今年はなんだか水が冷たくなるのが早いような。いつものビーチは夏の終わりの空気感に。胸の奥にきゅーっと響いてくる、このきらめき感を覚えておきたい。
お二人の結婚指輪は海とひかりにまつわるデザインなのも素敵なタイミングで、この夏もたくさん海に通いながら作業机に向かっているなあ。お二人とはデザインのインスピレーションをメールで伝えたり、海を越えてサンプルリングを送りあったりしながらここまでやってきた。島リズムのジュエリー作りにお付き合いいただきましてありがとうございます!
当たり前かもしれないけれど、少しずつ少しずつ、休まずに進み続けるところが季節の恩恵のように思う。
屋久島の夏と歩調を合わすように、プラチナリングの造形も進んでゆく。スローな時間軸に心ほっこり。静かな気持ちに包まれる。
そして秋にお二人とお会いする日を楽しみにしつつ、今日も作っている。
鉄鋼ヤスリを片手にリングの表面に切り込み模様を施してゆく。
波のリズムのような、睡眠のリズムのような、繋がり繰り返すイメージが好きだ。
2.0mmの均一幅。カーブするアウトライン。切り込み模様のプラチナリング。彼女のリングとは全くお揃いのようだけど、少しずつ細部が違っている。繊細さの中に強さがある。
二つを隣り合わせにした時に、持っているものを渡して足りないところをもらって、そして一つになるようなイメージを抱きつつ。いよいよ終盤へと差し掛かった造形作業を深い集中とともに進めていきたいと思っている。
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