郵便局に車を走らせている途中、
海に向かって柱のような光が差し込んでいるのを見つけた。
気がつけば夢中でその光の元を追いかけていた。
岬の先まで車を走らせて、丘を登りきると、
ふぁーっと視界が広がった。
空からシャワーのように降り注ぐ光。
光のたまりが海面を描くように動くんです。
一瞬のうちに海いっぱいに広がったり、
じわじわ時間をかけて散らばったりを眺めていると、
その瞬間、自分が小さくなるというか、なくなるようで、
なんだかとても心地よいフィーリングに包まれた。
このフィーリング。
もしかすると、いや絶対に、彼と彼女も知っているだろうなあ。
ちょうど今結婚指輪を作っているお二人のことが思い浮かんだ。
海が大好きなお二人とは去年の10月に広島駅でお会いしたんです。
結婚指輪のご相談をいただいた時、
ちょうどわたしが大阪にいて、
「明日行きますね!」
そんな感じで広島に向かったのはいいけれど、
思いっきり平日なことに後から気がつきました。。
お仕事の合間に時間を作って駅まで来てくれてありがとう。
「二人とも釣りが大好きなんです!」
「いいですね、海。」
そんな会話で始まった指輪作り。
お二人につくるのは、海にまつわる結婚指輪です。
ゴールドとプラチナを組み合わせたリング。
境界線が波模様のように見えませんか?
ここからさらなる造形が始まります!
Pt900, 18k yellow gold bimetal ring in the works from SHIZUKU GALLERY on Vimeo.