屋久島サウスのアトリエです。
ピンクゴールドとプラチナのコンビネーションリング。
シンプルなラウンドシェイプのフォルムで作っています。
わたしも大好きな優しいスタイル。
お二人には今年の始まりにお便りを頂いて、桜の季節も、紫陽花が咲き始めた今までずっと、オーダーメイドのいろいろでご一緒してきました。
彼と彼女が選んでくれるデザインにはいつもどこかに優しげな雰囲気がありました。
シンプルなリングではあるけれど、佇まいにも着け心地にも自然の中にある“澄み切った柔らかさ”のようなものを感じ取ることができる。
何気ない日々の暮らしの中にある、普段の自分自身の在り方を大切にしていたい。
たぶんそんなフィーリングでお二人とは繋がっているのかなと思うのです。
彼女のリングは表面を丸く造形をした後に、内側にも柔らかなカーブを与えていくことにしました。
あるかないかわからないくらいに、なだらかに。
こうしてあげると着け心地がとても快適になる。
お仕事柄つけ外しすることが多くなるかも、と彼が言ってくれたのをよく覚えています。
医療関係だったり、お料理関係も、薬液を扱うお仕事や、ミュージシャンも!
指輪をつけ外しする必要のある職業が案外とたくさんあるのです。
造形が7割ほど出来上がったところで、窓のブラインドを調整して差し込む太陽の光の量を大きくしてリングを眺めてみた。
光の加減によってプラチナとピンクゴールドが溶け合ったり、色の違いが明瞭になったり、
その多様な表情は大地に生まれた金属の持つ豊かさなのだと思う。
眺めているだけで優しくなれる。
作業の合間、今日は山の麓まで車を走らせました。
山々がむっちゃ近い!
そして水田を眺めているとなぜだか不意にあたたかな気持ちに包まれました。
とどこか懐かしい気分。
今日にありがとう。
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