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手作業の一期一会。お二人だけの結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

お二人の結婚指輪づくりも折り返し地点に。今日も屋久島の季節と共に、その工程を綴っていこうと思う。

今までにはなかった、一つだけの造形が生まれようとする瞬間だ。

鉄鋼ヤスリを2本を用意して、静かにリングと向かい合う。

お二人とはフレンドリーに指輪作りをさせていただいている。去年の秋にメッセージを頂いてから4ヶ月、モニター越しによく話してきたと思う。回線越しにでも対面できると、ふわり軽やかに流れ始めるストーリーもあるのだなあと実感。

彼と彼女のなんとなく似ているような、ほんのりとした雰囲気を想いながら。

どこまでも続く旅路のように。永遠を思いながら、お二人の結婚指輪を作っている。#屋久島でつくる結婚指輪

アトリエの周りでは屋久島の祝福が。

同場所に行くと、毎年出会うことのできるタンカンである。でも形や色、味わいはいつも新しい。全く同じではない何かはこれからいっそう貴重になってゆくのかもしれない。

今日は手作業が生み出す揺らぎの部分を。

設計図のようなものは一応頭の中にあったりする。そこに100%近づけようとしていても、どうしても生まれる小さな隙間のようなものがあって、不思議とその脆弱な部分に強く惹きつけられる一期一会感がある。流れ。揺らぎ。温度感。全てのオブジェクトに息吹を感じるのは日本独特の情緒なのかもしれない。

 

彼のシャンパンゴールドを隣に置いて、彼女のイエローゴールドの表面を同じように削り落としてゆく。金属片は作業台の上で混ざり合い区別がつかなくなる。リング表面を削り出して現れたゴールドの生の部分が明るく輝いている。2本のリングをふわりと眺めながら、流れゆくお二人の暮らしを想っている。

ご結婚にまつわるいろいろでは、もちろん結婚指輪作りだけじゃなくて、そのほかにもイベントや準備がたくさんあって、そのタイミングにご一緒できるのもワクワク感があって嬉しい。そろそろ撮影の日なのです!って、お二人は楽しみにしていたっけ。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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