きっとお二人も渡り鳥飛ぶ空を眺めているだろう。屋久島とお隣の種子島では同じ季節感がある。
お二人屋久島に来てくれたのはちょうどツワブキの花が咲き始めた頃で、種子島でも咲き始めています!と盛り上がったりして。この冬を分かち合いながら進めるお二人との結婚指輪作りが始まっている。
ゴールド、プラチナでの結婚指輪作りではデザインが決まって本番の制作前にサンプルリングをお試しいただくワンクッションを置いていて、お二人にお届けするサンプルリングが出来上がったタイミングに、今日は指輪作りのファーストタッチについて話そうと思っている。
左側が彼のリングで、右側が彼女のリング。同じくらいのリング幅でお揃い感はあるけれど、少しずつ微妙に違っている。
相談会でサンプルリングを見たときに、彼女の手がスクエアシェイプ のリングにスッと伸びたのを覚えている。第一印象で選んだシンプルなスクエアシェイプ。
少し柔らかな手触りが欲しくて、でもお揃い感も大切にしたかった彼のリングにはラウンドシェイプ とスクエアシェイプ の間で造形を施してある。
「すっきりと側面に平面をもたせつつ、表面を柔らかにカーブさせたアウトラインはいかがでしょう。」
屋久島サウスの公園でご一緒した時間から生まれたデザインだと思う。ともに抱いたイメージがこうやって少しずつ形になってくるのはとても嬉しい。
サンプルリングは丸一日つけていただいて、サイズ感やつけ心地、デザインなどのご感想をいただいて本番の制作に反映させてゆくのだけど、サンプルリングといえども本番同様にベストを尽くしてお作りしているのと、出来るだけ資源を最小化させたいのもあって、シルバー素材をリクエストしてくれた彼にはこちらをお使いいただくことに。
イエローゴールドでお作りする彼女にはあと少しお時間をいただく、なんとも気の長い作業にお付き合いいただいてありがとうございます!
それにしても、サイズ感やフィット具合などを動画を送っていただいて拝見できるようになったのはとても有難い。インスタグラムのメッセージではまた近況や波情報を共有しよう。
海を越えてお隣の島に暮らしているけれど、なんとなくすぐ近くにいるようなフィーリングに包まれながら、お二人との指輪作りの時間が流れてゆく。
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