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屋久島、ワシントン、ご両親から受け継いだダイヤモンド。雫型のネックレス オーダーメイドの物語。

ワシントンDCから屋久島のアトリエへ、彼女が一粒のダイヤモンドを持って会いきにてくれました。

ダイヤモンドは彼女が生まれた時にお父様がお母様にプレゼントをしたリングにセットされていたものなのです。

 

アトリエではそのダイヤモンドを使ってオーダーメイドするネックレスのお話をいたしました。

雫をかたどるイエローゴールドで包み込むようにダイヤモンドをセットする予定です。

直にお会いできてチェーンの長さを測ることができたのも良かった!

 

彼女が到着して庭先前で迎えた時に、彼女が私と同じカメラを手にしていたのを印象的に覚えています。

遠く離れたところに暮らす仲間ができたように気がして嬉しかった。

 

それにしても夏のような晴れやかな一日だったなあ。

屋久島の輝きのようなものも包み込んで、彼女にネックレスをお届けしたいと思っています。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

英語で書きました

Story of custom-made pendant  Yakushima, Washington, the diamond she inherits from her family

Story of custom-made pendant  Yakushima, Washington, the diamond she inherits from her family

She came to my studio from Washington DC with one piece of diamond. The diamond was set in the ring that her father gave her mother when she was born.

We talked about custom-made pendants making with this diamond.

The diamond is about 3.5mm in size. And I will make drop-shaped pendants with 18k yellow gold, like wrapping around the diamond.

We are also happy could measure the length of the gold chain. So thankful to her for coming to my studio from far away!!

 

When I saw her, I remember she was carrying the same camera as me. It made me pretty excited because I could feel met a friend. 

It was a shiny day like summer. 

I want to send her jewelry with this something like a brilliance of Yakushima Island.

Contact us
hp@kei-jewellery.com
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in Japanese

屋久島、ワシントン、ご両親から受け継いだダイヤモンド。雫型のネックレス オーダーメイドの物語。

k20イエローゴールドの美しさ。お二人の結婚指輪作りに夢中です。#屋久島でつくる結婚指輪

一日の作業の始まりにk20ゴールドを炎で包んで柔らかくした。

そして両端からくるりと丸くしてゆくと、無限大を表現する∞のような造形に落ち着いた。

 

純金を多く含むk20ゴールドの鮮やかな色彩はまだ酸化膜の奥に潜んでいる。

 

 

一つから二つが生まれるようなイメージの中で。

同じk20ゴールド、同じデザインをサイズ違いでお作りするお二人の結婚指輪である。

雨の屋久島に癒されながら、お二人の結婚指輪を作り始めています #屋久島でつくる結婚指輪

 

k20ゴールドはアトリエでお会いした時にお二人がリクエストしてくれた素材だなのだけれど、その艶やかな金色が趣深い。

ゴールドの含有率も高めなのでk18ゴールドよりも少しだけ重たかったりもする。

 

指輪作りではそれが完成する最後の最後に本来の色彩や輝きが現れるように工程を進めるのだが、

その工程の所々にk20ゴールドの美しさの可能性のようなものを感じ取ることのできる瞬間がある。

どこかいにしえの雅やかさを感じるその佇まいに、作業机に向かうわたしも夢中になっている。

 

くるりと巻いたリングの両端にある切断面を整える。

空に眺める星のように小さくて強い輝きを持つ金属片がこぼれ落ちる。

断面からは色濃い金色が現れて、思わずドキリとしてしまった。

 

そして、両端をぴたりと合わせてその間に融点が少しだけ低い金属を流し込む。

炎の中で行う慎重な作業である。

十分な熱が回りつつ温度が上昇しすぎないポイントを見極めなくてはならない。

 

作業をひと段落して庭先に出てみると、シロツメクサの一群を発見!

 

ほんの一週間ほど島を離れていた間にツユクサもいっぱい咲いていた。

島の時間はとてもゆっくりと、そして力強く流れている。

一日少しずつ止まることのない歩みが植物たちにインスパイアされるところだと思う。

 

一日の作業が終わって、作業台の上に作りかけのリングを眺める時間が好きだ。

 

k20イエローゴールドは2本のリングになり、表面の酸化膜はすっきりと洗い流されて、力強い色彩を世界に放ち始めている。

 

作業が終わって窓の向こうを見ると日が暮れようとしていた。

青い時間。沈みゆく太陽のオレンジ色。浮き上がる黒いシルエット。

夜の始まりを迎える屋久島を眺めながら、色っていいなあ、としみじみ思った。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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会いにきてくれてありがとう! #屋久島でつくる結婚指輪

結婚指輪をお届けしてから三年半が経ちました。

はじめてお二人にお会いできて感激でした!

 

 

案外、オーダーメイドのジュエリー作りでは最初から最後までをオンラインで完結できてしまうことも多いのだけれど、

互いのタイミングが重なり合って、ふとした瞬間に巡り合えたりするのもまた、オーダーメイドならではの喜びだなと思う。

 

とはいえ数ヶ月にわたって指輪作りをご一緒した仲でもある。

「こんにちは、はじめまして。」そんな挨拶もなかなかに照れ臭かった。

 

そういえば、結婚指輪をお届けしたあの頃はまだマスクなんて誰もしていなかった。

とても長かったような、一瞬だったような、不思議な月日を経たからもしれない。

お二人と過ごしているこのひとときが、まるで何かのスタートラインに立っているような、とてもフレッシュなものに感じられた。

 

始まり続けよう。

 

 

ずっとお使いいただいているプラチナリングも久しぶりに里帰り。

いつもありがとう。

 

手に取ってみるとリングには小さな傷もついていて、

そこにお二人の時間を感じることができて温かな気持ちに包まれた。

 

指輪もまた古くなりながら新しくなってゆくなだな。

そう思うと日々の細やかな出来事が愛おしく思えてきた。

 

数日間の屋久島滞在を終える今日、彼女はシダの指輪を選んでくれた。

イエローゴールドのシダの葉だ。

二人の未来を祝福するような、希望そのもののような指輪になればいいと思っている。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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