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シャンパンゴールドとプラチナの素敵な出会い、つながり寄り添うお二人の結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

同じ金属でも種類が変わるとこんなにも手触りが違ってくるのか。

ヤスリを通して伝わってくるその硬さ、その粘り具合の異なりにはいつもながらに感心してしまう。

 

 

お二人の結婚指輪作りは彼女のシャンパンゴールドの造形作業がひと段落したところまでを書きました。

屋久島サウスの海で眺めたシャンパンゴールドの色彩とリングのシルエット #屋久島でつくる結婚指輪

 

たしかにさまざまな素材を扱うジュエリー作りだ。

 

結婚指輪を作っていると、違っていることって素敵だな、と思うことがある。

素材が違っていたり、デザインが少しずつ違っていたりして、けれどもその二つは合わさってぴたりと一つになる不思議がある。

 

似ているようで少しずつ違っている。その違いはあるいは互いを補うこともできるかもしれない。だからこそ寄り添い合うことが必要になるのかもしれない。

それはまるで人と人の出会いのようでもあるなと、お二人の姿に重ね合わせてしまうのだ。

 

 

さて、お二人の結婚指輪作りも折り返し地点を過ぎた。

作業机では布地のように細やかな表面を持つヤスリを手にして、プラチナリングの表面を滑らかに整えているところだ。

 

彼のリングはつるりと輝く光沢を帯びるように仕上がる予定なので、ここでしっかりと流れの良い曲面を作っておかなくては。

金属は同じ一つの個体でも磨き方によってその表情が大きく変わって出来上がるのも、また面白い見方だなと思う。

 

そんな細やかな違いの集まりがやがて個性となってお二人だけの結婚指輪を創り出してくれるのだと、リングを手に作業を進めていると強く思うことができた。

 

島ではまた雨の日が続くようだと天気予報には記されていた。

そしてお二人のリングが出来上がる頃には本格的な夏がやってくるのだろう。

部屋の外には重たい湿度が満ち始めていて、南の島特有の熱帯の気配が漂いつつあった。

 

屋久島の夏に佇むプラチナとシャンパンゴールドを思い浮かべると、どこまでも幸せな気持ちになることができた。

ここで生まれるお二人だけのリングだ。

あと少しで海の向こうにお届けすると、それからはずっと2本のリングがお二人の暮らしに寄り添っているであろうことを思うと、とても嬉しくなった。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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