屋久島サウスのアトリエです。これは多分今年最後のダイヤモンド。ダイヤモンドは透明とはいえ、カッティングによって生まれる豊かな色彩を含んでいて有機的。七色のプリズム感がすごい。
リングの土台作りはプラチナで。一歩ずつゆっくりと同じ工程を繰り返し進める作業だけど、ジュエリーを作り始めた時のようなフレッシュな感覚に包まれるのが楽しい。
みんなにも見ていただきたい。窓の向こうにずっと眺めていた山茶花やツワブキの花。屋久島サウスの冬は色鮮やかで暖かい。ミツバチもたくさん!山々には雪が積もっていたりするのだけど、この気温分布が屋久島を屋久島とする所以なのだろう。
さて、指輪作りの方はいよいよ後半に。
今回のデザインは金属と金属をつなぎ合わせるタッチが多い。プラチナとプラチナの間に高温の炎を当てながら近しい組成の金属を流し込むと、一つになってずっと離れない。
この作業が100年先にもそのまま残っているのだからジュエリー作りは面白い。プラチナとダイヤモンドの魅力だろうか。永遠のイメージがある。
リング自体は軽やかなフォルムではあるけれど、手に取るとしっかりとした重みを感じられる。フレームが重なり合って、光を通過させて、空気感も含めて一つのジュエリーになる。
昔ながらの手作業で進める工程なのも、いつもオリジナルな表情に出会うことができてフレッシュなジュエリー作りだ。
自然の中で遊ぶようにお使いいただくのか、街で優しく輝く装いとなるのか、そして部屋で眺めているのも素敵なひとときかもしれない。屋久島のかけらのようなリングが海の向こうで、暮らしの中に溶け込んでゆく。
あといつくかタッチを加えつつ、出来上がりはもう少し先のお楽しみに。
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