お二人に結婚指輪をお届けしてから2度目の桜。今年は小さなベビーリングも一緒に、あの時と同じ桜の下で眺めている。ご両親のリングと同じピンクゴールドを使って、同じシダ模様を彫刻して作ったので、3つそっくりな感じもまた嬉しくなるのです。
このタイミングに、お二人のリングも里帰りしてお磨き直しとなりました。
久しぶりだった、お二人と歩む指輪作りの日々。
一人っきりの制作だけど、大切な誰かと一緒に近しい気持ちを分かち合いながら進めるジュエリー作りはいつもあたたかい。冷たい雨の中にポコポコと花をつける桜の淡いピンク色を眺めるようだった時間にありがとう。
2022年、屋久島ノースの公園にて。
始まりの雫のようにも見えた小さなベビーリング。つるりと光沢を帯びたピンクゴールドの表面に屋久島の春が映っている。指先でなんとか掴めるほどのサイズ感は1回目のお誕生日に図っていただいたものだ。素敵なご家族の情景が思い描くとグッとくる。
そういえば、お二人とは普通にお話をしただけのような。何気なく、いつもの日々の中にこのデザインは佇んでいて、それをスッと拾い上げたような感覚をよく覚えている。
彼女が大きくなるまでは、ネックレスに通してご両親が身につけているのも素敵だろう。ジュエリーには時間が詰まっていて、その時間は物質を超えて常に膨らみ続けてゆくのだと思う。
10年、20年、いやもっともっと。一つの場所で育まれる果てしない世界を思い描きながら。
屋久島からいっぱいの祝福を。
おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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