屋久島サウスのアトリエです。ラウンドシェイプの結婚指輪作はこれまでもずっと、きっとこれからもずっと世界に愛されるデザインだと思う。普遍的でシンプルなデザインの造形は実のところとても奥が深い。形とは考え方であることがよくわかる。
彼のプラチナと彼女のシャンパンゴールド。お二人の結婚指輪はラウンドシェイプのデザインで作っている。表面に施すお揃い模様の彫刻が印象的になるように、リングはシンプルに、そしてつけ心地快適に。
きっとヤスリを手放す時が来るまで最高を探し続けているに違いない。暮らしに馴染むつけ心地だったり、ふわりとした快適なフィーリングだったり、形のずっと奥に響くところを大切にしていたい。形を作る形のないもの。
さて、アトリエです。今日も作っている。
プラチナリングと鉄鋼ヤスリ、そしてお二人と一緒に作ったイメージと。素敵なものはいつもほんの少しのひらめきから生まれてくるように思う。日々の暮らしの中にあるささやかな出来事を大切にしていたい。
今年の山茶花レポート。花は2分咲きで、蕾はまだまだたくさんつけている。この調子でポコポコ咲き続けていただきたい。
しばしの間、庭先で癒されつつの、アトリエに。
夢中になってここまでやってきた。ラウンドシェイプ 3.0mm幅。表面は柔らかな弧を描き、側面にほんの少しだけ平面を残してある。こうすると優しさとシャープな印象が、チョコレートケーキのフランボワーズみたいにお互いを際立たせてくれる。
それにしても、たくさんのプラチナ片ができるものだ。プラチナの破片は集められて、リサイクルして次の素材となるわけだけど、そんな繋がりも面白い。今この瞬間が、いつかまた誰かのジュエリーになるであろうロマンの中で作業は続いてゆく。
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