島のちょうど向かい側に暮らす友人にお声がけいただいてピンクゴールドの指輪を作っている。
アトリエの庭先ではシロツメクサも、桜も咲くし、タンポポも咲いて、ツユクサもも咲いた。始まりの季節に素敵なタイミング。
実のところお二人とはアトリエで初めてお会いしたのだけれど、すぐに友人となるのも屋久島流である。
「東京にいても屋久島を感じられる何か、が欲しくなりました。」
あと少しで一年の島暮らしを終えることになる彼女が伝えてくれました。
大切な指輪作りをお任せいただいて本当にありがとう!
短い間だったけれど、お二人とご一緒していると、この島で暮らすことの喜びで溢れていて!わたしも感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ぐるりと一年の季節が巡り、たくさんの景色を眺めてきたのだろうなあ。
そして、そこにはきっとご家族の大切な記憶が結びついているのだと思う。
屋久島を纏うこと、とは。
さて、今日もできることを。
たぶん厚みは0.7mmくらいで幅は1.1mmくらい、だろうか。
ここはかなり直感的なのである。
手の中にある感覚と共に造形を生み出してゆく時間はいつも楽しい。
結構短い時間だったように思う。
曲げて叩いてを出来るだけ少ないタッチで繰り返すと、
波のリズムのような、水の流れのようなフォルムが現れた。
屋久島の暮らしで感じる巡りのイメージが好きだ。
そこには終わりはあるのかもしれないけれど、いつも始まりとセットになっていて、
刹那が繰り返されるような永遠性のようなものを感じられると、なんだかとても今この瞬間が愛おしく、大切なものに思えてくる。
ピンクゴールドは海で眺める夕暮れの色に似ているかもしれない。
今日もありがとう、屋久島。
そして何気なく、一日は過ぎてゆく。
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