新しい月がやってきて、
急に秋が目につくようになってきた。
いつもの散歩道を歩いてて、ふと足元に目をやると、
赤い落ち葉だってドングリもたくさん落ちているし!
屋久島サウスにアトリエを構えてると
ほんとここは素敵モチーフの聖地だなあと思う。
日々変わりゆく季節の旬をジュエリーに変えるって
なんだかお寿司屋さんのようでもありますねw
屋久島に根付くものとお二人の時間を紡ぐように、今日も結婚指輪を作ってます。
昨日ひと段落したメンズのリングに続いてレディースの制作も再開した。(文末に制作編)
レディースリング、デザインはこの3つの組み合わせ。
スクエアシェイプ2.3mm、
18kイエローゴールド、
リングの表面に彫刻されたシダ模様、
こうしてくるりと回転すると
後ろ側は模様のないプレーンな状態となるように2本のシダを配置した。
指輪はつけているとくるくると回りますので、
日によってキャンバスの見え方が変わると楽しいだろうと思う。
模様や石のついたリングにはそのバランス具合で皆さま様々な個性がありまして、
くるりと回った時に見えたり見えなかったりするのが楽しい!
そんな時は、あえて白いキャンバスを残すように模様や石をセットしますし、
くるりと回ってもいつも均一な状態が好みです!
という時は、キャンバスに均等に広がるように複数のモチーフを配置することが多いです。
例えば4つの石をリング表面にセットする時は
4個連続で並べるパターン。
12時、3時、6時、9時の場所に均一に配置するパターン。
全てをランダムに、リズムよくセットするパターン。
というように、
これまでたくさんのバリーエーションで作ってきた。
わかったことは、お二人の暮らしやスタイルに合わせて作ると、
指輪のデザインはその人の数だけ出来上がるということ。
それぞれが少しずつ違ってる。
指輪にもそれぞれの個性があるのが面白い!
「彼のリングはスクエアで、表面を柔らかくほんの気持ちラウンドさせて仕上げるので、そこは一緒に揃えたいです。」
今年の夏、しずくギャラリーでお会いした時に彼女がそう言ってくれた。
彼女はずっと、シダの指輪を気に入ってくれていて、
打ち合わせの時でもシダモチーフ一択で、
お二人ともしっかりと自分のデザインがあるのに、譲りあいながらデザイン作りがとてもスムーズに進んで行って、
その絶妙なバランスを見ていると、
ああ、これからもお二人はこのリズムで歩んでいくのだろうなあと、あたたかい気持ちに包まれた。
出会うことって素敵です。
あまり紅葉しない屋久島で見つけたオレンジ色の葉っぱ。
夏の入り口に始まった指輪作りも
気がつけばもう11月となりました!
せっかくなので、この秋とともに、もう少し指輪作りを楽しもう。
皆さま、そちらの秋はいかがですか?
メンズリング制作編