屋久島サウスのアトリエです。プラチナは鉱物なのでいつも均一なはずなのに、その日によって質感に変化を感じる不思議。それはきっとわたしのコンディションによるものなのだろうけれど、まるで生きているようにも感じてしまう。
強くしたり弱くしたり、タッチに微妙なリズムをつけながら、彼女のリングを形作っている。
繊細なリングとなるお二人のプラチナは硬い配合を選んで。くるりとリングとなるところまでを書きました。
くるりと曲げることもできるし、リングになると強固になる。削り落として曲げたりもできる。何と言っても、柔らかくて硬いところが金属の魅力だと思う。
きっとこれから始まるお二人の暮らしに、ずっと長く寄り添ってくれるだろう。素材の持つ長い時間軸に合わせて、普遍的な造形を施して行こうと思っている。
さて、今日も爽やかな夏日和だ。
仕上がり予定は7号サイズ、リング幅は1.3mm-2.0mm 最初は小さなサイズから、そして大きなボリュームから、目標に向かって少しずつ歩んでいく。
作業の合間、いつものビーチへ。眩しかった午後の日差し。波打ち際に子供達の声も。
一日の終わりに造形がひと段落したリングを眺める。とても繊細で小さなリングなのに、きりりとした躍動が伝わってくる。この存在感はプラチナの持つ力なだなあと思う。
ここからは彼のリング作りにバトンをタッチしよう。少しずつ違っているけれど、補い合って一つになるようなリングになって欲しい。わたしたちよりもずっと長く在り続けてくれるのだからと思うと、安らかな気持ちに包まれる。
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