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南国風味!屋久島のハイビスカスとプラチナ結婚指輪作り

庭ではハイビスカスが満開で、

雨続きであれだけしっとりだった屋久島サウスも、

いよいよ南国風味が増してきた。

屋久島では、特に南部では

このハイビスカスを生垣と植えている家が多く、

アトリエもそうで、手を伸ばせばすぐ届く所に咲いているのが嬉しい。

窓の向こうに眺めたり、

一輪挿しにしてお店の装飾にしてみたり、

ドライしてお茶にしてみたり、

島の暮らしの中にすっと馴染んでるんです。

今日はこれから始まるジュエリー作りの素材と一緒に並べてみた。

ハイビスカスとこれから結婚指輪となるプラチナ素材。

 

プラチナは強い光の下で見ると

明るくて白い部分と黒い部分とのコントラストが高く映るのが特徴で、

さらには、こんなにも細い線でもキュッと確かな重みがあるので、

繊細な結婚指輪をきらびやかに、そして存在感をもたせてくれるのです。

周りの世界を写しこむ鏡のようでもあって、

プラチナがハイビスカスの赤と緑ともよくマッチしていた!

 

さて、さて、

そのハイビスカスを眺めて目を柔らかにして、

インスタグラムのストーリーズ用に短い動画にも納め、

プラチナ素材を作業場に持ち込んだ。

金属と花の相性が良く感じるのは、

きっとどちらも自然の中から生まれてきた、無垢な物質だからだろう。

 

この指輪を屋久島に受け取りに来てくれるお二人も

このハイビスカスの南国風味を気に入ってくれるに違いない。

まずはプラチナを柔らかく加工しやすくするために、

酸素トーチを使って1000度以上まで温度を上げて焼き鈍した。

柔らかくなったプラチナを金槌で叩いて、

しっかり太い部分と、スッキリ細い部分を造形することに。

今回の指輪はアウトラインに抑揚を持たせるデザインなので、

作業の所々で微妙な細工を施すことになっていて、

まずはその第一歩であります。

 

さらに鉄鋼ヤスリでガリガリと削りを入れて、

鉄の芯金に当ててくるりと巻くと、

ここで初めて指輪の表情が表れた。

 

気がつくと、もう日が暮れる頃となっていて、

指輪とカメラを抱えて慌てて海まで向かうと、

7時なのにこんなにも明るくなりました。

その日の海をチェックして。

その日の指輪をチェックした。

 

アウトラインにほんの少し抑揚がついたリングが海色に染まってた。

プラチナの素敵なところは鏡のように世界のその時々を写しこんでくれることだろう。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

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