屋久島サウスのアトリエです。くるりと曲げて柔らかいけれど、丸くなると堅くなるリングの不思議。何百年と変わらず、劣化の少ないk18ゴールドは結婚指輪には最高の素材だと思う。
ゴールドを数えるときは24進法を使うのだけど、18金は18/24が純金で、後の残りに複数の金属を配合して硬く仕上げている。(合金は2種類よりも3種類と組成の数が増えるほどに硬くなる特徴があります)そして残りの6/24に何を使うかで、微妙な色調や質感が変わってくるのが面白い。
お二人が選んでくれたシャンパンゴールドは肌触り柔らかで、どこか植物的な色調は穏やか目。島の自然への溶け込み具合もすごくて!ついつい庭先でリングを眺めながら制作を進める日々だ。
さて、今日もじっくりと作り進めている。
悠久の輝きと大地の時間を感じながら、リングのアウトラインを丸く造形してゆく。
金属にも息吹を感じるし、風や海、山々にも。日本の風土から生まれるジュエリーを作っていたい。
海からアトリエに帰ってきて、熱いコーヒーを飲んでまた作業机に。
少しずつ寒くなってきて、里芋も大根も人参も美味しい季節になってきたなあ。お二人は農作業を営んでるからか、美味しいイメージが時々浮かんでくる笑。
初めてお二人からお便りをいただいたとき、「ずっと自然の中で暮らしていきたいと考えているので結婚指輪は自然をモチーフにしたものと考えていました。」と言ってくれたのがとても印象に残っている。
身近にある海に感動をする、暮らしに馴染むデザインを作る、お二人が育てる果物をモチーフに刻む。
とてもシンプルなことが、なかなか複雑に見えてしまうのが今どきなのかなとも思う。
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