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二人が共に歩む時間。すらりと繊細に、シャンパンゴールド結婚指輪を作る。2020年、屋久島サウスの白い百合。

アトリエの庭に作った小さな菜園で収穫したサニーレタス、ルッコラ、イタリアンパセリ。

突然やってきた新しい日常になんとか対応しようと、これからのライフスタイルを思い浮かべながらトライアンドエラーを繰り返している。

 

外的ないろいろに左右されずにジュエリー作りを、心に響く表現活動をできるようにと考えると、

野菜を育てて朝食べる、強力粉が安く手に入ったらパンを焼いて、制作が一区切りすると釣りに出かけ、通販で青森からリンゴを買って、誕生日にはアップルパイを焼く、、、

そんな暮らしがイメージされ、

あれ、これってずっとやりたかったことかもと驚いた。

パセリは細かく刻んでゆで卵とマヨネーズと一緒に和えておいて、

ふんわりパン、レタス、タマゴ、ルッコラ大盛り、ふんわりパン、の順番に重ね合わせてタマゴサンドを作りました。

 

今まで通りの穏やかな日常を願っては、

同時に今までにはなかった爽やかな未来を求めていたり、

なんとも時計を早回ししてしまいたい気持ちに包まれたりするけれど、

今、ここにあるじゃないか、と気がつくのはいつものことかも。笑

 

食卓に広がった小さな幸せをギュッと抱きながら今日のジュエリー作りを始めました。

18k champagne gold

 

くるりとリング状にした彼のリングはさらに造形を重ね、アウトラインに柔らかなカーブが生まれました。

夕暮れ時、庭先に出てシルエットを確認。

シャンパンゴールドが黄金色の光に溶け込んだ。

緑に白に、空の色も、金属は世界のいろいろを写し込むところが素敵だなあと思う。

 

2020年の白い百合。アトリエ周りでは今日明日がピークとなりそうだ。そわそわ。

さて、ここでバトンをタッチして、彼女のリング作りです。

彼女も彼と同じシャンパンゴールドを使って、

同じデザインでありながらも細部を彼女のスタイルに合わせてアレンジしていくところ。

すらりと繊細なシルエットになるように、金槌でコンコン叩いて、鉄鋼ヤスリでガリガリ削って、

糸鋸で両はしを切断して、いつものように丸くつなぎ合わせる準備をした。

 

お二人のリングはピタリとお揃い感出るだろうな。

春先にギャラリーでお会いしてからずっと、時には変化を加えながらもその都度お互いが寄り添いながら進めてきたデザイン作りのことが思い出された。

こうして二人が共に歩む時間が、今、何よりも豊かなことのように思えた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

屋久島雨の日と結婚指輪作り。雨音に耳を傾けながら、出来上がるまでの工程を頭の中で組み立てている。