雨上がり、アトリエの庭先にて。出来上がったばかりの“シダの指輪”を手に取る。屋久島の雨とともにあった指輪作りの時間を思い出しながら。
作業の合間、雨の中の散歩道ではモチーフとなるシダの葉によく会いに行った。シダの葉を摘んでくるくる回しながら歩いてみたり。緑もぐっと色濃くなってきて、虫の音も!ひんやりしたしずくの風景だった。
ポツリポツリ雨音に包まれる島の情景を眺めていると、ああ、ここからいつもジュエリーが生まれてくるのだなあ、と思えてくる。
お二人が以前選んでくれた“ツワブキの指輪”も、この“シダの指輪”も、そしてこれからつくる結婚指輪のイメージも、この庭先での感動がエッセンスになって、そしてお二人との出会いがあって生まれてきた。
そんなジュエリーたちは、雨の情景に添えてみると馴染み深く感じられる。
料理で例えると、冷蔵庫にある食材を使って、その時に必要なメニューを直感的に作るようなスタイルでジュエリーも作っているので、お二人からアイデアだったり、島の季節が移ろいだったり、周りからいただきながらの制作には感謝の気持ちでいっぱいです。
切り株にできた隙間にそっとリングを立ててみる。
葉っぱをかたどったシルバーが雨上がりの光に照らせらて白く輝いて見える。
リング部分、イエローゴールドの細い線は茎のように細い。直径は約1.2mmほど。
島の自然にとても馴染んで見えたのは、その大きさが実物と同じくらいなのもあるだろう。
シダの葉っぱを摘んで指にくるりと巻くように。手に取ると、子供の頃のような遊び心に包まれます笑
印象的だけど、繊細な作りなので重ね付けにも素敵だろうなあ、とワクワクしながら。
明日から結婚指輪作りの準備を始めよう。
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