冬の冷たい雲の隙間を抜けて宮之浦に降り注いでいた光。
今年もあと少し!
冬の冷たい雲の隙間を抜けて宮之浦に降り注いでいた光。
今年もあと少し!
屋久島サウスのアトリエです。
プラチナは粘り強く、しなやかなところが実に良い。
シダの葉をかたどったプレートは鉄の当て金に添えて、木槌でコンコンと叩いて柔らかな曲線を与えていった。
リズミカルに、そして流れるように。
憧れはいつも島で出会う植物たちにある。
それにしても暖かすぎて、もう今年もあと少しだとは!!
屋久島と沖縄をつなぐ結婚指輪作りは、のんびりと南国リズムなのかもしれない。
クリスマスもやってくる、新しい一年もすぐそこで交代を待っている。
そう考えると、ジュエリー職人にとっての今は一年のうちで一番喜び溢れる時期なのかもしれない。
大切な想いを込めてジュエリーをお選びいただいてありがとうございます!
今日もたくさんの幸せに包まれながら。
海では薄いフリースパーカーをTシャツの上に羽織るくらいでちょうどいいくらい。
爽やかな光に包まれる12月の屋久島サウスが好きだ。
もはや毎年恒例になっている感があるのだけれど、冬のヒマワリを眺めておく。
さて、
プラチナの葉っぱにコツコツとタッチを加えて、くるりと丸くなるまで造形できた。
作業台の上でその静かな佇まいを眺めている。
この次の工程では両端を繋いでいよいよリングとなるわけだけれど、
リングになると、その瞬間さっきまで柔らかだったものが硬く揺るぎない物に変化するのが面白い。
ジュエリー作りで大切にしているのは二つあって、一つはやはり、ずっと長くお使いいだだけるように丈夫に仕上げることだと思う。
そしてもう一つは夢に包まれるような装飾性。
シダの指輪作りもいよいよ最後のタッチである。
プラチナの小さなかけらを酸素トーチの高温に包んで丸い粒を二つ作った。
植物のリズムに寄り添おう。
日々の何気ない瞬間に細やかな喜びを与えてくれるものはホントすぐ近くにあるものだな、としみじみ思う。
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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
material: 20k yellow gold
size: 2.5mm wide
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Make by custom, One-of-a-kind.
こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。
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material: 18k yellow gold, platinum, diamond
size: 10mm flower, 2.0mm diamond
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ずいぶんと遅くなった朝が屋久島サウスに冬の訪れを告げてる。
まだ空は薄暗く昨日の余韻を残していたけれど、ここぞとばかりに作業机に向かってお二人の結婚指輪作りを始めることにした。
ひんやりと静かな時間が好きで、作業に深く潜ることができるからだ。
プラチナの手触りが心地よい。
同じシダの葉のモチーフを分かち合うように、それぞれのスタイルでお二人の結婚指輪を作っている。
彼女のリングはシダの葉をそのままにかたどった。
屋久島に暮らし始めたのはもう15年ほど前になるだろうか。
同じ緑色ではあるけれど、全てが異なる色調のグラデーションに島全体が包まれている情景に感動をしたのをよく覚えている。
その中でシダの葉が印象的だったのは何故だろう。
大きなシダ、小さなシダ、森の中にも里の暮らしの中にも、いつもシダの葉はそこに佇んでいた。
大地にしっかりと根付いていながら、ふわりと羽のように軽やかな佇まいは、あるいは屋久島に暮らして感じ初めていた自由の象徴のようなものだったのかもしれない。
今となってはそう思うのだけれども、あの頃はそのシダの葉をモチーフにしてジュエリーを作り始めたことは、とても自然なことのようだったようにも思う。
さて、今日も軽やかに、力強く。
プラチナで作った葉には茎のように細くしたプラチナのリングを組み合わせていく。
そういえば、この組み合わせは初めてだったような。
これまではゴールドとプラチナのコンビでつくることが多かったシダの指輪だったけれど、
彼女の体調に寄り添ってくれる素材を、と考えて彼女がリクエストしてくれたのがプラチナにプラチナを合わせようとしたきっかけだった。
暮らしに寄り添ったりバイオリズムに合わせたり、デザインに可能性や広がりを与えてくれるのはいつも“必要なこと”であるなあ、とつくづく思う。
そうして生まれるジュエリーは、きっとお二人の時間そのもののようなものだろう。
今ここに、新しい息吹が生まれようとしている。
その感動を前にできるのはとても幸せなことだと思う。
ぴたり、合わさって、嬉し。
組み合わせたプラチナの葉っぱと茎は炎の中に包み込んで一つにする。
大地から生まれた金属だけで全ての工程を仕上げていくことができるのはジュエリー作りの素敵なところだと思う。
あれやこれやで作業がひと段落したのはもう夕暮れ時になった頃だった。
庭先に出て深呼吸をする。
雲の合間からほんのりと夕暮れ時の光が山茶花に降り注いでいた。
冬の柔らかな光だった。
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