ダイヤモンドもゴールドも、光のかけらのようだった。出来上がったリングの透明感を太陽の下で眺めて。
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お二人の結婚指輪作りがひと段落すると、島ではサキシマフヨウが満開になっていた。
数年前の台風で一度倒れていた芙蓉の木が今年になって元気を取り戻したことも、倒れたことでかえって花を目線に近い場所で眺めることができたのも嬉しかった。
お二人もアトリエのすぐ前に芙蓉の木があることはわからなかっただろうなあ、と会いした夏の日を懐かしく思いながら。
リングを手の中にそっと収めて眺めてみる。
冷たくなってきた朝に、シャンパンゴールドとイエローゴールドのリングに降り注ぐ秋の太陽が心地よかった。
2.3mm幅。彼女のイエローゴールド。
指先に収まる小さき愛おしさよ。
彼のリンングと重ね合わせてみる。
こんなにもサイズが違っていて!なんだか微笑ましくなる。
イエローゴールドは太陽の光と同調してとても明るく見えた。
シャンパンゴールドは島の自然に溶け込んでいるように優しく見えた。
そのような二つの金属の響き合いが、今はとても趣深く感じられる。
左手の薬指につける結婚指輪を左手のくるり指につけるのは、そこが身体的に弱い箇所だから、という話を聞いたことがある。
あるいは、リングが何かを補ってくれるものだとしたなら、イエローゴールド的な朗らかさは実は彼の中にあって、シャンパンゴールド的な和やかさは彼女が持っているのかもしれないな。
そんなことを思い巡らせてみては一人で楽しくなっている。
相談会の時もそうだったけれど、
素材を選ぶときは考えることなく、まるで直感に導かれるようにすっと手が伸びるのが面白い。
理屈ではなかなか言い表すことができないけれど、かえってそれが信じられることってあるように思う。
そう考えてみると、金属との出会いもまた、わたしたちの出会いと少し似ているところがあるのかもしれない。
偶然のような、必然のような巡り合いにありがとう。
大空を羽ばたく鳥たちがすれ違うくらい奇跡的な時間の中で、お二人の結婚指輪は生まれつつある。
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制作編
出会い編
屋久島サウスのアトリエです。
少しずつ涼しくなってきているけれど、秋は空を眺めているのが楽しすぎる。
生まれたての太陽を眺めると一日を爽やかに始めることができる。
2023年の夏から秋へ。屋久島の季節をお二人と分かち合いながら歩む結婚指輪作り。
彼のリングの造形作業がひと段落したところまでを書きました。
彼のリングに施した造形の印象がまだ手の中に残っているうちに、彼女のリングを作り始めることにした。
お揃いのデザインとはいうものの、サイズも大きく違っているお二人の結婚指輪だ。
それぞれの手の中に収められた後に初めて近しい雰囲気を纏うように仕上げなければならない。
近しくするために、あえて細部に少しずつ異なる寸法を与えていくというのも面白い話である。
鉄鋼ヤスリで削り出しを行う前に、リングの表面に何本ものガイドラインを引いておく。
できるだけ彼女の繊細な指にフィットするようにアレンジをする。
厚みを抑えめにして、リング幅を少し細くして、軽やかな付け心地となるように。
k18イエローゴールドは色鮮やかで明るい。
太陽の光のような煌びやかさがある。
手にすると小さなリングに宿りつつある輝きに鼓舞される。
作業の間にも確かにいろいろな出来事が起こるけれど、
少しずつ、少しずつ歩んでいこう、と。
この癒しをお二人とも分かち合うことができればいいと思う。
夕方にはノースの海まで出かけました。
クワズイモのトンネルをくぐって海辺までの道のりを歩く。
ただそれだけなのに、なんだかワクワクする。
もうすでに授かっていることって、案外たくさんあるように思う。
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子供の頃は日曜日になると早く目が覚めてしまうタイプでした。
今日はルーペとピンセットを持たない日。
夜明けにアトリエを出てから、昼までをずっとビーチで過ごしました。
たしかに、屋久島は癒しの場所ではあるけれど、
実はなかなか立ち止まることが苦手だったりもするのです。
なので、記念日だったり祝い事だったり、何かの節目を見つけてはお休みの時間をつくるように頑張っている、というのもおかしな話しですよね。
そうなると屋久島は凄い。
自然も人も、大きく受容してくれるような愛に溢れていると思うのです。
海から上がると尾の間温泉に入ってからTama Cafeさんへ。
バナナのケーキとりんごのマフィンを食べてカフェオレで和みました。
夜にはパノラマさんでお食事をいただいて次の朝にまた海に入るともできました。
もしかすると、一年一度のゆっくりDayなのかも。
オレの長い長い話しの相手になってくれた裕子さん、ありがとう!
この一日に会うことができた仲間たちに何かしらの強い磁力のようなものを感じながら。
彼のリングの造形作業がひと段落したのは、初めてメッセージをいただいてから5が月が経とうとする日でした。
これまでご一緒してきたジュエリー作りのいろいろを愛おしく思いながら、そのアウトラインを窓際の光で眺めました。
マット仕上げのシャンパンゴールド、平面を多く持たせて端正に仕上げた側面と丸く手触り柔らかな表面と、そして20号サイズの大きさも。
屋久島が紡いでくれた素敵な日々にありがとう。
秋の空も、山々もとても爽やかでした!
制作編
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