出来上がったばかりの結婚指輪をアトリエの庭先で眺めていたら、四つ葉のクローバーに出会いました。
屋久島から海の向こうのお二人に、ご結婚おめでとうございます!
高山は奥飛騨から。
初めてお二人からメッセージをいただいたのは去年の九月だったので、もう半年にもなるのか。
デザイン作りでは長いメールを送り合ったり、サンプルリングを交換したり。
いつもあたたかな言葉に溢れていたのがとても印象的で、お二人の愛情やパッションが伝わってきて幸せな指輪作りの日々だったなあ。
大切な指輪作りをおまかせいただきまして本当にありがとうございました!
結婚指輪の造形を生み出す始まりにあるものは、お二人の想いあったり大切な時間なのだろうと思うのです。
お二人の熱量と屋久島に季節に支えらた指輪作りだったなあと、一緒に歩んできたオーダーメイドの道のりを懐かしく思いながら。感謝の気持ちでいっぱいになりながら。
シロツメクサの咲き始めたアトリエの庭先にて。
緑の中でそっとリングを重ね合わせてみると、なんだかずっとここに佇んでいたようにも見えたプラチナリング。
朝の光が柔らかく照らしている。
硬いプラチナのはずなのに、そのフォルムから伝わる印象はとても柔らかい。
表面に施したラインがくるくるとリングを巡っているようにも感じられて、
水の流れのようだな、と思う。
ときおりシロツメクサの合間を風が渡っていく。ふわりと爽やかな海の香りがした。
雨が降って川は流れ海へ、そして水は山々に登り虹が現れる。
お二人の結婚指輪作りで思い描いたのは巡りのイメージなのです。
季節は巡りシロツメクサの花が咲く。海に打ち寄せる波と月と。
島に暮らしていると、私たち自身もまたそのリズムの中にあるのだなと実感をすることがあります。
飛騨高山に暮らすお二人とは遠く離れてはいるけれど、確かに同じ場所で繋がっているのかもしれません。
リング幅は彼も彼女も同じ2.2mmを選んでくれました。
よく見えるとラインが少しずつ違っているのがわかるでしょうか?
彼の躍動と彼女の静けさと、お互いの“好き”に導かれデザインしたリングではあるけれど、
こうして寄り添うと、ぴたり。
幸せな二つで一つ感があって
なんだか出会うことは約束されていたのかも!と思ってしまう。
それにしても自然の中で出会う輝きにはいつも夢中になりますね。
きらり。
彼女のリングにはダイヤモンドの一粒を埋め込むようにセットいたしました。
海も山も、やっぱり自然が大好きです。
夜が明けて世界は朝露を纏う。そして花が咲く。
今回の結婚指輪作りで一番大切にしたところ。
リングの内側にデザインしたオオヤマレンゲの花には、
お二人の大切な物語がありました。
ありがとう。想いが溢れてシンプルな言葉が心に響く。
今ここにある結婚指輪だと思います。
わたくしごとになるのですが、
こうして出来上がるプラチナリングも元々は海や山と同じ場所にあったのだなと思うと、心安らかになるのです。
大地に寄り添っているような気持ちに癒されながら作業机に向かっていたように思います。
昔ながらの手作業でじっくりと、丈夫に仕上げました。
お二人の暮らしにずっと寄り添ってくれますように。
指輪作りの始まりにはこちら屋久島でも雪が積もったりして、お二人が送ってきてくれたご来光&雲海画像が美しすぎて驚いたり、巡り合いご一緒できた時間は大切な宝物になりました。
そして春がやってきましたね。
さあ、新しい日々の始まりです。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
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