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一つだけの美しさを届けたい、花をかたどる婚約指輪作りのお話 #屋久島でつくる結婚指輪

10月を迎えた屋久島ではサキシマフヨウの花を見るようになりました。

気温の低い島の北部から徐々に咲き始め、10月いっぱいをかけて少しずつ南下するのがいつものリズムであります。

 

サキシマフヨウの花は開く前もかわいい。

 

朝に開花して夕方にはしぼんでしまう佇まいを眺めていると、今この瞬間という時間を眺めているような感動を覚えます。

どれもが違っていて、どれもよりも美しい。

オーダーメイドでお届けするジュエリーもまた、花のようだなと思うのです。

 

 

島に咲く花々に憧れて、お二人にお届けする婚約指輪を作っています。

婚約指輪の奇跡。プラチナ、ゴールド、ダイヤモンドの素敵なところ #屋久島でつくる結婚指輪

 

さて、アトリエです。

プラチナでかたどった花びらには花弁を模して造形したゴールドの石枠を組み合わせる作業に取り掛かかりました。

二つの小さな金属はそっと重ね合わせ、熱の巡りが良くなるように朴炭の上に置いてその周りからバーナーの炎を回しかけます。

先に朴炭が真っ赤に熱を帯び、徐々にプラチナとゴールドの温度が上昇していくのがわかります。

 

無事に繋ぎ合わすことができた。

新しい姿となったプラチナとゴールドの花を薬液の中に投入して、ほっと一息の場面。

 

何度繰り返してきたでしょうか、それでもぴたりとうまくできると作り手として純粋に嬉しいものです。

 

少しずつバランスを整えながら工程を進めていこう。

積み重ねるタッチはまだまだたくさんある。

 

そして手を加えるたびに新しくなる。

開花の季節迎え蕾が大きく膨らむように、美しい個性が生まれつつある。

 

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

婚約指輪の奇跡。プラチナ、ゴールド、ダイヤモンドの素敵なところ #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

植物はその儚さが素敵なところではあるけれど、花を手にしたときの喜びが永遠だと良いなと思っていた。

 

 

プラチナとイエローゴールド、ダイヤモンドが持つ永遠性。

大切な人にジュエリーを届けること、屋久島に咲く花をかたどって婚約指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

 

考えてみると、永遠に近い時を経て形を変化させながら在り続ける鉱物である。

今、この刹那に、ジュエリーとして形を留めさせているものは、あるいは私たちの想いなのかも。

作業机に向かっていると、まるで小さな奇跡を手の中にしているような気がしてグッとくる。

果てしない時間の中でお二人の婚約指輪を作っている。

 

島に咲くタンカンの花をモチーフにして作るリングは花びらをプラチナでかたどることにした。

花の大きさは約8mmほど。

指の先に乗るくらいのプラチナに造形を施していく繊細な工程である。

 

つるりとした光沢を生み出すために花びらの一枚一枚に紙やすりをかける。

小さな花には開いたばかりのコロリとした表情を与えたい。

叩いて曲げて、力を加えられたプラチナが硬くなったところで酸素トーチの炎に包み柔らかくする、そのような作業を何度も繰り返した。

 

細やかな作業にキューッとなってしまうので、話題のソングラインさんのケーキをいただいてフワリ。

力を抜いてじっくり行こう。

 

アトリエに戻って窓の向こうを眺めると秋の雲が広がっていました。

日が暮れるのもずいぶん早くなってきたなあ。虫の音も心地よくて!

10月がやってきて、あと3ヶ月なのかと今年の残りを数えていることに自分でも驚きなのでありました。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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大切な人にジュエリーを届けること、屋久島に咲く花をかたどって婚約指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

大切な人にジュエリーを届けること。

花束を手渡すような、溢れる喜びがあると思う。

 

今日はアトリエの庭先に咲いた小花たちから。

 

ツユクサに出会うとなんだかいいことありそうな気がして嬉しい。

誰かと喜びを分かち合いたくなる。

 

精巧で、力強くて。ジュエリー作りの憧れはいつも野に咲く花にあるような気がする。

 

溢れる光の眩しさに思わず目を細めながら、10月の始まりを眺めている。

 

 

イエローゴールドとプラチナ、ダイヤモンドは永遠のイメージで。

大切なプロポーズの日に合わせて婚約指輪を作り始めています。

指輪作りを始める朝に #屋久島でつくる結婚指輪

届けたい大切な想いがあって、屋久島と私が出会って、そうして出来上がるものは世界にたった一つのジュエリーだと思う。

形のない何かから小さなリングが育まれてゆく。

そのような瞬間にご一緒できるのは作家ならではの幸せだと思う。

 

彼女が大好きな花を届けるように。

プロポーズの際に手渡す婚約指輪はお二人で訪れた屋久島に咲く花をモチーフにした。

 

柔らかな香りと生命の輝きのようなものを纏う小さなリングがイメージの中にある。

一つ一つのタッチを大切に積み重ねていこう。

 

直径約3.0mmほどの円柱形をしたイエローゴールドにはダイヤモンドがぴたりと収まる穴を開ける。

特別な日に合わせて彼と相談を重ね、ダイヤモンドはいつもよりも大きめで、透明度の高いものを選んだ。

ダイヤモンドを包む石枠が花の花弁となるように、イエローゴールドの周りには糸鋸を使って細い溝を彫り込んでいく。

その仕上がりは花々のように軽やかで、そして丈夫でなくてはならない。

 

ころり。

もう同じものはつくることができそうにない 笑

今を形に変えるようなアプローチもオーダーメイドの素敵なところだと思う。

 

いつまでも夢中になれる。息吹を帯び始めた花の印象にわたし自身も癒されている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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指輪作りを始める朝に #屋久島でつくる結婚指輪

指輪作りを始める朝に、アトリエの窓の向こうに夜明けを眺めて気持ちを新しくしました。

空気は澄み渡り、ひんやりと涼しい。

虫の音も響く素敵な秋の屋久島です。

 

作業机に向かう前には庭先で朝露を眺めていたのだけれど、

生垣の隙間から差し込み始めた朝の光を受けて輝く一粒一粒がダイヤモンドのようにも見えました。

 

さて、作業机にも一粒のダイヤモンドを用意して。

海の向こうにお届けする婚約指輪作りの始まりです。

 

彼とは素材選びからデザイン作りの細部まで、これまで相談をじっくりと重ねてきました。

そしてプロポーズの日が近づいてきています。ドキドキ。

お二人の大切な時間にご一緒することができて幸せです。

島リズムのジュエリー作りにお付き合いをいただきましてありがとうございます!

 

ちょうど満月だったのも素敵なタイミングでしたね。

島では芙蓉の花の淡いピンク色も見かけるようになり、サツマイモも美味しい季節になりました。森歩きも最高に気持ちいいかもしれません。

 

島に届いた色鮮やかな祝福が秋の始まりを告げています。

イエローゴールドもプラチナも、ダイヤモンドも美しく響いています。

一度だけの指輪作りをご一緒いたしましょう。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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サウンターマガジン第6号の出版記念撮影を裕子さんと国本編集長と。

まだスマホとかsnsとかが無い頃に出会った三人で初めての記念撮影。

しんじくん、サウンターマガジン第6号の出版おめでとう!

 

「書籍の装丁がやれたら最高やな!」と、深夜のカフェで話し合っていたシーンを20年経った今でも鮮明に覚えている。

夢しか持っていなくて、あまりにのんびりペースな仲間だったけれど、今となっては遠回りもなかなか貴重なものだったなと思う。

 

木の上でゆっくりと時間をかけて大きくなる果実のように熟し始めた僕たちの日々を、今は夢中で駆け抜けている。

 

@sauntermag.japan
@kunishin55

 

✳︎ ✳︎ ✳︎

日本屋久島発サウンターマガジン第6号2023年9月23日発売、

特集「屋久島の現在 / Yakushima 2023」。

旅人:

井浦新(俳優)

@el_arata_nest

井上薫(DJ/音楽家)

@kaoruinoue_music

GOMA(ディジュリドゥアーティスト/画家)

@goma_official

ハマ•オカモト(OKAMOTO’S)

@hama_okamoto

大木亜希子(小説家)

@akiko_ohki

柴田千代(チーズ職人)

@fromage_sen

養老孟司(解剖学者)ほか

限定版のみ、Chari Chari名義での活動で知られるDJ/音楽家・井上薫さんによる、屋久島フィールドレコーディングをベースにしたオリジナルアルバムCD付。

MIX-CDではなく、オリジナル楽曲全9曲42分のフルアルバムです。

サウンターマガジンのエクスクルーシヴで、今後CD単体での販売予定はありません。

限定1000部。

CD付限定版 3,520円(本体3,200円+税)

通常版 2,640円(本体2,400円+税)

屋久島の自然、山、海、人、カルチャー。

あらゆる角度から屋久島を掘り下げます。

世界自然遺産30周年記念の1冊まるごと屋久島号!

表紙

モデル:井浦新

@el_arata_nest

撮影:中村力也

@rikiyanakamura

装画:高田裕子

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内容

1)巨石郡を巡る屋久島の山旅 井浦新

旅人:井浦新、写真:中村力也、文:国本真治

2)島の自然と太古の音色が生み出す癒しと浄化のエネルギー GOMA

旅人:GOMA、写真:茂木モニカ、文:土屋朋代

3)島のサウンドスケープ 井上薫

旅人:井上薫、写真:長谷川祐也、文:大石始

4)黒潮と島の森が育む豊穣の海

写真・文:高久至

5)ボルダリング天国へ

旅人:阿久澤将史、写真:田中俊三、文:土屋朋代

6)移住者たちが島に伝えるエクストリームスポーツの魅力

写真:Shu Ito、文:土屋朋代

7)屋久杉の森と生きる

写真:Shu Ito、文:土屋朋代

8)自然保護の30年とこれからの30年

写真:山下大明・Shu Ito、文:土屋朋代

9)山を見上げ「南洋のソングライン」を想う

文:荒木真歩、イラスト:nakaban

10)屋久島スーベニアショップ

11)旅のエッセイ

ハマ•オカモト(OKAMOTO’S)、大木亜希子(小説家)、柴田千代(チーズ職人)、養老孟司(解剖学者)

イラスト:オカタオカ

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