Blog

星と海、花、プラチナ、ダイヤモンド。お二人と時を刻む結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島からお二人に、ご結婚おめでとうございます!

アトリエの庭先でハイビスカスが満開になったので、お届けする結婚指輪と一緒に眺めました。

 

 

出会いには本当に恵まれてるなといつも思うのだけど、わたしの自慢のお二人なのです。

お二人とは大阪でお会いすることができて、一緒に和菓子を買って、ホテルの庭先でサンプルリングを囲んでたくさんお話をして。

それがつい最近のように鮮明でもあり。同時にとても懐かしくも感じています。

結婚指輪の相談会. 大阪でお二人にお会いしたお話し #屋久島でつくる結婚指輪

 

星や月を眺めていた指輪作りの日々。この夏の思い出。

屋久島の夏と満月とプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

メールを遡ってみると最初のメッセージが4月だったので、あれからもう5ヶ月が過ぎたのですね!

指輪が出来上がった晴れ晴れしさと同時にほんの少しだけ心地よい切なさのようなものを感じるのは、ずっと昔に卒業式で感じた気持に似ているかもしれません。

 

それでも新しい日々は訪れる。

時は巡り、今は常にアップデートされてゆく。

真っ白なキャンバスに美しい螺旋を描くように。

 

実のところ、そのような想いを込めて出来上がったお二人の結婚指輪でもあるのです。

 

デザインのイメージでもあったのだけれど、

希望に包まれてキラキラと輝いているのは、あるいはお二人なのかもしれません。

 

スタートラインに立つお二人とご一緒できたことに幸せを感じながら、

おめでとうの気持ちいっぱいで書いています。

 

彼のリングは2.5mm幅。

彼女とお揃いのプラチナで作りました。

 

「シンプルなスタイルの中にどこか自然の中に出会う“流れ”のようなものを感じることができるといい。

それは風なのか水なのか、造形なのに不思議だけれどそれはきっと形のないものだろう。」

お二人とお会いした時にキャッチした印象だったのを覚えています。

 

リングの表面では曲線と曲線が出会い、そこに生まれた点が連なり緩やかなカーブを描いています。

その表情が際立って感じられるように光沢仕上げとマット仕上げのツートンに仕上げると、流れ星が尾を引いているようにも見えました。

 

彼女のリングにはキラキラの模様を施して、流れ星感アップです。

 

午後の陽光を受けてつるりとした質感のプラチナが小さくてシャープな輝きをたくさん放つ。

それはまるで島のひかりそのもののようで、思わずうっとりと魅入ってしまう。

セットした淡いブルーのダイヤモンドが時折きらりきらりと輝くのが見える。

まるで星の浮かぶ夜の情景のようでとても綺麗だと思う。

 

今年はまるで夏が2度やってきたような。

庭先ではハイビスカスが満開になり、屋久島の祝福を感じずにはいられなかった。

 

表面に施した切り込み模様は螺旋を描いていて、重ね合わせると繋がりゆく。リングは二つで一つになっています。

リングを眺めているだけで、お二人の幸せがきっと周りを明るくするだろうなと、私も嬉しくなるのです。

 

今ここにあることに、お二人と出会えた奇跡に感謝します。

 

海へ。

お二人はちょうど一年前の夏に屋久島を訪れた話をしてくれました。

 

星と月、花も海も、

大地から生まれたプラチナで作ったリングは全ての事象の一部分であって、同時に全てでもあるのかもしれません。

それは果てしない時間のような指輪だと思うのです。

 

お二人の暮らしに長く寄り添ってくれますように。

 

さあ、始まりの時です、

不思議とお二人とはまたいつか、どこかでお会いできるような気がしています。

楽しい指輪作りをありがとう!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

素敵な贈り物、屋久島に咲いたシャンパンゴールドの花 #屋久島でつくる結婚指輪

朝を迎えるとプルメリアが花を咲かせていました。

生まれたばかりの白い花びらは、それは大切そうに小さな雫を抱いていました。

 

1週間ほど前に制作を始めた時には花芽をつけたくらいだったのに!

ちょうどお二人の結婚指輪作りがひと段落したところに屋久島から贈り物が届いたようで、

その素敵なタイミングに嬉しくなりました。

 

シャンパンゴールドのリングはこれまでにもたくさん作ってきたけれど、

どれもがそれまでにはなかった新しい指輪だったし、これまでになかったと思えるほど美しいものでした。

お二人の指輪もまた、野に咲いた一輪の花のようだなと思うのです。

 

屋久島の季節にありがとう!

お二人との出会いにありがとう!

 

お二人の結婚指輪はここから彫刻模様を施して完成となるのだけれど、それはまた次の機会に。

もう少し先のお話で。

 

今日もここにいらしてくださいましてありがとうございました!

みなさま素敵な一週間を。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

ペアリングの素敵さとは。シャンパンゴールド結婚指輪作りと屋久島に咲いた小さな花 #屋久島でつくる結婚指輪

ペアリングの素敵さとは。シャンパンゴールド結婚指輪作りと屋久島に咲いた小さな花 #屋久島でつくる結婚指輪

海までの道沿いに咲く白と赤の小さな花は、いつも可憐で、夏の終わりになると出会うことができる。

車を路肩に停めて花をゆっくり眺めているときに、これまで島で過ごした夏のことやその時に作っていたジュエリーのことが少しずつ記憶に蘇ってきた。

 

私は花が大好きで作品のモチーフにしたりジュエリーと一緒に写真を撮ったりもしてきたけれど、

その折々に過ごした時間は季節の花と一緒に記憶となって今でも大切に心の中に仕舞われている。

なのでこの白とピンクも不思議と新しく感じられる。同じ花のはずなのに。

 

シャンパンゴールドのリングをコツコツと作っている、まだまだ暑さの残る9月、お二人とご一緒するオーダーメイドの日々をまたいつかの未来にふとしたきっかけで思い出すことがあるのだろうな、と今を愛おしく思う。

 

犬を連れた散歩の人が通りかかって、「花の写真を撮っているのですよ、この赤と白の小さなやつ」といつまでも名前が出てこないのも一人で面白かった。アポロチョコレートみたいなやつ、といえば島では案外みんなわかってくれたりするのだけれど。

 

 

お二人の結婚指輪作りは山道で例えると下山道に入りました。

ハイビスカスの木陰で眺めたシャンパンゴールドの佇まい #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人の結婚指輪はお揃いの素材とデザインでお作りするのだけれど、

ペアのリングはぴたりと同じ形というよりかは、つけた時にふわりと全体的に同じ雰囲気が漂うような感じが素敵だと思う。

 

彼のリングは彼のリングであり、彼女のリングは彼女のリングである。

そう考えていくと、それぞれのリングには微妙ではあるけれど変化を与えるべきことはたくさんある。

お二人とは夏のアトリエでサンプルリングをお試しいただいて、彼女のリング幅を0.2mmだけ細く仕上げることにしている。

7.2号と小さなサイズなので、厚みも抑えめにする。

彼女には繊細で軽やかな印象がとてもよく似合うだろうと思ったからだ。

 

そしてもちろん、全体の仕上がりには彼のリングと同じ雰囲気を与えなくてはならない。

 

繊細なスタイルでも丈夫にお使いいただけるのがゴールドの素晴らしいところだと思う。

 

作業の手を止めて一呼吸を置いて眺めてみると、必要なことはほぼ全て完了していることに気がついた。

これ以上削り取る部分はないように思えたし、全体のバランスがうまく取れているようだった。

 

あとは丁寧に表面に磨きをかけていくだけだ。

じっくりと進めていこう。

明日もきっとよくなる。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

ハイビスカスの木陰で眺めたシャンパンゴールドの佇まい #屋久島でつくる結婚指輪

まだまだ暑かった夕暮れ時。黄昏色の煌めき。シャンパンゴールドの佇まい。

お二人と出会って生まれたリングは小さな奇跡のようにも思える。

造形のひと段落したリングをハイビスカスの木陰で眺めて。

 

2.0mm wide Round- Square in 18k champagne gold

 

柔らかでいてすっきりと。軽やかにして確かさを感じていただける。

暮らしの中で小さな傷がついて、そしてそれをまた磨き直して、

時間と共に味わい深くなるリングだと思う。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

心癒されました、お二人が結婚指輪に選んだシャンパンゴールドの魅力 #屋久島でつくる結婚指輪

心癒されました、お二人が結婚指輪に選んだシャンパンゴールドの魅力 #屋久島でつくる結婚指輪

ちょうど朝の作業を始めようとしていた時、アトリエの周りをスコールが通り抜けた。

雨雲はブラスバンドのように賑やかな雨を降らせ植物たちに輝きを添えて足早に去っていった。

 

これは良いタイミングだなと思い作りかけのリングを手にして庭先に出てみる。

朝の光はまだ夏の余韻を残していて力強い。

シャンパンゴールドは島の光と響き合い、まるでその一部分のようにも見えた。

とても綺麗な朝だった。

 

 

お二人とお会いした夏の思い出。新しい何かが始まりそうな秋の予感。

屋久島の季節を分かち合いながらお二人の結婚指輪を作っています。

シャンパンゴールドと屋久島の季節, お二人と分かち合う結婚指輪作りの時間 #屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかに、どこか有機的な色合いをしたシャンパンゴールドは庭先や自然の中で眺めると気持ちいいかもしれない。

この輝きを手にするだけでなんだか心癒される。それは金属であるはずなのに、まるで樹木のような柔らかさを携えている不思議がある。

 

それにしても、シャンパンゴールドの印象がとてもよくお似合いのお二人だなと思う。

アトリエでは実際に色々な素材を手に取っていただけたのも良かった。

お二人と素材やデザインの間に何かしらの強い引力のようなものが働く瞬間に立ち会うことができるのは何よりも幸せなことだと思う。

 

 

お二人の暮らしに寄り添う素材選びから始まるオーダーメイドはいつも心躍る。

屋久島でご一緒できた喜びは、爽やかな風のように今もなおここに漂って作業に力を与えていてくれている。

 

さてさて、アトリエです。

いよいよ造形作業の下準備は整った。

作業は登山から下山へとスイッチするように。

ここからはリングを削り落とし洗練を与えていく。

まずは彼のリングからタッチを加えていく。

 

頭の中にはお二人と作り上げたイメージがはっきりとした印象として浮かび上がっている。

その輪郭を手の中にある金属に落とし込んでいく。

大きなリングのその中には出来上がるべき小さなリングの姿があって、どちらかといえば仏像を彫る作業に近しいのかもしれない。

 

リングの表面は丸く削り落としてなだらかな曲線を与えた。

そして側面には平面部分をしっかりと持たせるように、何もしない余白をつくる。

 

まだまだ荒削りではあるけれど、リングはラウンドシェイプの柔らかさとシャープな印象を纏いつつある。

それでも造形作業を始めていない彼女のリングと重ね合わせてみると、随分とたくさんのゴールドを削ぎ落としたように見えた。

夕暮れ時には作業を終えて近所のカフェまで出かけた。

妻と一緒にアイスコーヒーとナッツのタルトを食べて、帰り道にパン屋さんに寄って予約しておいた食パンとベーグルを受け取り、お店を出てふと見上げた山々の情景。

 

今日も澄み切った1日だった。

ありがとう、屋久島!

 

みなさま素敵な3連休を。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547