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結婚指輪作り、大切なこと。シャンパンゴールド、屋久島時間、柔らかなつけ心地。

長く降り続いた雨が上がって、梅雨入り前の一休みといった具合の屋久島サウスです。

 

みなさま、そちらの5月はいかがでしょうか?

 

ここ最近は始まった雨の季節とともに、海の向こうに暮らすお二人に結婚指輪を作っています。

テーマとなるシダの葉もグンと大きくなってきた。

シャンパンゴールド、シダの葉、雨、ハイビスカス。屋久島の季節とともに結婚指輪を作り始める。

しっとりと湿度と濃い緑に包まれる日々はジュエリー作りにはもってこいで、

屋久島とお二人の指輪とオレ

キュッと凝縮された世界で、まずは彼のリングの造形作業を始めることに。

サイズから始まって、リング幅や、アウトラインの直線と曲線などなど、

細部にお二人の“好き”を詰め込みながら、日々の暮らしに溶け込むような指輪を作り進めています。

彼のリングはスクエアシェイプ がリングデザインのベースとなっているのだけど、

シンプルなフォルムの中に、ここまでお二人と言葉を交わしてきて生まれたインスピレーションをさりげなく並べていきたいと思っている。

リングの造形は大きめの鉄鋼ヤスリを1本使って進めることがほとんど。

表側、側面、内側に、ガリガリとそして柔らかに、造形を加えてく。

リングの内側、丸くラウンドしているのがわかりますか?

こうすると指を包み込んでくれるような優しいつけ心地になるのです。

角のない内側のデザインは、つけ外しの際にもフレンドリーなのが嬉しい。

表面にはほんの、ほんの少しだけ曲線を与えて、光の周りをよくした。

 

表面も内側も、見たところはその変化に気がつかないくらいの作業ではあるけれど、

この微妙な造形は自分自身に響くところで、

毎日ずっとつける結婚指輪では、実はこの内側に向かうデザインがとても大切だなと思っている。

スタイリッシュなスクエアシェイプ のデザインの中に、島の時間を感じるような、柔らかな指輪を作りたい。

 

 

さてさて、作業に集中しすぎました。

お昼ご飯はスナップエンドウとキヌサヤを玉ねぎとハムと一緒に炒めて山盛りいただきました。

豆がいっぱい出てくると、夏近しの合図ですね。

今年は庭のインゲンが育ってくれるといいなあ。。

 

鉄鋼ヤスリでの造形を終えて、ざっと紙やすりで表面を削ってあげると、すっきりとしたフォルムが現れた。

2.5mm square in champagne gold, work in progress

 

うん。いい具合です。

ここで彼のリングから彼女のリンングにバトンタッチしよう。

同じシャンパンゴールドを使って、

スクエアシェイプは同じように柔らかに、

そこにリズミカルな変化も加えてゆこう。

 少しだけ違っていて、二つが揃ったときに一つになるような、

そんな結婚指輪をイメージしています。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

シャンパンゴールド、シダの葉、雨、ハイビスカス。屋久島の季節とともに結婚指輪を作り始める。