屋久島サウスは雨が降ったり止んだりの1日で、アトリエに籠って深く作業に入り込むことができた。結婚指輪作りの素材となるシルバーは配合が出来上がったので、予定の寸法までぴたりと整える。
島でのジュエリー作りでは、一人ではあるけれど、季節や自然に支えられながら作業をさせてもらっている感がある。お二人の結婚指輪作りはノースの海に入って爽やかな心地に包まれてから始まった。
雨降りの日は雨音に包まれて作業机に向かうフィーリングも素敵だし、庭先でしずくを眺めたりして感じたことをダイレクトに表現することが、ずっとやりたかったような気がする。
屋久島にありがとう。お二人にはずっと長く作品作りを観ていただいていて本当にありがとう。
今日もいつもの島リズムで。
雨が降って、また季節が新しくなったような。植物たちのスピード感について行かなくっちゃ。
椿の花に出会うと、なぜだかとても嬉しくなるのはなぜだろう。
作業を始める前に水の印象を心に刻んでおく。
一年ぶりの小花に挨拶をしてからの、アトリエに。
同じ素材でお揃いのデザインを選んでくれたので、お二人のリングはタッチ交代しながら同時進行で作っている。人生のうちでパートナーとお揃いのものをいくつ持つのだろうと、ときどき考える。
そういえば、お二人はいつも一緒にいるところしか見たことがないなあ。
指輪もそうだし、家族だって、仕事もそう。全ての事柄は一緒にいることからクリエイトされるのだから、出会うことって素敵だなと思う。
形を作り出す形の向こう側に確かな手触りを感じながら、細やかなタッチを繰り返している。お二人のイメージが小さなリンングになりつつある。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547