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水の旅路とめぐりの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

雨が降って川に流れ、月の満ち欠けも、冬も春も、人との出会いだって。私たちはいつも巡りの中にある。リズムと調和とともにある暮らしはいつも心地よい。

巡る水の旅路をモチーフにお作りしたお二人の結婚指輪は“めぐりの指輪”と名前をつけました。プラチナリングを手の中でゆらゆら、きらきら。

屋久島でつくる結婚指輪

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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

イエローゴールド、シャンパンゴールド、屋久島の雨の情景と。自然の巡りを感じる結婚指輪づくり。

屋久島サウスのアトリエです。造形がひと段落したリングは再び火をかけて柔らかに。そしてさらなる造形を加えてゆく。わくわく。

イエローゴールドとシャンパンゴールド、屋久島の雨の情景と。

雨が止んだと気がついたら庭先に出てみる。世界が雫に覆われているから。シロツメクサは一足先に一足先に芽を出しはじめている。少しおもたそうに雫を抱いている。緑を眺めていると作業でキューッとなった目にも優しい。

木槌でコンコンコンと叩アウトラインに緩やかなカーブを施す。リングには周期やリズムを感じられるように。そして叩くほどに金属は硬く仕上がってゆく。

蜘蛛もまた雫を抱いている。波打って輝いている。見上げると木漏れ日も一緒に重なり合う。ピントを前にしたり後ろにしたり遊んでみる。

気持ち良い流れだなと感じたら、それをサインにカーブを施す手を止める。そしていろんな角度からじっくりと確かめてみたり。手を止める瞬間を決めることもまた、大切な技術のように思う。

リングが出来上がって手に取ると、ふとしたときに、どこかになんとなく、お二人の暮らしの中に自然の巡りを感じるかもしれない。そんなふわりとした瞬間があると嬉しい。

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

手作業の一期一会。お二人だけの結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

手作業の一期一会。お二人だけの結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

お二人の結婚指輪づくりも折り返し地点に。今日も屋久島の季節と共に、その工程を綴っていこうと思う。

今までにはなかった、一つだけの造形が生まれようとする瞬間だ。

鉄鋼ヤスリを2本を用意して、静かにリングと向かい合う。

お二人とはフレンドリーに指輪作りをさせていただいている。去年の秋にメッセージを頂いてから4ヶ月、モニター越しによく話してきたと思う。回線越しにでも対面できると、ふわり軽やかに流れ始めるストーリーもあるのだなあと実感。

彼と彼女のなんとなく似ているような、ほんのりとした雰囲気を想いながら。

どこまでも続く旅路のように。永遠を思いながら、お二人の結婚指輪を作っている。#屋久島でつくる結婚指輪

アトリエの周りでは屋久島の祝福が。

同場所に行くと、毎年出会うことのできるタンカンである。でも形や色、味わいはいつも新しい。全く同じではない何かはこれからいっそう貴重になってゆくのかもしれない。

今日は手作業が生み出す揺らぎの部分を。

設計図のようなものは一応頭の中にあったりする。そこに100%近づけようとしていても、どうしても生まれる小さな隙間のようなものがあって、不思議とその脆弱な部分に強く惹きつけられる一期一会感がある。流れ。揺らぎ。温度感。全てのオブジェクトに息吹を感じるのは日本独特の情緒なのかもしれない。

 

彼のシャンパンゴールドを隣に置いて、彼女のイエローゴールドの表面を同じように削り落としてゆく。金属片は作業台の上で混ざり合い区別がつかなくなる。リング表面を削り出して現れたゴールドの生の部分が明るく輝いている。2本のリングをふわりと眺めながら、流れゆくお二人の暮らしを想っている。

ご結婚にまつわるいろいろでは、もちろん結婚指輪作りだけじゃなくて、そのほかにもイベントや準備がたくさんあって、そのタイミングにご一緒できるのもワクワク感があって嬉しい。そろそろ撮影の日なのです!って、お二人は楽しみにしていたっけ。

 

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どこまでも続く旅路のように。永遠を思いながら、お二人の結婚指輪を作っている。#屋久島でつくる結婚指輪

パン屋さんからの帰り道に車を停めて彷徨ってみたり。今日は小さな森の情景から。

寒さが緩んできたのか、少しずつアクティブモードになってきているような。雪解けの頃を待って、また山までオウレンの花も見に行きたいと思っている。

清流の音色に引き寄せられて

野生の椿を発見!これから優美に咲き誇っていただきたい。

やっぱり自然はいいなあ。新しい出会いにわくわくしつつの、アトリエへ。

お二人のサイズに合わせることができたので、リングはここで両端をつなぎ合わせる。火を扱う繊細な作業にはいつまでも背筋の伸びる。ぴたりと綺麗に合わさって一安心!

絶え間ない川の流れのような。どこまでも続く旅路のような。お二人と語り合っていたイメージがここに形になりつつある。

こういった金属の生っぽい質感も好きだけど、これから柔らかなタッチをいくつも重ねつつ、ジュエリーとして昇華させていこう。次の章へとページを進めていこう。

永遠に続く創作のように、完成のある指輪づくりを進めてゆく。そんなフィーリングも良いなあと思う。

 

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制作編

二つで一つの幸せ感。k18イエローゴールドとシャンパンゴールドの素敵とお二人だけの結婚指輪づくり。#屋久島でつくる結婚指輪

二つで一つの幸せ感。k18イエローゴールドとシャンパンゴールドの素敵とお二人だけの結婚指輪づくり。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。イエローゴールドとシャンパンゴールド、お二人の結婚指輪は2種類のk18ゴールドを使って作っている。

似ているけれど違っているのか。あるいは、違っているようで、とても近しいのか。作業台の上に二つのリングが並んで、一つになり補い合っている。なんだかとても素敵なお揃い感。

海を越えて指輪作りの声をかけてくれたお二人とは、いつもzoomのモニター越しにお会いしていた。新しい暮らしが紡ぎ出される場面にご一緒できる結婚指輪作りはいつも楽しい。きらきらした幸せな心地になる。ご結婚の準備いろいろあるなか、デザイン作りにお付き合いいただきましてありがとう!

イエローゴールドとシャンパンゴールド、結婚指輪作りの始まりは屋久島の色とりどりに囲まれて

ゴールドは全体を24と数えることになっていて、純度100パーセントの純金をk24と記す。ジュエリーづくりで使われるk18は18/24が純金で、残りの6/24に別の金属を配合していることを表している。6/24の6のところ、ここに複数の金属を配合することによってゴールドに色の変化が生じ、ジュエリーづくりに彩りをもたらせてくれる。そして、金属は種類を多数混ぜ合わせるほどに強度を増すところも大きなポイントなのだと思う。

作業の前に遠くを眺めつつ。さて、今日もじっくりと。

左側が彼女のリング、k18イエローゴールド。右側が彼のリング、k18シャンパンゴールド。小さなリングだけど、手の中にゴールドの重みが確かに伝わってくる。この雅やかさ。わたしたちが暮らす大地そのものが奇跡のようだなと思う。

一生ずっとお使いいただくリングだからサイズはぴたりと合わせる。

冬が続くうちに冬の味わいを。

そして春の予感と。

季節が歩むスピードと作業のタッチはきっと同じくらいのような。作業机に向かっているこの瞬間が、島の冬と春の狭間に佇んでいる。

 

 

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イエローゴールドとシャンパンゴールド、結婚指輪作りの始まりは屋久島の色とりどりに囲まれて

手前がポンカンで奥がタンカン。そして、手前がイエローゴールド、奥がシャンパンゴールド。とっても似ているけれど、味わい深い違いがある。

2022年のタンカン収穫が始まりつつある屋久島サウスです。この時期は島中が収穫祭のように盛り上がる!そしてアトリエではその喜びと感謝のムードに包まれて、今日から新しく結婚指輪作りを。

ご近所さんだったり友人から採れたばかりの果物をいただくのも屋久島流。食べても眺めても、黄色いものはいつも元気になる。受け取ったバトンをリレーするように、ゴールドのリングにキュッと島の光を閉じ込めたい。

今年もありがとうございます!お気にりの農園を眺めて。

さあ、お二人と一緒に作り上げたイメージがいよいよカタチになり始める。今回も楽しい指輪作りになると思う。

春よこい、でも冬よまだまだ続いてほしい。

果物や野菜、花々も雨の雫も。季節の色とりどりに囲まれて、いつもの島時間が流れてゆく。

 

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春の予感とイエローゴールドの輝きと #屋久島でつくる結婚指輪

冬はツワブキや山茶花でいっぱいだったのですが、造形の仕上がったゴールドリングは久しぶりにハイビスカスと共に。

 

結婚指輪作りは種子島のお二人と同じ季節を分かち合いながら。

屋久島と種子島、お二人と同じ季節を分かち合い歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

春の予感とイエローゴールドの輝きと

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屋久島と種子島、お二人と同じ季節を分かち合い歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

今年は暖かい冬なので椿の姿はちらほらと。去年に発見した椿の小さな森には時々出かけて頃合いを逃さないように気をつけている。屋久島の冬よもう少し!

今、結婚指輪をお作りしているお二人とはツワブキが咲き始めた秋にお会いした。それから山茶花も咲いたし海岸沿いではナノハナも咲いた。そして緋寒桜のピンクも見るようになってきたし!

お隣種子島に暮らすお二人とは、同じ季節の巡りを分かち合いながら、結婚指輪作りの道を共に歩んでいる。幸せなお二人とご一緒できる指輪づくりのいろいろもまた、素敵な時間だなと思う。長くお付き合いいただいてありがとう!

手作業でじっくりと。屋久島から種子島のお二人にお届けする、オーダーメイドの結婚指輪 #制作編

さて、今日も作っている。

彼女が選んでくれたシンプルなスクエアシェイプのデザインは、スクエアだけど全体を極々緩やかな曲線で包み込んでゆく。いつも手触り快適なように。海と共にあるお二人の暮らしを思い描きながら。

リングと、リングと手を結ぶ道具たちと。手とリングの距離感をできるだけ近く作っていたい。

きらきらと輝くものに心奪われるのはなぜだろう。この輝きが私たちが暮らす同じ大地から生まれたものだと思うと希望に包まれる。指輪をつける日々の暮らしの中で、ふとした瞬間にきらりと響く瞬間があると嬉しい。

イエローゴールドはあたたかで、彼女の印象にぴったりだなと思う。太陽の光と海の煌めきと、星の穏やかさと。いつもの暮らしの中で出会うフィーリングを、小さなリングの中にも感じ始めている。あと少し。

そしてまた雨が降り始めそうだ。窓の向こうでは山々を分厚い雲が覆い始めている。皆さま、どうぞ穏やかな冬の日々を。

 

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手作業でじっくりと。屋久島から種子島のお二人にお届けする、オーダーメイドの結婚指輪 #制作編

屋久島から向こう岸、種子島に暮らすお二人の結婚指輪はじっくりと手作業で作り上げてゆく。

何世紀もの間受け継がれてきたヨーロッパの伝統がこの小さな島のアトリエにたどり着いたと思うと果てしない気持ちになる。

今日はその工程の断片を、昔ながらのリズムで。

サイズは11号よりも、ほんのりと大きめに仕上げる。初めてお会いしてお二人とここまで一緒に歩んだデザイン作りの道のりも楽しかったなあ。

火を当ててゴールドを柔らかにして、叩いて曲げて、また火を当てる。金属は鍛えながら造形すると表現するけど、なるほど。

2022年の緋寒桜にこんにちは。車の窓越しに、温泉の駐車場で、ところどころに春の気配を感じ始めている。

コンコン。コンコンコン。

彼女のゴールドを、ほんの少しだけシルバーを多めにバランスをとって配合したのは今回のポイント。ライトなレモン色は春の光のようで元気になる。

ここ屋久島でも、お二人が暮らすお隣種子島でも、ツワブキだったりハイビスカスも、山茶花、桜の花も、寒い冬なのに花々の色鮮やかに満ちていて、やっぱりここは南の島なのだなあと、ほっこりする。

 

 

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制作編

お二人と海にまつわる物語。シルバーとゴールドで、あたたかな結婚指輪を作ろう!

お二人と海にまつわる物語。シルバーとゴールドで、あたたかな結婚指輪を作ろう!

少しだけ時間が空いた制作を再開することになって、気分を新たにするために海まで出かけてきた。キラキラ真冬の情景。寒いのは得意というわけじゃないけれど、屋久島の冬が大好きだ。

海の海は冬になり周りのトーンが沈むことによってその輝きを増す。この海のすぐ向こう側、種子島に暮らすお二人も、きっと毎日眺めているだろう。お二人とはこの海の情景を分かち合いながら結婚指輪作りを進めている。

お二人にお会いしたのは冬の始まりのこと。二つの小さな島は近いようでなかなか遠くもある。海を渡って屋久島に来てくれてありがとう。

屋久島から種子島にお届けするサンプルリング。この冬を分かち合いながら、お二人と歩む結婚指輪作り。#屋久島でつくる結婚指輪

あの時、海の前でご一緒した時間だったり、お二人の思いだったりが、今こうして少しずつ形になりつつある。もし違うタイミングで、別の場所でお会いしていたり、晴れていなかったりしたら、少し違ったデザインになっているのかもと考えると、お二人のリングが小さな奇跡のようにも思えてくる。

出来上がった彼のシルバーと、これから作り始める彼女のイエローゴールド。波打ち際で手に取ると午後の光に溶けていきそうに。

お二人はとてもシンプルなリングを選んでくれたのだけど、そのシンプルさの中に私たちがいつもの暮らしで眺めている島の光を感じられるような、あたたかな結婚指輪を作りたいと思っている。

さあ、楽しい時間の再開です!

 

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