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10年、30年 いつもフレッシュな結婚指輪、制作編。 シンプルデザイン、フィットするアウトライン、なじみよい素材。

屋久島のスミレ 屋久島日々の暮らしとジュエリー

わ!スミレも咲きました。

暖かい日が続く屋久島です。

 

かれこれもう10日以上の小春日和が続いているだろうか。

今年は稀に見る暖冬で

ストーブなし、昼間はアトリエの窓を開け放って、毎日シャツ一枚で作業をしている。

 

熱々のお鍋に焼酎というよりかは、お好み焼きにビールといった具合で、

昨日お邪魔したkiinaさんでも

熱いお茶にぜんざいというよりかは、カフェオレにちょっと冷たいロールケーキの組み合わせに目がいってしまった。

ちょっとした気候や温度で食べ物や服装の趣が変わってしまう。

そう考えると季節があるのって楽しいものですね。

 

一方、季節によて変わらないもの、ずっと一緒であるものもあります。

ジュエリーでいうと、それはマリッジリングだろう。

朝起きてから夜寝る時も、

日曜日も木曜日も、

結婚指輪の場合、どんな季節でもずっと同じ指輪をつける事になる。

なので、結婚指輪は

長く、いつもフレッシュな気持ちでお使いいただけるように

シンプルなデザインのものを、

体の一部のようにフィットするアウトラインを選んで、

なじみの良い素材でお作りするようにしています。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ ゴールド 屋久島で作る結婚指輪

今作っている結婚指輪。

シャンパンゴールドの地金に火を当てて柔らかくしたものを力一杯ぐるりとリング状に巻きつけたところ。

これが頑丈で結構硬いのです。

 

メンズのリングはシンプルなフォルムに切り返しを入れたデザインを選びました。

これなら表情を感じられるし、シンプルなので使い込むうちに味わいが出てくるだろう。

そう、10年、20年と使ってゆくと

経年変化はまるで季節のように、新しい趣を与え続けてくれるのです。

 

オーダーメイドマリッジリングの制作風景 ジュエリーのアトリエ ゴールドのリング 屋久島で作る結婚指輪

火を当てて、しっかりと繋ぎ止めて、そして黒かった酸化膜を落としてあげると

ここに綺麗なリングが出来上がりました。

 

金属の硬さと柔らかさ、輝きと渋い味わい、

ああ、

この小さなリングの中に詰まっている可能性に、今日もまた魅せられてしまった。

 

ここからさらに柔らかく、柔らかく。

アウトラインの造形を進めてゆきますね。

早く出来上がりを見てみたい!でももっと制作を楽しみたい!

シャンパンゴールドで作る結婚指輪

作業はちょうど折り返し地点を過ぎたあたりです。