お二人の結婚指輪が出来上がって、アトリエの庭先で眺める。これまでご一緒した日々が形になった特別な瞬間だ。梅雨の頃に初めてメッセージを頂いてオーダーメイドを進めてきたので、指輪作りの思い出はたくさんある。
ハマユウもハイビスカスも咲いたしプルメリアも！とにかく海や空が澄み切っていた夏だった。
台風もたくさんきていて、波と船のタイミングに荷物を合わせたりだったけど、屋久島リズムのジュエリー作りにお付き合いをいただきましてありがとうございました！
屋久島の季節とお二人の物語が出会い、そしてまた新しい物語が生まれるようなフィーリング。お二人だけの結婚指輪が出来上がったと思う。
きっとほんのささやかなきっかけが繋いでくれたのだろう、奇跡のようにも感じられる出会いに感謝しながら。
木々に囲まれた暗がりの中で導かれるような、力強いプラチナの輝きが好き。繊細なリングが屋久島の光をキャッチしているように見える。彼女のリングに施した模様の眩しさにワクワクして、ゆらゆらと遊んでしまった。
重ね合わせると、ほら。ぴたりとお揃いになる。繊細だけれど、確かな重みを感じられるリングだ。
シンプルで、でも特別な結婚指輪。お二人とは近しいフィーリングを分かち合っている。
そういえば、彼はお隣種子島にルーツがあると聞いたような。いつかここ屋久島でお会いできると嬉しい。
降り注ぐ木漏れ日が心地よかったので梢にそっと並べてみたら、スッと自然に佇んだプラチナリング。なんだかずっとここにあったみたいにも思えて、素敵。
緩やかに流れる屋久島時間の中で作ることができて幸せです。
そしてサウスでもサキシマフヨウの花が咲き始めている。どうやらもう秋のようだ。
きっとサンセットも綺麗だろう。柔らかな西日に誘われて、海まで足を伸ばしてみよう！と思い立った。
いつものビーチにやってくると、そこはやっぱり秋色で、光が色合いが本当に綺麗で綺麗で、手にしたリングもまたそのシーンの一部であるように感じられて、胸の奥にグッと響いた。ここで生まれたお二人の結婚指輪だと思う。
おめでとうございます。
この海を越えてお届けいたしますね。
楽しい指輪作りをありがとうございました！
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