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植物のリズムに寄り添う。シダの葉をかたどるプラチナリング作り #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

プラチナは粘り強く、しなやかなところが実に良い。

シダの葉をかたどったプレートは鉄の当て金に添えて、木槌でコンコンと叩いて柔らかな曲線を与えていった。

 

リズミカルに、そして流れるように。

憧れはいつも島で出会う植物たちにある。

 

 

それにしても暖かすぎて、もう今年もあと少しだとは!!

屋久島と沖縄をつなぐ結婚指輪作りは、のんびりと南国リズムなのかもしれない。

ふわり、軽やかに。シダの葉をモチーフに結婚指輪を作ること #屋久島て作る結婚指輪

 

クリスマスもやってくる、新しい一年もすぐそこで交代を待っている。

そう考えると、ジュエリー職人にとっての今は一年のうちで一番喜び溢れる時期なのかもしれない。

大切な想いを込めてジュエリーをお選びいただいてありがとうございます!

今日もたくさんの幸せに包まれながら。

 

海では薄いフリースパーカーをTシャツの上に羽織るくらいでちょうどいいくらい。

爽やかな光に包まれる12月の屋久島サウスが好きだ。

 

もはや毎年恒例になっている感があるのだけれど、冬のヒマワリを眺めておく。

 

さて、

プラチナの葉っぱにコツコツとタッチを加えて、くるりと丸くなるまで造形できた。

作業台の上でその静かな佇まいを眺めている。

 

この次の工程では両端を繋いでいよいよリングとなるわけだけれど、

リングになると、その瞬間さっきまで柔らかだったものが硬く揺るぎない物に変化するのが面白い。

 

ジュエリー作りで大切にしているのは二つあって、一つはやはり、ずっと長くお使いいだだけるように丈夫に仕上げることだと思う。

 

そしてもう一つは夢に包まれるような装飾性。

シダの指輪作りもいよいよ最後のタッチである。

プラチナの小さなかけらを酸素トーチの高温に包んで丸い粒を二つ作った。

 

植物のリズムに寄り添おう。

日々の何気ない瞬間に細やかな喜びを与えてくれるものはホントすぐ近くにあるものだな、としみじみ思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

2.5mm wave ring in 20k yellow gold #屋久島でつくる結婚指輪

material: 20k yellow gold
size: 2.5mm wide

Delivery time is within 3 month.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

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タンカンの花の指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k yellow gold, platinum, diamond
size: 10mm flower, 2.0mm diamond

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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想いを届ける大切な日。屋久島に咲く花をかたどって婚約指輪をお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪

ふわり、軽やかに。シダの葉をモチーフに結婚指輪を作ること #屋久島て作る結婚指輪

ずいぶんと遅くなった朝が屋久島サウスに冬の訪れを告げてる。

まだ空は薄暗く昨日の余韻を残していたけれど、ここぞとばかりに作業机に向かってお二人の結婚指輪作りを始めることにした。

ひんやりと静かな時間が好きで、作業に深く潜ることができるからだ。

 

 

プラチナの手触りが心地よい。

同じシダの葉のモチーフを分かち合うように、それぞれのスタイルでお二人の結婚指輪を作っている。

彼女のリングはシダの葉をそのままにかたどった。

屋久島-沖縄 シダの葉を摘んで遊ぶように、お二人の結婚指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島に暮らし始めたのはもう15年ほど前になるだろうか。

同じ緑色ではあるけれど、全てが異なる色調のグラデーションに島全体が包まれている情景に感動をしたのをよく覚えている。

その中でシダの葉が印象的だったのは何故だろう。

大きなシダ、小さなシダ、森の中にも里の暮らしの中にも、いつもシダの葉はそこに佇んでいた。

大地にしっかりと根付いていながら、ふわりと羽のように軽やかな佇まいは、あるいは屋久島に暮らして感じ初めていた自由の象徴のようなものだったのかもしれない。

今となってはそう思うのだけれども、あの頃はそのシダの葉をモチーフにしてジュエリーを作り始めたことは、とても自然なことのようだったようにも思う。

 

さて、今日も軽やかに、力強く。

プラチナで作った葉には茎のように細くしたプラチナのリングを組み合わせていく。

 

そういえば、この組み合わせは初めてだったような。

これまではゴールドとプラチナのコンビでつくることが多かったシダの指輪だったけれど、

彼女の体調に寄り添ってくれる素材を、と考えて彼女がリクエストしてくれたのがプラチナにプラチナを合わせようとしたきっかけだった。

 

暮らしに寄り添ったりバイオリズムに合わせたり、デザインに可能性や広がりを与えてくれるのはいつも“必要なこと”であるなあ、とつくづく思う。

そうして生まれるジュエリーは、きっとお二人の時間そのもののようなものだろう。

 

今ここに、新しい息吹が生まれようとしている。

その感動を前にできるのはとても幸せなことだと思う。

 

ぴたり、合わさって、嬉し。

 

組み合わせたプラチナの葉っぱと茎は炎の中に包み込んで一つにする。

大地から生まれた金属だけで全ての工程を仕上げていくことができるのはジュエリー作りの素敵なところだと思う。

 

あれやこれやで作業がひと段落したのはもう夕暮れ時になった頃だった。

庭先に出て深呼吸をする。

雲の合間からほんのりと夕暮れ時の光が山茶花に降り注いでいた。

冬の柔らかな光だった。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島-口永良部 アトリエの庭に咲いた山茶花に包まれて、結婚指輪の相談会でした #屋久島でつくる結婚指輪

お隣の口永良部島から来てくれたお二人と、アトリエの庭に咲いた山茶花に包まれて、結婚指輪の相談会でした。

新しい暮らしを始めるお二人と過ごす時間はいつも楽しい!

 

屋久島から口永良部島までは距離で結ぶと12キロほどで、フェリーではぐるりと回って渡るので1時間40分かかるとのこと。

同じ屋久島町ということもあって兄弟のような島なのかな、と思っていたけれど、実はまだ訪れたことがなかったのです。

 

ご近所の島暮らしに思わず興味津々で島のいろいろを聞いてしまいました。

移住のこと、これから始まる漁のこと、ご近所のこと。

チャレンジングで、希望に満ちていて、なんだか15年ほど前に屋久島に来た時の自分を思い出して!胸の奥の方にグッと響きました。

 

お二人が選んでくれたのはシンプルですっきり細身のプラチナリングで、叩き模様のアクセントを装飾するデザインです。

たゆたう水面のような、ひかりが泳いでいるような。

お二人とは海を、そして島の暮らしを愛する気持ちで繋がっているのだろうと思います。

 

デザインが決まって帰りの船まで少し時間があったので、熱いコーヒーを作って一緒に飲みました。

「指輪を作るなら屋久島にしたいな、と思っていて。」とお二人が言ってくれて嬉しかった。

アトリエまで会いに来てくれてありがとう。

 

静かな凪の日の船出のように、最初の第一歩を滑らかに踏み出しました。

同じ冬を分かち合いながら歩むオーダーメイドの日々になると思います。

ご近所の島に暮らすお二人との結婚指輪作りを、どうぞ暖かく見守っていてください。

 

 

山茶花に囲まれて相談会をする夢が叶った日。

 

来年もまたここでお会いできるかな、今からとても楽しみです!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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