あじさいの指輪と朝露の指輪。
2本のリングをそっと重ね合わせてみると、ぴたり。
雨音が聞こえてくるような、
移りゆく季節が香るような、
屋久島の暮らしで馴染み深い、
心地よいリズムを感じました。
花としずく。
わたしも大好きなジュエリーが出来上がりました。
とても細いゴールドに粒金の装飾をあしらえて、ダイヤモンドを散りばめた指輪には、朝露の指輪と名前をつけました。
「島でも雪が積もったのですよ!」と嬉しくなって雪の画像をお互い送り合ったり、サンプルリングをお届けしてサイズを微調整したり、海の向こうに暮らす彼女とはこの冬を丸ごとかけてオーダーメイドの作業を進めてきた。
皆既月食+誕生日のスペシャルな日もありましたね。
ゆっくり島リズムのジュエリー作りにお付き合いを頂きましてありがとうございました!
そして季節は巡る。
春の開花とともに、出来上がった指輪をお届けできるのも素敵なタイミングだったなあと、
始まりと喜びの気持ちでいっぱいになりながら。
アトリエの庭先でうっとりと眺めていた、
“あじさいの指輪”の細やかなところやオーダーメイドにまつわる物語を描きたいと思っています。
あじさいの指輪 18k yellow gold, platinum, diamond
プラチナでかたどったお花の大きさは約5mmほどなので、
幅広のリングということになるけれど、
ゴールドの細いリングの上に浮き上がるようにお花を並べいるので、とっても軽やかに感じられました。ふわり。
こんなにも繊細なのに、しっかりと安心感のある手触り感なのは
イエローゴールドとプラチナの凄いところだなと思います。
何気ない日々の暮らしの中で、
特別な日にも、
ずっと長くお使いいただけますように。
ちょうど今はアトリエの水仙が満開で、
嬉しくなってリングを寄り添わせてみた。
季節の花には、想いだったり時間を大切に箱の中にしまっておいて、
その箱に貼っておく印のような一面もあって素敵だなと思います。
そうか、あるいはそれは紋章のようなものなのかもしれないな、と気がついた。
「家族が二人6月生まれなので、紫陽花モチーフのリングに興味を持ちました」と彼女が伝えてくれました。
「そういえば、わたしの妻も6月生まれだよな!」とわたしはひそやかに思う。
湿度と雨音に優しく包まれているような、
梅雨の抒情が大好きなのです。
遠く海を隔て暮らしていて、お互いにまだ顔を合わせたことはないけれど、
近しい喜びを分かち合うことができて嬉しい。
どこか大切な気持ちで繋がっているのだなと思えて癒されました。
そうそう、こちら屋久島サウスではこの頃たくさんの雨が降って、ついにミモザの花も咲き始めたのですよ。
朝に花を眺めるとなんだか心が躍る。一日が鮮やかに彩られます。
花も形を持つモノではあるけれど、どこか深い部分に響いてくる。
ジュエリーもそうであれば素敵だなと思います。
楽しいジュエリー作りをありがとうございました。
屋久島から小さな感動を。
花と、ジュエリーとともにある日々を。
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