屋久島サウスのアトリエです。
お二人の結婚指輪作りは早くも前半のクライマックスに差し掛かった。
リングを溶かしたシルバーとk18イエローゴールドを炎に包んで繋ぎあわせた。
色のコントラストも綺麗に現れた!
お二人のこれまでとこれからを紡ぎ合わせる作業のようで嬉しい。
懐かしさから生まれる新しさ、手の中に感じる温度と洗練と。
新年度まであと少し。
雨が降って新しい花が咲いてお二人の結婚指輪をつくる。こちら屋久島も始まりのリズムで。
雨が好きになったのは島に暮らし始めてからのことで、
しとしと雨音を聴きながら、なんだか薄い膜に包まれるように安らかに作業机に向かっている。
実に屋久島、アトリエから出ることができないほどに降る日も多々あって、
色濃くなる緑を窓の向こうや庭先に眺めているのだけれど、目に優しいのも屋久島流である。
さて。
シルバーとゴールドは比重も硬度も異なる別の金属なので、一つ一つのタッチも異なる圧をかけながら作業を進めることが大切になってくる。
さりげないワンポイントではあるけれど、ここがお二人の結婚指輪作りの象徴的なところだ。
シンプルな組み合わせを美しく仕上げてゆく。コンコン。
うまくつながった、ここまでくると山場を越えた感がある。
薬液の中で泳ぐリングをほっと一息つきながら眺めている。
イエローゴールドとシルバーと。
まだまだ途中だけれど、むっちゃ愛おしい。
リングは彼の16.2号と彼女の6.2号のほんの少し手前で着地できた。ここから内側に磨きをかけながらぴたりとサイズを合わせていこう。
それにしても大きさの違う2本のリングだな、と思う。
大きさが違っているから一層なのかも、幅広でコンビネーションのお揃い感が際立って見える。
お二人はどんな出会いだったのだろうな、
始めて並んだ2本のリングを手にしていると、なぜだか不意にそんなことが気になった。
ランタナが咲き始めると、屋久島サウスはそろそろ熱帯の合図。
そちらでは桜が見頃なのでしょうか。
賑わい、喜びを分かち合えるのも久しぶりな感じもありますね。
みなさま素敵な週末を。
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