Blog

今を永遠に。シャンパンゴールドで紡ぐ結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

シャンパンゴールドに宿る静かな輝きを、緑の中で眺めるひととき。

まだ始まったばかりの道のりだけれど、こうしてふたつのリングが並ぶと、心があたたまる。

 

何もなかった場所に小さな時間が生まれ、いくつものタッチを重ねながら、形が育まれてゆく。

やがてふたつのリングは響き合い、ひとつになっていく。

 

出会うことって、本当に素敵だなと思う。

 

 

シャンパンゴールドは、秋に漂う深い余韻の光に似ているのかもしれない。

屋久島サウスを包み始めた豊潤な色彩を眺めながら、おふたりの結婚指輪を作っている。

みずみずしい癒し。おふたりの結婚指輪づくりが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

 

わたしたちの出会いはいつも奇跡のようで、

あるいはそれは花のように美しく、儚いものなのかもしれない。

 

今を永遠に。大切な想いを小さなリングに。

指輪作りへの夢は、ずっと変わらない。

 

一年ぶりの彼岸花が、いつもと同じ場所に咲いた。

 

激しい雷雨の翌朝にぽつりと咲いたツユクサ。

何気ない喜びを分かち合える誰かがそばにいると、日々は安らぎに満たされる。

 

2本のリングを金槌で叩いていくと、コンコンと心地よい音がアトリエに響いた。

 

表面を、そして側面にも、しっかりと力を込めて均一に圧を加えていく。

表層に凹凸ができるまで、同じタッチを何度も重ねていく。

 

こうしておくと、シャンパンゴールドは組成をきゅっと引き締めるようにして、硬く丈夫なものとなる。

本格的な造形作業が始まる前の、いわば下拵えといったところだ。

これは仕上がりには見えない部分ではあるが、こうした小さな手仕事がとても大切だったりする。

 

これからおふたりに長く寄り添う結婚指輪だ。

確かな手触りと、そこに紡がれゆく安らぎを感じていただけるよう、じっくりと仕立てていきたい。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

みずみずしい癒し。おふたりの結婚指輪づくりが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

みずみずしい癒し。おふたりの結婚指輪づくりが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

月の美しい日が続いている。

9月になり、空の色彩はぐっと深みを増しつつある。

 

早い時間に目を覚ますと、窓の向こうには濃いオレンジ色に染まる朝焼けが広がっていた。

その光に魅せられて、アトリエから海の見える場所まで車を走らせ、空に浮かぶ月を眺めていた。

 

そういえば、夜明けの時刻もずいぶん遅くなってきた。

この島に暮らすようになってから、季節の巡りや海と月のリズムを、とても身近に感じられるようになった気がする。

 

あるいは、わたしたち自身もまた、その一部なのかもしれない。

そう思うと、力強い癒しに包まれる。

 

海からは湿った潮風が吹き上げてくる。

やがて太陽が雲の隙間から姿を現し、月のシルエットは少しずつ薄れていった。

 

ありがとう。

 

静かであたたかな心地に包まれながら、

アトリエに戻り、一日の作業に取り掛かることにした。

 

まずは、二本の細いシャンパンゴールドをガスバーナーの炎に包み、焼きなました。

表面が黒い酸化膜に覆われた地金をくるりとリング状に巻き、糸鋸で両端を目指すサイズに合わせてカットする。

お二人の結婚指輪作りが、いよいよ始まった。

 

リングの両端をぴたりと合わせ、融点の低い金属を流し込んで繋ぎ合わせるのだけど、炎の温度調整がシビアになるこの工程は、前半にして作業のクライマックスといえるのかもしれない。

高温下で繊細なリングが溶けてしまわないよう、最大限の注意を払わなくてはならない。

 

慎重に、そして思い切りよくタッチを進めていくうちに、心がすっと平らになっていくのがわかる。

この深く静かな場所が、とても好きだ。

まるで海のような穏やかさだと思う。

 

お二人も海の近くで暮らしているという。

ドライブの途中に水平線を眺めたり、何気なく月の満ち欠けを気にしたり、

わたしと同じようなリズムを感じながら、日々を過ごしているのかもしれない。

 

劇的な瞬間ではないかもしれない。

けれど、それはいつもわたしたちを、そっと包んでくれている。

空気の中に漂う神秘のようなものがある。

お二人の結婚指輪も、日々にみずみずしい彩りを添える癒しのようなものになればいいと思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

結婚指輪をお届けしたおふたりと、屋久島で初めてお会いしました! #屋久島でつくる結婚指輪

「夏の屋久島でお会いしましょう」

おふたりと約束をしていました。

「届いた結婚指輪をつけて行きます」

 

ついに想いが叶った日。

夕暮れが静かに訪れ、熱帯の湿度があたりを満たしていました。

 

空港に到着し、車を手配したその足でアトリエまでお越しくださったおふたり。

「はじめまして」と挨拶をして、握手を交わしたのですが、

なんとなく、初めてお会いするような気がしない。笑

 

指輪が出来上がるまで、これまでずっと、本当にたくさんの言葉を交わしてきていたので、それもそうなのかもしれません。

 

「とてもいい感じです!」と、ほんの少し気恥ずかしそうに、指元にきらりと輝くリングを見せてくれました。

なんだか、三人で育ててきた花が咲いたような、心躍る瞬間でした。

 

お仕立てした結婚指輪は、お二人の出会いや重ねてきた時間をモチーフにしたデザインで、

そのストーリーを直接伺うことができたのも、嬉しかったです。

 

「今年作った中でも、とりわけこだわりがありました。」と、わたしも制作秘話のようなものをお話ししました。

 

気がつけば、窓の向こうは、すっかり暗くなっていました。

「明日は森を歩いて、その次の日にはシュノーケリングをする予定があるので、早く夕食に行かないとですね」

と楽しげに話しながら、おふたりとサヨナラをしました。

 

見上げると、丸い月が空に浮かび、夜空を驚くほどに明るく照らしていました。

うん、きっと明日も良くなる。

 

少しずつ、一歩ずつではあるけれど、

やわらかな光に包まれる未来が、たしかに続いているように思えた、

癒しに満ちたひとときでした。

 

 

 

屋久島から皆さまへ、オーダーメイドでジュエリーをお届けしています。 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島のアトリエから皆さまへ。

 

Kei Nakamura Jewellery では、ひとつひとつオーダーメイドでジュエリーをお仕立てしているため、お届けまでに少しお時間を頂戴しておりますが、

アトリエには、定番のデザインや、わたしのお気に入りのリングを集めて、皆さまにご紹介しています。

 

素敵な出会いがありましたら、もちろん同じデザインでお作りすることもできますし、

素材やかたちをお好みに合わせてアレンジするご相談も承っております。

 

作品価格、デザイン詳細については、web siteよりご覧いただけます

 

皆さまの大切な想いから生まれたジュエリーたちです。

完成したリングは、バトンを受け渡すようにして、また新しいインスピレーションを運んできてくれます。

そうして少しずつ形を変えながら、長い時間をかけて育まれてきました。

 

屋久島にお越しの際は、アトリエにて相談会のご用意をいたしますので、ぜひ事前にご連絡ください。

遠方にお住まいの皆さまとは、メールやお電話を通じて指輪作りのお手伝いをさせていただきますので、お気軽にお声がけいただけると嬉しいです。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

どんなジュエリーに出会えるのだろう。

わたし自身も心が躍るオーダーメイドです。

 

大好きな花をモチーフに。

ご結婚の記念に。

サプライズのプロポーズに。

自分への小さな約束に。

 

喜びを、ともに分かち合いましょう。

 

皆さまの大切なジュエリーづくりを、

お手伝いできることが、わたしにとって何よりの幸せです。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

屋久島の季節を纏うように。島で出会う草花や海、月星をモチーフにしたジュエリーを作っています

 

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

満ちゆく癒し。ピンクゴールドとシルバーで紡いだ、菜の花の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

朝露に包まれて、静かに寄り添うふたつのリング。

ピンクゴールドとシルバーで紡いだ、菜の花の結婚指輪。

散歩道で出会った小花のように、繊細に、清らかに佇んでいました。

 

日々の暮らしの中で、ふとしたときに出会う、きらきらと輝く瞬間が好きです。

 

庭先や散歩道に咲く季節の小花たちは、

さりげなく、それでいていきいきとした表情を纏っています。

潤いを帯びた朝の清々しい空気に包まれると、その一日を素敵に過ごせるような気がします。

 

島に早い春が訪れるころ、

黄色い光のような花が海風にゆらめきます。

日々をやわらかな喜びで満たしてくれる菜の花をモチーフに、お二人の結婚指輪をお作りしました。

 

彼女のピンクゴールドと、彼のシルバー。

朝の光がダイヤモンドに静かな煌めきを与え、彫刻模様にすっきりとした陰影を浮かび上がらせています。

散りばめられたピンクゴールドの粒は雫のきらめきのようで、

ふたつのリングは寄り添いながら、朝露の情景に溶け込んでいくように見えました。

 

菜の花の、さりげなく儚い雰囲気を纏うように、

ふたつ並べたお花は、いつもよりも小さくかたどりました。

リングも少しだけ細くして、手の中に収まりよく、繊細に仕上げています。

 

そのピンクゴールドの花は、シルバーリングに彫刻した模様の一部分を切り取ったようで、

彼のリングに刻んだ図柄は、彼女のリングが光を受けて映し出す影のようにも見えます。

 

おふたりとは、これまでたくさんの言葉を交わしながらデザイン作りを育んできたので、

こうしてそのイメージが形になったのが、本当に嬉しく、胸がいっぱいです。

 

大阪と屋久島を繋いで、サンプルを何度も送り合ったのも、今では楽しい思い出ですね。

いつもあたたかなお言葉をいただき、ありがとうございました。

 

お二人と、私と、そして屋久島とが出会い、

そこに新しいデザインが生まれた喜びに包まれています。

ふたつのリングには、まさに花が開く瞬間のような、奇跡の美しさが息づいているように思います。

 

山々を見上げれば、空には秋の訪れを感じさせる雲が広がっていました。

一年ぶりに眺める豊かな色彩が、新しい季節の訪れを告げています。

 

わたしたちもまた、新しい始まりを迎えることになりますね。

楽しい指輪作りをありがとうございました。

 

屋久島の癒しに満ちた祝福をおふたりに。

ご結婚おめでとうございます。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

癒し合う。大好きな花をモチーフに、結婚指輪を作ること。#屋久島で作る結婚指輪