今日の海サイド。
今日の山サイド。
激しく降り続いた雨が上がって、
空がまた一つ新しくなっていた。
山はすっきり晴れ渡っているが、
もしかすると、海のずっと沖では雨が降っているかもしれなかった。
丸い島の中にある高い山々の影響で、
島の南側では大雨で、北側に行くと晴れていたり、
場所によって天気がガラリと変わるのが屋久島流であります。
海の帰り道にはツユクサも見つけました。
なぜだろう。
なんとなく良いことありそうな気分。
早くジュエリー作りたい熱急上昇で、アトリエに戻りました。
*
今日も海の向こうから声をかけてくれたお二人のために
結婚指輪を作っています!
リング状となったイエローゴールド。
角ばったゴールドの線に火を当てて柔らかくし、
丸めて、火を当ててくっつけて、
叩いて、また火を当てて、さらに丸く形成する。
これは昔からずっと変わらない工程で、
一つ一つ手作業で工程を進めていると、
手を通じて、金属の温度感が伝わってくるのがお気に入り。
ゆっくりと力強い感覚を味わうように作業を進めてゆきました。
手前がこれから造形をするゴールドのリング。
そして、奥に見えるのが出来上がりをイメージして作ったサンプルリング。
お二人とデザインの相談をしていた時、
これは!というデザインのイメージを見つけて、
すぐにデザインを書こうと思ったけれど、
頭の中のイメージを手で作り出した方が早かったので
このサンプルリングを一気に作りました。
結婚指輪作りでは
サンプルリングを試していただいて、
サイズやボリュームに微調整を加えて、
いよいよ本番の制作、
というのがいつもの流れでもあります。
ほんの少しのサイズやボリュームを変えるだけで、
驚くほどにフィット感が変わってきますからね。
いつもつけるものですから、
ここは大切にしたいところです。
そして、
お二人に見ていただいた後のサンプルリングは
また次の誰かが見ることになって、
そこからインスピレーションが生まれて
次の結婚指輪へと繋がってゆく。
気がつけば、そんなストーリーができていた。
まるで結婚指輪のリレーのようですね。
幸せが広がりゆくイメージ。
次に準備したのが鉄鋼ヤスリ一本。
今回の指輪作りはこれでほとんど最後までの工程を進むことに。
ここから手を加えるたびに、生まれてくるカタチを楽しみにしていたください!
背筋を伸ばして、さあいよいよです。