屋久島サウスのアトリエです。春に向けて庭先では小さな草花たちが姿を現し始めている。新しい始まりのイメージにはいつもワクワクする。喜びはいつも、たとえ自分の周りのことであっても、頑張っていこう!と励ましてくれる。
今日は海の向こうから届いた、お二人の始まりにまつわるジュエリー作りのお話を。
指先にちょこんと収まるほどの愛おしさ。ご誕生1年の記念にとお声がけいただいてベビーリングを作っている。
お二人に結婚指輪をお作りしてからもう2年が経とうとしているのか。徳之島から屋久島にお越しいただいてギャラリーで相談会をした、穏やかだった時間が懐かしい。あれからほんと世界ではいろいろあったけれど、こんな時だからこそ大切にしたい繋がりがあると思う。お二人にはご出産のご報告をいただいて本当に嬉しかった。お嬢様の大切なリング作りをおまかせいただいてありがとう。
「ベビーリングでは自分達の指輪の時以上の思いを詰め込みそうです。笑」
彼女からひさしびりにメールが届いてベビーリングのご相談をいただいた時、実はすぐにリングの出来上がりがイメージに浮かび上がっていた。
「お二人のリングの一部を分け合ったような、同じピンクゴールドを使った、同じシダ模様のリングはいかがでしょう。彼女の印象に合わせて、コロリとした雰囲気にすると素敵だと思いました。」
お二人とは2度目になるデザイン作りだからか、とても息のあった歩みだったのをよく覚えている。
小さきものは愛おしい。今回は鋳造という工程を経てシルバーの原型がピンクゴールドに置き換わった。いつもよりもタッチが多くなる工程だけれど、ゆっくりと時間を感じながら作業の手を進めるのも良いものだろう。ご家族の時間が育まれてゆく、この凝縮された時間軸。幸せなひと時を海を越えたアトリエで感じながら。
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