シダ模様を内側に彫り込む新しいスタイルで。
去年の春にしずくギャラリーに来てくれたお二人に作る結婚指輪が出来上がった。
お二人のリングには緑に囲まれた場所が似合うような気がして、
夕暮れ時、出来上がったばかりの指輪を持って、しずくギャラリーまで車を走らせることに。
ギャラリーのディスプレイにリングを並べて眺めていると、
一年前にプロポーズからのしずくギャラリー直行(なんと!)でお会いしたことや、
そのあと裕子さんの東京に来てくれたことなどを思い出して
胸の奥があたたかくなってきた。
初めてお会いしてからちょうど一年。
多分お二人にも、オレにもマジでいろんなことがあって、
もっともっと月日が流れたような気がしたり。。
流れ行く時間の中で、三人でコツコツとデザインを作り進めて来たのが、
今となっては少し懐かしき思い出でもあります。
指輪を作っている間はちょうどシダの若葉が次々と現れる頃だった。
シダにスミレにレンゲにミツバチに。
こちらはもう春の予感たっぷり。
始まりの季節であります。
left: 2.3mm wide, platinum900
right: 2.0-1.2mm wide, champagne gold
今回は彼がプラチナと彼女がシャンパンゴールドという組み合わせ。
結婚指輪は長く生活に寄り添うことから、
硬く耐久性のある金属であることに加えて、
柔らかく、優しい付け心地であると、
親しみや愛着がいっそう大きくなるもの。
お二人の暮らしにフィットするようにと、
メンズの方はしっかりと、レディースはしなやかで繊細なスタイルで、
シンプルで柔らかいアウトラインに大きなカーブをもたせて仕上げました。
結婚指輪は
二本が寄り添った時に初めて
素材や造形、細部のこだわりなどが合わさって一つとなるのが素敵だと思う。
それって、わたし達の暮らしに似ているような。ホントに!
大好きなデザインで、何度か創作を繰り返して来た流線型のリングですが、
作るたびに新しくなっている。
お二人との出会いがかけがえのないものであるから、
出来上がるリングも一つだけのものとなるのですね!
流線型のリング、内側にシダ模様、シャンパンゴールドとプラチナ、打ち合わせにピザ笑
たった一つの結婚指輪となりました。
楽しい制作をありがとうございました!
今日、ギャラリーの入り口で椿の花が咲いていたのですよ。
それもたくさん!
今年もいいことありそうな予感です。
それを一輪いただいて、お二人に。
ご結婚おめでとうございます!!