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500年のこるジュエリーについての知識[素材編その2] 

雨上がりの朝。早い時間から野菜市へと出かけて丸ごとのスイカを求め、上機嫌で帰る途中、何気なく立ち寄った広場の隅に素敵なツユクサ場所を見つけたんです。

屋久島のスイカ
屋久島のツユクサ 雨

七月はまだ雨も多く、ツユクサが本当に元気。

ハッとするような青と朝露にインスパイアされて、今日の作業を始めることにいたしました!

あっ、作業前にスイカ、いただきました♪

 

シルバーとプラチナで作る結婚指輪

今日は何種類もの鉄鋼ヤスリや紙やすりヤスリを片手に、メンズのシルバーリングの形成を進めてゆきました。グイグイ。

結婚指輪の制作風景 シルバーリング、その奥にプラチナリング

形成が無事に終わり、アウトラインが出来上がったメンズリング。
綺麗だなあと自画自賛しておりましたw

結婚指輪の制作風景 シルバーリング、その奥にプラチナリング クローズアップ

スクエアシェイプのリングなのですが、
よーく見ると、リング表面がほんのすこしだけラウンドさせてあるんです。

微妙なカーブなので見てもわからないくらいがちょうど良く、

実際につけてみると感じることができる。

スクエアリングのシャープさの中に、優雅なフィーリングがあります。

 

メンズのリングがひと段落をしたところで、ほっと一息。

まだまだ調子よくいけそうだったので、アイスコーヒーを飲んで、バナナを食べてから作業机に戻り、

早速レディースの工程を開始いたしました。

 

レディースのリングはプラチナで作ります。

屋久島でつくる結婚指輪 制作風景 シルバーリング、バーナーの火 ハンドメイド

特別な酸素トーチを使ってプラチナに火を当てています。

プラチナの融点、ムッチャ高いです!

なんと、1768度。

銀の融点が961.8度なので、違いは色だけではないのですよねー。

 

 

昨日の素材編がおかげさまでご好評をいただきましたので、

今日はもう少し突っ込んで、

プラチナとシルバーの素材編その2 いこうと思います。

 

[素材編 その2]

プラチナとシルバーの色の違いに加えてもう一つ、

プラチナの大きな特徴として、その柔らかさと粘り強さがあるんです。

 

えっ!プラチナって柔らかいのですか?強い金属だと思っていました!!

そうですよね。プラチナは強いというイメージがありますよね。

 

確かに、プラチナは強いです。

そして、その強さはプラチナの柔らかさ、しなやかさ、粘り強さから生まれてくるものなんです。

 

例えば、水泳選手の体つきのようなもので、
柔らかくてしなやかな筋肉だと、怪我にも強く、長くプレーをすることができる。

強い、というのは耐久性があるということなんです。

 

一方、ガタイの良いガチガチのラガーマンタイプは、一瞬のインパクトはとてつもなく強いですが、耐久性に関してはどうだろうか。。
プレイヤーとしては個人的に大好きで魅力的なのですが。。。

 

ジュエリーでも、プラチナで作られたものがこれまで500年以上の年月をかけて、今の時代までたくさん残っています。

時には打たれ強くなることも、長く生きる秘訣ということだろうか。

 

その点、シルバーはふんわりさんなので、ふわふわと雲のように、打たれ傷がついても気にせずに、少々のダメージも味わいと変えながら、時代を流れてゆきますからね♪

シルバーは自由なんです。

 

自由な旅人シルバーさんか、トップアスリートのプラチナさんか。

皆さまはどちらがお好みでしょうか?

 

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作業が終わって窓の向こうを見ると、青空が広がっていた。

 

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ここのところ日が長くて得した気分ですね。

まだ明るいうちから晩御飯の支度をしていると、それだけでなんとなく贅沢な気持ちになります。

皆さまも素敵な時間をお過ごしくださいね。

今日も一日ありがとうございました。

 

 

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