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プラチナに感じる自然。優しくて強い、静かで煌びやかな結婚指輪作り。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

立春を過ぎて心新しく、飛騨高山に暮らすお二人の結婚指輪を作っている。

時折メールで送っていただく北アルプスの山々の情景がとにかく凄い!

 

立春を通り抜けて、お二人の結婚指輪作りが始まりました! #屋久島でつくる結婚指輪

 

季節だったりお互いの近況だったりをシェアしながらご一緒するオーダーメイドの結婚指輪作りはいつも楽しい。

島での暮らしとは全く違った気候かもしれないけれど、

自然に包まれて、そしてその自然の一部分として暮らすフィーリングで、お二人とは繋がっているのだと思う。

遠く離れた海の向こうに声をかけてくれてありがとう。

 

アトリエのご近所では、ちょうど今河津桜が満開になっているので、お二人のリングが出来上がと飛騨にも桜が咲き始める頃だろうか。春をバトンタッチするような制作なのかもしれない。

 

さて、まずは最初の第一歩を。

 

プラチナに火をかけて、リングにして、木槌でコンコン。昔ながらの手作業である。

 

こうして叩くと丸く形を変えて、リングはバランスが取れて強くなる。

プラチナは硬いのか柔らかいのか、とよく聞かれるのだけれど、柔らかなのだと思う。

ただ、強い。

長い年月に渡る使用に耐えうることができるための必要なものは、柔らかさやしなやかさだったりするのだ。

 

この強さの感覚で思い浮かべるのに、散歩道で出会う小さな草花たちがある。

とても柔らかで限りなく繊細なのだけれど、台風が来ても大雨が降ってもその姿を変えることはない。むしろ翌朝には大きくなっているくらい 笑。

 

この島でジュエリーを作るようになってから、プラチナも花々と同じようにこの大地から生まれたものなのだと腑に落ちた。

 

優しさと強さと、そして静けさと煌びやかさ。

きっとお二人はいつもの暮らしで眺めているだろう。そんな情景のかけらのような指輪を思い浮かべている。

 

作業がひと段落する頃には雨が本格的に降り始めてきた。もわりとした湿度感が少し懐かしかった。

短かった冬の晴れ間を抜けて、これから島が雨季に入ろうとしている合図のようだなと思った。

 

そうだ、お二人も大好きな森にも歩きに行ってみたい。

目の前に現れることに感謝しながら指輪作りの日々を味わっていこう。

お二人の指輪作りでは森に咲く花がテーマになっていることもあるし、とても素敵かもしれない。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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