作りの時間を思い出しつつ、指輪のお話をもう少し。
スクエアシェイプ、お揃いのシルバーリングを重ね合わせてみる。指のサイズがこんなにも違っているのかとわかって、なんだかグッと胸に響く。表面をぐるりと繋ぐように彫り込んだ波模様はお二人のひらめきで、その波の狭間に20の文字を組み込んだのは私のひらめきだった。波模様はリズムを打ちながら連なっているので、ついつい楽しくなってリングをくるくると遊んでしまう。ご結婚20周年なのか!軽やかなシルバーリングだけど、そこには確かな温度感がある。お二人は同じ時の波に乗っている。
もう10年以上にもなるのかな。彼と初めて会ったのもこのビーチの前で、でもその時彼はスーツ姿でアトリエに来てくれたのをよく覚えている。今となっては同じビーチでウエットスーツをきて一緒に虹を眺めたりしているのだから人生は面白い。素敵な巡り合いにありがとう。スローで不思議に満ちた屋久島の時間にありがとう。
屋久島サウスは海沿いに小さく広がる菜の花畑を経由して、いよいよお二人と待ち合わせる場所へ向かうことにしよう。
ご結婚20周年おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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