春の光が気持ちよくなるにつれて、
ついつい地べたにゴロンとして小さな草花を見上げたい、
という衝動に駆られます。
その植物の中でも
名前も知らないし、野草的なポジションとされている花々が
結構好みだったりするのです。
春のヒカリ。
カラフルで、毎日が新しい。
シャンパンゴールドの角ばった線を
グイグイと丸め、その両はしをしっかりと繋ぎとめる。
アトリエでは2本のリングを作りました。
細くて繊細なスタイル。
ラウンドシェイプ。
シャンパンゴールド。
柔らかさを感じる有機的なアウトライン。
というエッセンスが、お二人の指輪に、
お揃いで凝縮されることになっているのです。
結婚指輪は、お揃いが素敵です。
これからアウトラインを造形する指輪。
それと、お二人にいただいたお手紙。
作業をするときにお二人の言葉を読み返すと、
心のずっと奥の方にグッと響きます。
この響きを保ちつつ、お二人の指輪を作り進めるとしたら、
どれだけ満ち足りた時間が生まれるのだろう。
大きく削って。
柔らかく削って。
これははるか昔からずっと変わらないジュエリー作りの手作業です。
シャッシャッと削り出していたら、窓の向こうから犬の鳴き声が聞こえてきたり。
この指輪作りがまだまだ続くとしたら、どれだけ素晴らしいだろう。